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第68回 オークス(2007年)

5/20 東京 芝2400m 晴・良 18頭

 

3歳牝馬クラシックの第2弾。ほとんどの馬にとってはじめての2400mを、どうこなすかが焦点。
直前で桜花賞馬ダイワスカーレットが感冒で回避し、桜花賞の1,2着が出走しない混戦。フローラS組と桜花賞の3着以下およびその他路線の、力の比較が難しい。
例年桜花賞組が上位にくる傾向だが、人気馬同士での決着は少なく、近10年で馬連3桁配当は1回のみ。
  1. ベッラレイア(2.6倍):フローラS最後方から違う脚で追い込んで1着。4戦3勝
  2. ザレマ(5.3倍):忘れな草賞先行して圧勝。新馬以外は5戦すべて3着以内と堅実
  3. ミンティエアー(8.5倍):フローラS後方から差して2着。キャリア3戦はやや不安
  4. カタマチボタン(10.5倍):桜花賞先行して3着。赤松賞、クイーンCともに2着と東京よい
  5. ロブデコルテ(11.7倍):紅梅S1着。桜花賞は出遅れながらも追い込んで4着
      以下トウカイオスカー(13.6倍)、ピンクカメオ(15.8倍)までが20倍以下
ベッラレイアややテンション高めで踏み込みも今ひとつだが、馬体は悪くない。
ザレマ落ち着いていて、馬体も踏み込みもよく、印象度は高い。
トウカイオスカー落ち着いているのはよいが、もう少しトモに力強さが欲しい。
ローブデコルテややテンションは高いが問題はなく、踏み込みなどはなかなかよい。
カタマチボタンテンションが高めなのは気になるが、馬体などはよい感じ。
人気薄では、レインダンス、ラブカーナが割りとよく見せる。
ややスタートはばらついたが、内のスマートストームと外のザレマが前に出てくる。ハロースピード、カタマチボタンなども前へ。ベッラレイアは好スタートから、馬群の中でやや掛かり気味に前にとりつき、1コーナーは先団の後ろの6番手と、いつもよりかなり前につける。ローブデコルテ、ミンティエアー、トウカイオスカーなどがその後ろで、ピンクカメオは中団。ラブカーナなどは後方で、逃げると思われたアマノチェリーランは後ろから2番手。
スマートストーム快調に飛ばして、2コーナーでは縦長の展開。ローブデコルテ、ミンティエアー、トウカイオスカーなどは徐々にポジションを下げていき、ピンクカメオなどが代わって前へ。
600mが35.2、1000mが59.1と、先頭のスマートストームはやや早い流れで飛ばすが、向こう正面では2番手と5馬身ほど離れ、先行集団は平均ペース。

3コーナーすぎから徐々に馬群が詰まり始めるが、まだ動く馬はおらず、4コーナーから追い出しにかかる。
直線に入ると先行していたハロースピード、カタマチボタン、ザレマなどが横に広がって先頭に並びかけるが、残り300mぐらいで早くもベッラレイアが先頭に立ち、必至で押して逃げ込みを図る。ザレマ、ハロースピード、カタマチボタンなどは手ごたえが怪しくなり、早くも後退。そこへ外からミンティエアー、さらに前がつまって外に持ち出したローブデコルテ、後方から大外をついたラブカーナなどが伸びてくる。

残り150mぐらいでは、ベッラレイアが2馬身ほど抜け出して先頭も、外からローブデコルテ、さらにラブカーナが少しずつ間を詰める。
ローブデコルテが離れた外からベッラレイアに並んだところがゴール。ラブカーナも内めに進路をとったミンティエアーをぎりぎりかわして3着。
ピンクカメオ、マイネルーチェなどは内で懸命にがんばるも、やや離れた5,6着まで。

ローブデコルテは、桜花賞で最速の上がりで3着とは差のない4着まで追い込んでいたが、近走マイル以下ばかりで、オープン勝ちも1400mということで、やや軽視されていた。早めのパースで流れて展開恵まれたこともあったが、道中徐々にポジションを下げ、直線では長くよい脚を使って、早め抜け出しのベッラレイアを差しきる。正しいペース判断に基づく、鞍上の好判断も勝因の一つ。馬場のよいところを、ばてずによく伸びた。
ベッラレイアはやや行きたがったこともあり、また人気を背負ったためかいつもよりかなり前の位置取り。直線早めに追い出すと、いったん突き放して先頭も、最後は差されてハナ差の2着。1番人気で仕方ない面もあったが、もう少し後ろにいて追い出しを我慢すれば、結果も変わったか。
ラブカーナは直線勝負に徹して、大外の馬場のよいところを通ったのがはまった。ただし上位2頭の切れにはかなわなかった印象。
早めの流れのせいか、先行勢は皆末脚をなくして、直線で早々と後退。その中で、好位から早めに抜けだしたベッラレイアが、一番強い競馬をした。

ローブデコルテは距離の融通が利き、また末脚もよいので、今後中距離を中心に活躍が期待できる。ただし適距離は1600〜2000mぐらいか。
ベッラレイアは力があることを証明できた。末脚よく、またばてない強みもあるので、勝ち馬以上に期待できるか。追い込みのみではなく、好位からの競馬で結果が出せたのも収穫。
ラブカーナはばてずに伸びてくるのが長所だが、勝負弱く勝ちきれないタイプ。乗り方が難しそう。
ピンクカメオは、中1周のG1で、かつ距離不適の中好走。関東地区の重賞で、今後も期待できそう。

今年は桜花賞および各トライアルの上位馬同士で決着。力的には妥当だが、長距離=スローという図式が成り立ちにくくなってきた。特に追い込み脚質の有力馬が多い場合、逆に先行馬が意識してペースが早くなることもある。馬場の内外差もあり、無欲の追い込み馬には注意が必要。
着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 1 2 ローブデコルテ 牝3 福永 55 2.25.3 栗・松元茂 5
2 4 7 ベッラレイア 牝3 秋山 55 ハナ 栗・平田 1
3 6 12 ラブカーナ 牝3 菊沢 55 3/4馬身 栗・中村 8
4 3 5 ミンティエアー 牝3 蛯名 55 クビ 美・勢司 3
5 4 8 ピンクカメオ 牝3 四位 55 1 1/2馬身 美・国枝 7
払い戻し金
単勝 2
1,170円(5番人気)
複勝 2
310円(5番人気)
7
150円(1番人気)
12
500円(7番人気)
枠連 1-4
1,480円(5番人気)
馬連 2-7
1,640円(4番人気)
馬単 2-7
4,590円(14番人気)
3連複 2-7-12
10,450円(29番人気)
3連単 2-7-12
57,000円(151番人気)
ワイド 2-7
710円(4番人気)
2-12
2,380円(26番人気)
7-12
1,210円(11番人気)
(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)


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