第55回 神戸新聞杯（2007年）

1. フサイチホウオー（2.4倍）：ダービーで1番人気を裏切ったが、皐月賞の末脚と気性面の成長から改めて期待。
2. ヴィクトリー（3.7倍）：良血で血統的に距離も問題なさそう。皐月賞で見せた粘りを発揮できれば。
3. ドリームジャーニー（4.2倍）：勝てないまでも、最後は必ず追い込んでくる。乗り代わりで新味がでるか。
4. ホクトスルタン（14.4倍）：前走の阿寒湖特別（芝2600m）の時計は優秀。メジロマックイーン産駒の上がり馬。
5. アサクサキングス（18.2倍）：ダービーで2着に逃げねばる。ウォッカがいないここは、力上位。
   　　タスカータソルテ（24.7倍）、以下すべて30倍以上

そろったスタートから、まずゴールドキリシマが前へ。ホクトスルタン、アサクサキングスなども前を伺う。フサイチホウオーは後方で、ドリームジャーニーは最後方。
2コーナーすぎから、ゴールドキリシマ、ホクトスルタンの2頭がやや離して先団。そのあと少し離れて、アサクサキングス、ヴィクトリー。フサイチホウオーは中団やや後方を進み、ヒラボクロイヤル、ドリームジャニーなどが後方集団。

1000mは58.8と先頭はやや早い流れだが、2頭以外は平均ペースか。
3コーナー手前からホクトスルタンが下げて、ゴールドキリシマが単独先頭。4コーナー手前で馬群がつまり、4コーナーはゴールドキリシマの外を、ホクトスルタン、アサクサキングスが並んで先頭で回る。

直線はホクトスルタンとアサクサキングスのたたきあいになり、その後ろをヴィクトリー、さらにその外からフサイチホウオーが追い出す。
残り300mぐらいでアサクサキングスが先頭に立つも、内のホクトスルタンも粘る。3番手のヴィクトリーも徐々に伸びてきたところを、外からドリームジャーニーが差してくる。
坂で一瞬アサクサキングスが外によれるが、差してきたドリームジャーニーに並ばれるとまた伸びる。しかし先頭に立ったドリームジャーニの末脚は衰えず、差し切ってゴール。3着のヴィクトリーは最後やや伸びを欠き、ホクトスルタンはゴール前で離されて4着まで。

ドリームジャーニーは朝日杯FSを差しきったあと、皐月賞、ダービーでも堅実に差してきたが、先頭には届かず惜敗続きだった。今回は道中のペースが上がったこともあり、最後まとめて差しきる。あわてずに自分の競馬をしたことが、まずは勝因か。
アサクサキングスはダービー2着にもかかわらず、その後の宝塚記念を大敗して、今回も評価は上がらず。しかしハイペースを好位から差す強い競馬。最後並ばれるともう一伸びして、勝負根性も見せた。
ヴィクトリーは好位から伸びず3着まで。決め手に欠ける感じで、この展開ではつらいか。前に行って粘るほうがあっていそう。
ホクトスルタンは前半やや掛かり気味に先頭を追いかけたのが、最後の失速につながったか。ただし力はありそう。