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第48回 宝塚記念(2007年)

6/24 阪神 芝2200m 雨・やや重 18頭

 

上半期を締めくくる芝中距離G1。蒸し暑い時期で、3歳馬はクラシックレース後ということもあり、実力馬の参戦は多くない。
しかし今年はファン投票上位5頭のうち4頭が出走し、またダービーの1,2着馬も出るなど、G1馬7頭を含む初のフルゲート
過去10年で1番人気は8連対と比較的順当だが、6番人気以下も7頭連対するなど、シーズン最後で人気馬の見極めが難しい。
  1. ウオッカ(3.5倍):ダービーを上がり33.0で制し、51kgで出走と有利。凱旋門賞の前哨戦
  2. メイショウサムソン(4.2倍):前走の天皇賞(春)を含み今年2連勝と好調。G1 4勝目を狙う
  3. アドマイヤムーン(6.7倍):国内G1勝ちはないが、ドバイで強い勝ち方。やや重までならよさそう
  4. ポップロック(6.9倍):やや距離が短い感じもあるが、堅実で重めの馬場もあう
  5. ダイワメジャー(7.0倍):安田記念は強い勝ち方。有馬記念3着から距離ももつか
      以下カワカミプリンセス(10.2倍)までが20倍以下

ポップロック 元気よく馬体の感じや踏み込みもよくて、よく見せる
アドマイヤムーン 落ち着いており、もう少し気合乗り欲しいが、馬体はなかなかよい
メイショウサムソン ややテンション高めも、踏み込みなどよく、天皇賞(春)と同様悪くない
ウオッカ 落ち着いていて馬体の感じもよく、ダービーと同等のできにはありそう
ダイワメジャー おとなしいのはいつもどおりも、-16kgでやや細く見え、気合不足の感じが気になる。
カワカミプリンセス ややテンション高く、踏み込みなどちょっと甘い感じは気になる
人気薄では、マキハタサイボーグ、アドマイヤフジはなかなかよく見せる

そろったスタートから、外のローエングリンが押して前へ。内からカワカミプリンセス、外からシャドウゲイト、アサクサキングスも先団に。アドマイヤメインはスタートいまひとつで、懸命に押して前に行くが2番手からの競馬となる。そのあと、ダイワメジャー、コスモバルク、内からウオッカもそのあとの先団。中団外にメイショウサムソンで、それをマークするようにアドマイヤムーン。その後方はばらけて、ポップロック、ファストタテヤマ、スウィフトカレントなど。
ローエングリン、アドマイヤメイン、アサクサキングスが縦に一列で飛ばし、縦長の展開。やや重発表ながら重に近い状況で、1000m57.5秒とかなりのハイペース。好位のダイワメジャー、カワカミプリンセス、ウオッカでも59秒前後と、やや早いか。
3コーナーでアドマイヤメイン、アサクサキングスの手ごたえが悪くなり、外からカワカミプリンセス、メイショウサムソンなどが進出。

4コーナーはカワカミプリンセスが先頭で、その後ろは内からウオッカ、外からメイショウサムソン、さらにその後ろにアドマイヤムーン。
直線残り300mぐらいで、ウオッカ、カワカミプリンセス、メイショウサムソン、アドマイヤムーンが横一線に並ぶも、外のメイショウサムソン、アドマイヤムーンが抜け出す。2頭が並んでたたきあいになるが、最後はアドマイヤムーンが1/2馬身ほど抜けてゴール。外を追い込んできたポップロックが、3着争いを制する。

アドマイヤムーンは道中中団後ろでメイショウサムソンをマーク。3コーナーすぎでメイショウサムソンが動き出すとつれて上がって行き、直線では2頭のマッチレースとなり、たたきあいを制して、国内G1初制覇。やや重は、休み明けの京都記念で59kgを背負いながら1着となっており、苦にしないタイプ。さらにハイペースを後方で折り合ったのも勝因のひとつ。海外遠征の疲れも見せず、強い勝ち方。
メイショウサムソンは中団外で折り合い、早め先頭のいつものパターンに持ち込んだが、マークしていたアドマイヤムーンにゴール前で差された。ただし負けはしたが、正攻法での2着で、なお強しという感じ。
ポップロックは後方待機から、直線外から追い込んできたが、馬場が悪かったこともあり3着まで。堅実なところは見せた。
かなりのハイペースだったこともあり、追い込みに徹したアドマイヤフジ、ファストタテヤマなどが上位にきたが、好位から早め先頭で6着に粘ったカワカミプリンセスも力のあるところを見せた。序盤やや掛かったのが痛い。
ウオッカは中団から直線内をつき、直線入り口では見せ場をつくったが、その後後退して8着。ダービーを含めて33秒台で上がり、切れで勝負してきたので、重い馬場はあわないか。ヨーロッパの馬場は厳しいかもしれない。

アドマイヤムーンは差して切れで勝負するタイプだが、やや重の馬場も苦にせず、上がりも1番の36.2。馬場状態に関係なく、中距離なら期待が持てる。
メイショウサムソンは負けてなお強しという感じ。アドマイヤムーンの差し脚に屈したが、重の巧拙もやや影響したか。重はあまりよくなさそう。
ポップロックはやや距離不足の感じだが、安定感があるところは示した。2000m以上なら安定しているので狙いやすい。

終わってみれば4歳馬の1,2着で、実力はあっても6歳馬は3着まで。暑さなどがひびいているか。また3歳馬はクラシックを主目的としているため、斤量差があったとしてもやはりこの時期の古馬混合G1は厳しい。
時期的に馬場が悪くなる確率が高いので、やや重ぐらいの実績は必要。また切れで勝負してきた馬には厳しい。
着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 3 6 アドマイヤムーン 牡4 岩田 58 2.12.4 栗・松田博 3
2 8 17 メイショウサムソン 牡4 石橋守 58 1/2馬身 栗・高橋成 2
3 3 5 ポップロック 牡6 武豊 58 2馬身 栗・角居 4
4 5 9 アドマイヤフジ 牡5 福永 58 クビ 栗・橋田 13
5 7 13 ファストタテヤマ 牡8 小牧 58 1/2馬身 栗・安田伊 16
払い戻し金
単勝 6
670円(3番人気)
複勝 6
190円(4番人気)
17
160円(1番人気)
5
190円(3人気)
枠連 3-8
700円(2番人気)
馬連 6-17
1,460円(7番人気)
馬単 6-17
3,180円(10番人気)
3連複 5-6-17
2,720円(7番人気)
3連単 6-17-5
15,570円(36番人気)
ワイド 6-17
520円(5番人気)
5-6
510円(3番人気)
5-17
460円(2番人気)
(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)


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