第75回 日本ダービー（2008年）

1. ディープスカイ（3.6倍）：NHKマイルC1着。末脚よく、東京は合うイメージ。距離ももちそう
2. マイネルチャールズ（6.1倍）：京成杯、弥生賞と重賞2勝で、皐月賞も差のない3着。東京がどうか
3. サクセスブロッケン（8.3倍）：ダートとはいえ、デビュー以来4戦とも圧勝。血統的には芝向き
4. アドマイヤコマンド（8.6倍）：3戦目の青葉賞1着。毎日杯も2着と底を見せていない
5. レインボーペガサス（9.5倍）：皐月賞は最速の上がりで僅差の4着。きさらぎ賞勝ち
   以下ブラックシェル（12.0倍）、タケミカヅチ（13.2倍）、ショウナンアルバ（19.6倍）、クリスタルウイング（19.8倍）までが20倍以下

ディープスカイ：堂々として落ちつきあり、トモの踏み込みもよい。中2周も調教こなしてプラス体重と充実
ブラックシェル：気合乗りよく元気で、馬体も踏み込みも前走同様にとてもよい。
マイネルチャールズ：気合乗り、トモの踏み込みともによいが、やや力強さに欠けるか
レインボーペガサス：落ち着きがでて、踏み込みや馬体のつくりもよくなった
タケミカヅチ：気合乗りよく、やわらかい馬体でよく見せる
モンテクリスエス、クリスタルウイング：比較的よく見せる

ややばらついたスタートから、レッツゴーキリシマ、アグネススターチが前へ。結局レッツゴーキリシマがハナをきる。スマイルジャック、サクセスブロッケンがその直後につけ、アドマイヤコマンドも先団。レインボーペガサス中団にいたが、2コーナー手前から掛かり気味に先団まで進出。マイネルチャールス、ブラックシェル、タケミカヅチなどが中団。その後ろの内で押さえてディープスカイ。後方にショウナンアルバ、ベンチャーナインなど、最後方に離れてメイショウクオリア。
1000mは1.00.8とやや重から回復したこともあるが、やや遅め。

3コーナーからレッツゴーキリシマ、つれてアグネススターチがペースアップして、1頭ずつ離したまま直線へ。

直線に入ると、3番手のスマイルジャックが馬なりで進出し、その外レインボーペガサス、馬場中央をマイネルチャールズ、クリスタルウイングなどが追い込んでくる。ディープスカイは大外に出して、鋭い脚で差をつめてくる。
残り200mで、スマイルジャックが2馬身ほど抜け出して先頭。馬場中央をブラックシェル、レインボーペガサス、マイネルチャールズが合わせてじりじり伸びるが、先頭との差はなかなか詰まらない。
そこへディープスカイが大外を一気に伸びてきて、ゴール直前でスマイルジャックを交わして優勝。3着争いは、ブラックシェルがやや抜ける。

ディープスカイは唯一34秒台前半（34.2秒）の上がりで力強く差しきる。NHKマイルC同様の末脚で、距離延長も問題なし。馬体充実で前走の疲れもなく、調整はうまくいった。
スマイルジャックはうまく先行して抜け出し、粘る。皐月賞は仕上げたスプリングSの反動があったか。
ブラックシェルは状態の良さが目に付いたが、今ひとつ決め手に欠ける印象。
マイネルチャールズは切れる脚なく、上がりの勝負はつらい。レインボーペガサスは2コーナーから向こう正面掛かったのが痛いが、よく5着まで来た。
アドマイヤコマンド（7着）はテンション高く、キャリアの浅さが響いたか。サクセスブロッケン（18着）は先行したものの見せ場は作れず。初芝がG1は厳しい。

ディープスカイは毎日杯からの成長が著しく、このままさらに成長すれば、距離不問で活躍できそう
スマイルジャックは先行力を生かし、あわやの場面を作る。切れないが、いい脚を長く使うタイプ。
ブラックシェルは勝ちきれないが、確実に末脚を伸ばす。今回は不利あり、スムーズなら2着もあったか。