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第54回 クイーンステークス(2006年)

8/13 札幌 芝1800m 晴・良 14頭

 

秋をにらんだ、中距離牝馬路線の重要な一戦。昨年の天皇賞(秋)を勝ったヘヴンリーロマンスはここから始動(10番人気2着)しており、今年も注目される。
ヴィクトリアマイルや3歳クラシックの上位組の参戦はないが、昨年の覇者レクレドールや重賞の常連ヤマニンシュクル、デアリングハート、マイネサマンサなど中堅組が揃った印象。ただし近走の実績的には小粒な感じのメンバー構成で、一部を除けばあまり差はないか。
札幌に移っての過去6年では、昨年2万円を超えた以外は、4桁配当。ただし最初の4年は1番人気が連対しているものの、ここ2年はいずれも4着以下で、やや荒れてきている傾向。
  1. マイネサマンサ(4.0倍):マーメイドSは差のない4着に逃げ粘る。有力な先行馬少なく、展開向きそう。
  2. ヤマニンシュクル(4.5倍):唯一のG1馬。今年は中山牝馬Sを差して1着。マーメイドSも1番人気(8着)。
  3. デアリングハート(5.1倍):NHKマイルC2着など、勝ちきれないが相手なりに走る。エプソムCは見せ場ある4着。
  4. ブルーメンブラット(6.6倍):オークスこそ9着だが、それまではフラワーCを含み6戦すべて3着以内と安定。
  5. チアフルスマイル(7.8倍):昨年のクイーンS3着。差し脚が魅力で、札幌も相性がよい。
  以下ロフティエイム(12.7倍)、レクレドール(15.6倍)などが続くが、すべて10倍以上。
ヤマニンシュクル雄大な馬体で落ち着きあり、踏み込みなどもなかなかよい。
マイネサマンサ歩様が固いのはいつもどおりで、なかなかよく見せる。
チアフルスマイル、ロフティエイムまあ良い感じ。コアレスパティオ人気はないが、なかなかよく見せる。
レクレドールはもう少しトモに力強さが欲しい感じ。デアリングハートはややチャカつくがいつもどおり。
ややバラついたスタートから、内からタッチザピーク、外からトーセンジョオーが前に行くが、先頭争いがやや厳しくなり、出遅れ気味で気合をつけたアズマサンダースが1コーナーすぎで先頭に立つ。
マイネサマンサがその直後で、ロフティエイム、デアリングハートがやや離れた4-5番手。ブルーメンブラット,レクレドールが中団。ヤマニンシュクル、コアレスパティオが後方。チアフルスマイルは離れた最後方。

600mが34.4秒、1000mが58.2秒とややハイペースな展開。
3コーナーすぎで早くもアズマサンダースが後退してマイネサマンサが先頭。外からデアリングハート、さらに後ろからヤマニンシュクルがおっつけながら先頭にせまる。
4コーナー手前でデアリングハートが馬なりで先頭に並びかけると、マイネサマンサが脱落し、内からするするとレクレドールものびる。
直線に入るとデアリングハートが先頭に立ち、レクレドールが内から伸びかかるも、残り100mぐらいでいっぱいになり、外からじりじりと伸びてきたヤマニンシュクルにゴール直前で交わされる。
デアリングハートは力強くのびて1着。2歳10月の未勝利戦以来の2勝目をあげる。4着は人気薄ながら、外から伸びてきたコアレスパティオ。

勝ちタイムは昨年とまったく同じタイムで、近年では早い(その前はいずれも1分47〜48秒台)。
昨年より前半が早かった分、上がりはかかっているが、掛かり気味のレースが多いデアリングハートにとっては、前が飛ばす絶好の展開。4コーナーでも一番手応えがよく、直線もしっかり伸びて強い競馬。前走のエプソムCも、牡馬相手にゴール前まで接線をして差のない4着となっており、その好調が持続した感じ。
ヤマニンシュクルは後方から3コーナーすぎに進出するかなり強引な競馬。力は見せたが、あまり切れるタイプではない分、差しきれなかった。

クイーンSは、毎年近年の好走馬が引き続き上位に来る傾向があり、今年も1〜5着が順に、昨年4着、一昨年3着、昨年1着、昨年10着、昨年3着と、4着コアレスパティオ以外は上位実績があった。その前も、オースミハルカが2連勝したり、ダイヤモンドビコーが2年連続2着に入ったりしている。
洋芝の札幌開幕週という、やや特殊な設定も影響している可能性があるが、この傾向は来年以降も注目するべきと思う。
デアリングハートは掛かり癖があり、展開に左右されることも多いので、なかなか勝ちきれない。それがG1で上位に来ながらも1勝馬だったひとつの理由であり、今後も気性と展開に左右されそう。ただし今回は休み明けながらそれほど掛からず、年齢とともに気性の落ちつきも見られる。このままでいければ、1600〜1800mでの活躍は期待できる。
ヤマニンシュクルは力はあるので、牝馬限定戦での上位争いは引き続き期待できる。ただしじり脚ぎみであり、乗り方は難しそう。
レクレドールは札幌は合うのか、久々の好走。ただし直線は突き放されており、昨年ほどの強さは感じない。昨年もクイーンS以降はぱっとせず、今年もどうか。
マイネサマンサは8着と思わぬ大敗。ただしハイペースを3番手で追いかけてしまったためで、力負けではなさそう。ただし展開に恵まれる必要があり、コンスタントな活躍はどうか。
着順 枠番 馬番 馬名 性齢 騎手名 重量 タイム
着差
人気
1 6 9 デアリングハート 牝4 藤田 55 1.46.7 3
2 3 4 ヤマニンシュクル 牝5 四位 55 1 3/4馬身 2
3 3 3 レクレドール 牝5 柴山 55 クビ 7
4 4 5 コアレスパティオ 牝5 菊沢 55 クビ 13
5 1 1 チアフルスマイル 牝6 横山典 55 1 1/2馬身 5
払い戻し金
単勝 9
510円(3番人気)
複勝 9
180円(3番人気)
4
170円(2番人気)
3
400円(7番人気)
枠連 3-6
930円(3番人気)
馬連 4-9
1,280円(3番人気)
馬単 9-4
2,470円(6番人気)
3連複 3-4-9
5,980円(22番人気)
3連単 9-4-3
29,140円(88番人気)
ワイド 4-9
520円(3番人気)
3-9
1,610円(22番人気)
3-4
1,030円(13番人気)
(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)


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