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第42回 札幌記念(2006年)

8/20 札幌 芝2000m 晴・良 16頭

 

今年からサマー2000シリーズの一戦となったが、G2のためポイントが高く、また秋をにらんだ定量戦ということもあり、有力馬が終結。
G1馬の参戦はないが、クラシックで上位を争い、距離適性から天皇賞(秋)をめざすアドマイヤムーンがここから始動。54kgで走れるのは有利。また函館記念からは、1着エリモハリアー、3着マヤノライジンをはじめ、7頭が参戦。
そのほか力はG1級といわれるマチカネキララ、昨年の2着馬で前走みなみ北海道S快勝のファストインタテヤマ、クイーンS3着からの連闘で札幌得意のレクレドールなど。休み明けは、アドマイヤムーン、マチカネキララなど6頭。
別定になってからの過去9年のうち、昨年を除く8年は1,2番人気のどちらかが連対(1-2番人気で決まったのは4回)。馬連万馬券は2回だけで、4回は3桁配当と比較的固い。
牝馬が9年で7頭連対しており、ここ2年連勝中と、やはり夏の牝馬は注意が必要。
  1. アドマイヤムーン(3.2倍):弥生賞など重賞3勝で2000mならば3歳トップクラス。札幌も2戦2勝。
  2. マチカネキララ(3.4倍):2000mはディープインパクトに負けた神戸新聞杯以外はすべて1着(5勝)。良血で期待は高い。
  3. エリモハリアー(6.1倍):函館記念は1番人気で中団から差しきる強い勝ち方。札幌2・0・2・1と比較的得意。
  4. シルクフェイマス(8.8倍):2年前の宝塚記念2着。差し馬が多い中、数少ない先行脚質で、展開有利と見られる。
  5. マヤノライジン(12.6倍):4連勝のあと、前走函館記念は後方から差して3着と充実。
  以下ファストタテヤマ(15.2倍)、タガノデンジャラス(15.7倍)、グレイトジャーニー(16.6倍)、レクレドール(20.0倍)が20倍以内。
アドマイヤムーン久々も落ち着きあり、す軽い感じでかなりよく見せる。-8kgも、特に馬体に気になるところはなし。
マチカネキララは馬体の雰囲気はよいが、発汗多く、トモがやや甘い感じがするのが気になる。
マヤノライジン、タガノデンジャラスはともにややテンション高め。馬体の感じは両方とも悪くない。
レクレドールやや細い感じも、馬体や踏み込みよく、連闘でもクイーンSよりよくなった感じ。
ファストタテヤマ、グレイトジャーニー、エリモハリアーはまあまあよいか。
揃ったスタートから、外からはタガノデンジャラス、マイソールサウンド、マヤノライジン、次いでまん中からマチカネキララが前に行く。先行すると思われたシルクフェイマスは、それらの先団の直後。中団にレクレドール、グレイトジャーニー。その後ろにエリモハリアー、アドマイヤムーン。後方にファストタテヤマ、タイガーカフェ。
最初の600mが36.0秒、1000mが61.2秒と、当初からいわれていたようにスローペース。

3コーナーすぎからペースが上がり、アドマイヤムーン、エリモハリアーなども後方から外を回って進出。マチカネキララも内から差を詰める。ここで手ごたえがよく見えたのが、マヤノライジンとレクレドール。さらにアドマイヤムーンもスムーズに追い上げる。
4コーナーすぎて直線に入ると、内からマイソールサウンド、その外からマヤノライジンが先頭にたち、後ろからマチカネキララ、レクレドールが迫る。残り100mぐらいでマヤノライジンを外からレクレドール、内からマチカネキララが交わしたところ、さらに外から一気にアドマイヤムーンが伸びてきて、ゴール手前で先頭。レクレドールが追いすがるが、そのまま差は詰まらずゴール。

アドマイヤムーンは力強くのびて、久々に強い勝ち方。昨年の札幌2歳チャンピオンの面目躍如。札幌記念7勝目の武豊騎手の手腕も大きい。レクレドールは昨年のヘヴンリーロマンスと同じくクイーンSからの連闘で望んだが、札幌得意なのと夏が合っているようで、最後までアドマイヤムーンに食い下がって好走。

スローペースだったこともあり、勝ちタイムは平凡。ただし昨年よりは早く、3年前のサクラプレジデントと同タイム。
スローで上がりの競馬になったため、展開的には先行馬有利。4コーナーで3〜5番手にいた馬が、2〜4着。その中で4コーナー11番手から差しきったアドマイヤムーンは、54kgに恵まれた面もあるが、強い内容。共同通信杯や弥生賞で見せた強い競馬が戻ってきた感じで、やはり1800〜2000mぐらいがベストの印象。

札幌記念は、定量のG2だけあり、やはり実力馬が好走する可能性が高い。過去の勝ち馬を見てもG1で好走した(する)馬ばかりで、まずは実績馬や力のある馬を重視するのが基本。
なお同じ洋芝の函館記念からの好走も多いが、タイムを見ても札幌のほうが馬場が軽いようで、函館得意な馬が必ずしも有利という感じではない。そのため、軽ハンデで函館記念を好走した馬は、あまり札幌記念ではこない印象。
アドマイヤムーンは3歳トップクラスだが、古馬とも十分戦えることを示した。1800〜2000mでは、かなりの活躍が期待できる。当面の目標は天皇賞(秋)ということだが、その前哨戦も含めて当然有力な1頭となる。
レクレドールはやはり札幌は合う感じ。クイーンSと違って最後までアドマイヤムーンに食い下がっており、暑くなって調子が上がり、連闘できるほど体調もよかったのではないか。ただし例年秋は下降線をたどる感じで、今年もどうか。
マチカネキララは、3戦連続の3着。いずれもゴール前で甘くなる感じで、もう少し力をつけないと、重賞では厳しいか。今回は発汗が目立ち、またトモも甘い感じだったので、よくなる余地はあると思う。
マヤノライジンは展開が向いた面もあるが、2戦続けて重賞で好走しており、連勝は伊達ではない。ただし持ちタイムがなく、さらに上を目指すのは現状では厳しいか。やや掛かり気味だったこともあり、もう少し落ち着きも欲しい。
着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手名 重量 タイム
着差
人気
1 6 11 アドマイヤムーン 牡3 武豊 54 2.00.3 1
2 4 7 レクレドール 牝5 藤田 55 1馬身 9
3 4 8 マチカネキララ 牡4 横山典 57 1/2馬身 2
4 8 15 マヤノライジン 牡5 四位 57 アタマ 5
5 7 14 エリモハリアー セン6 安藤 57 アタマ 3
払い戻し金
単勝 11
320円(1番人気)
複勝 11
140円(2番人気)
7
380円(9番人気)
8
140円(1番人気)
枠連 4-6
460円(1番人気)
馬連 7-11
3,550円(19番人気)
馬単 11-7
5,200円(21番人気)
3連複 7-8-11
3,520円(11番人気)
3連単 11-7-8
21,750円(58番人気)
ワイド 7-11
1,000円(16番人気)
8-11
270円(1番人気)
7-8
970円(14番人気)
(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)


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