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第12回 NHKマイルカップ(2007年)

5/6 東京 芝1600m 雨・やや重 18頭

 

3歳短中距離馬のNo.1を決めるG1(Jpn1)。以前は外国産馬のNo.1決定戦の色が濃かったが、最近はクラシック路線からの参戦も多く、ダービーやオークスでは距離が長い馬だけでなく、ステップとしての参戦も増えてきた。
重賞勝ち馬は6頭だが、実力差はなく非常に混戦。人気は割れた。
連対馬のステップレースは毎年変わり、傾向がつかみにくい。前哨戦のNZトロフィーが大荒れで、今年も絞りにくい。
  1. ローレルゲレイロ(5.5倍):重賞勝ちはないが、朝日杯を含め重賞2着4回と堅実
  2. オースミダイドウ(6.7倍):5ヶ月の休み明けだが、朝日杯1番人気3着と2歳時は高評価
  3. アサクサキングス(6.8倍):きさらぎ賞逃げ切り勝ちで、スピードあり距離も合いそう
  4. ダイレクトキャッチ(7.0倍):共同通信杯でフサイチホウオーのクビ差2着で東京得意
  5. シャドウストライプ(8.4倍):ダートとはいえデビュー3連勝。NZTの最後の伸びもよい
      以下マイネルシーガル(10.8倍)、トーホウレーサー(11.4倍)、イクスキューズ(11.6倍)、ダノンムロー(19.6倍)までが20倍以下
アサクサキングス落ち着いていて馬体の感じもよいが、もう少し力強さが欲しい感じ
ローレルゲレイロトモの踏み込みは今ひとつも、いつも同じような感じで悪くはない
マイネルシーガル気合乗りはよいが、全体的にインパクトに欠ける
オースミダイドウ小脚を使って常にチャカついており、休み明けということもありどうか
ダイレクトキャッチ気合はよいがトモの感じ今ひとつ。トーホウレーサーもワンパンチ足りない。
逆に人気薄では、シベリアンバード、ゴールドアグリなどがよく見せる。
ややばらけたスタートで、ダイレクトキャッチ、ダノンムローなどが出遅れる。ローレルゲレイロ好スタートを切るが、それを交わしてマイネルレーニアがハナへ。差なくオースミダイドウ、イクスキューズが続き、アサクサキングス、ローレルゲレイロ、トーホウレーサーなどが好位。マイネルシーガル、シベリアンバードなどが中団で、ピンクカメオ、ムラマサノヨートーなどがその後ろ。出遅れたダイレクトキャッチ、ダノンムローとシャドウストライプが最後方。
600mが34.2とやや重としては早い流れで、3コーナーはかなり縦長となって通過。

4コーナー手前で後方の馬が差をつめてきて、横に広がって4コーナーをまわる。ピンクカメオは外めを回るが後方の馬は内をついたため、この時点で最後方となり、前が壁になって、結局大外まで出して追撃開始。
直線は先頭のマイネルレーニアをかわしてオースミダイドウが早めに先頭に立つが、残り300mぐらいで馬場中央のローレルゲレイロが徐々に伸びてきて先頭。しかし他馬の差はなく、残り200mでも4〜5頭が一線。シベリアンバード、ダノンムロー、さらにムラマサノヨートーなども内から先頭をうかがうが、再度ローレルゲレイロが先頭を奪い返したところ、外からピンクカメオが一気に伸びてきて、ゴール直前で先頭にたち、そのままゴール。3着はムラマサノヨートーがシベリアンバードをハナ差交わす。

ピンクカメオは東京芝1400mくるみ賞(500万下)や中山芝1600m菜の花賞(OP)などの勝ちはあったが、関西のG1(阪神JF、桜花賞)はいずれも大敗しており、牡馬相手では苦しいとの見方が多く、まったくの人気薄。しかし直線一気でただ1頭34秒台で上がっており、またやや重を考えれば、タイムも悪くない。牝馬らしい切れを発揮したともいえるが、大外のよいところを通れたことと、重を苦にしないことが勝因か。
ローレルゲレイロは、人気どころでは唯一力を発揮した。早めに先頭に立ち、坂で交わされかけたが、最後に再び伸びてしぶとさを発揮。初の左回りや重い馬場を克服。じり脚で勝ちきれないが、力があることは見せることができた。
ムラマサノヨートーは芝実績がほとんどなく、NZT大敗で最低人気だったが、人気薄の気楽さもあり、内をついて伸び好走。調教の動きがよく、好調さがそのままレースに出た感じ。

ピンクカメオは切れるところを見せたが、早めの流れで馬場のよいところを通れた利点もあった。輸送はダメなタイプなので、関東圏のレースでマイルぐらいまでは好走もありえそう。
ローレルゲレイロは馬場や相手を選ばず、1600mまでなら常に力を発揮して上位にくる。今後は古馬との力関係が焦点になるが、マイル路線は層が薄いので、好走の可能氏もある。
以下全体に人気馬と人気薄の力差はほとんどないようで、この路線は混線か。

今年は抜けた馬がおらず、混戦だったこともあり、傾向がつかみづらい。ただし近年皐月賞や桜花賞から参戦する組の好走が多く、注意が必要。
着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手 重量 タイム
着差
厩舎 人気
1 7 14 ピンクカメオ 牝3 内田博 55 1.34.3 美・国枝 17
2 5 10 ローレルゲレイロ 牡3 藤田 57 1/2馬身 栗・昆 1
3 8 18 ムラマサノヨートー 牡3 小林淳 57 1/2馬身 美・内藤 18
4 6 12 シベリアンバード 牡3 田中勝 57 アタマ 美・柴崎 15
5 6 11 トーホウレーサー 牡3 四位 57 1 1/4馬身 栗・川村 7
払い戻し金
単勝 14
7,600円(17番人気)
複勝 14
1,910円(17番人気)
10
200円(1番人気)
18
3,900円(18番人気)
枠連 5-7
1,440円(5番人気)
馬連 10-14
30,800円(88番人気)
馬単 14-10
85,620円(200番人気)
3連複 10-14-18
1,221,770円(727番人気)
3連単 14-10-18
9,739,870円(4375番人気)
ワイド 10-14
7,840円(85番人気)
14-18
58,890円(152番人気)
10-18
16,990円(123番人気)
(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)


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