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2017年01月14日

2016年度代表馬と反省

2016年の年度代表馬と競走馬各部門の受賞馬が、記者投票により決定して発表されました。まずはその結果から。

●年度代表馬、最優秀4歳以上牡馬
 キタサンブラック
●最優秀2歳牡馬
 サトノアレス
●最優秀2歳牝馬
 ソウルスターリング
●最優秀3歳牡馬
 サトノダイヤモンド
●最優秀3歳牝馬
 シンハライト
●最優秀4歳以上牝馬
 マリアライト
●最優秀短距離馬
 ミッキーアイル
●最優秀ダートホース
 サウンドトゥルー
●最優秀障害馬
 オジュウチョウサン
●特別賞
 モーリス

昨年末に個人的に予想したのですが、特別賞を除いて各部門は当たったものの、年度代表馬は大きく外す結果となりました。有馬記念の直接対決でサトノダイヤモンドがキタサンブラックを下したので、逆転でサトノダイヤモンドとしたのですが、投票結果ではキタサンブラックが1位で、2位がモーリス。サトノダイヤモンドは3位でした。
その票数も、キタサンブラック134票、モーリス90票、サトノダイヤモンド66票とかなり差がついたのも意外でした。

その理由を考えてみたのですが、直接対決でサトノダイヤモンドがキタサンブラックを下したとはいえ着差はクビ。それよりも、差し返して勝った天皇賞(春)や、史上2頭目の逃げ切りで圧勝したジャパンカップのキタサンブラックのパフォーマンスを、評価した記者が多かったということだと思います。
たしかに内容を考えれば、より強さを感じさせたのはキタサンブラックということは、否定できないと思います。やはり年度代表馬は、1年を通した総合的な評価という観点が重要ですね。

そして2位がモーリスという結果も驚かされました。国内のG1は天皇賞(秋)の1勝でしたが、香港でG1を2勝。特に年末の香港カップの圧勝は、改めてその強さを強く印象付けました。JRA賞はあくまでもJRAでの成績を対象とするものですが、香港でのパフォーマンスが評価されての特別賞となりました。
こうなると安田記念の2着が惜しまれます。あれを勝っていれば、2年連続の年度代表馬の目もあったかもしれません。ただし直接対決のなかったキタサンブラックとの評価は、かなり悩ましかったでしょうが・・・。

すでに2017年の競馬は始まっており、これからクラシックに向けて目の離せないレースが続きます。今年はどんな競馬が見られるか、とても楽しみです。

2016年12月31日

2016年のJRA賞予想&ベストレース

今回も恒例の2016年を振り返ってJRA賞を個人的に予想するとともに、ベストレースを選んでみたいと思います。

2016年のG1戦線は、中心馬がしっかりしていたこともあり、固い決着が多かったように思います。3歳クラシックでは、皐月賞とダービーで着順は異なるものの、上位5頭の顔ぶれは同じでした。また荒れるイメージが強い阪神JFと有馬記念で、1~3番人気馬が人気通り1~3着を締めたのも、印象深い結果でした。
その他にも、海外レースの馬券が初めて国内で買えるようになったり、JRAでは久しぶりに誕生した女性騎手の藤田菜七子騎手など、一般ニュースでも話題になるようなことが多かった印象です。
それでは、各部門ごとに振り返ってみます。

まずは確実なところから。
●最優秀2歳牡馬
毎年朝日杯FSの勝ち馬が選ばれるのですが、今年も朝日杯を勝ったサトノアレスが選ばれるでしょう。近い将来ホープフルSのG1昇格が予定されており、その後は悩むことになりそうです。しかし少なくとも今年は朝日杯FSの方がメンバー的にホープフルSより充実しており、問題はないと思います。

●最優秀2歳牝馬
話題のフランケル産駒ミスエルテが朝日杯FSに回ったため、もしミスエルテが勝っていたらかなりの混戦になったでしょう。しかしミスエルテは牡馬相手とはいえ4着まで。阪神JFを勝ったのは同じフランケル産駒のソウルスターリングでしたが、デイリー杯2歳Sの勝ち馬ジューヌエコールや、アルテミスSを勝ったリスグラシューなどに快勝しており、こちらも問題ないでしょう。

●最優秀3歳牡馬
クラシックは3頭で分け合ったものの、皐月賞馬ディーマジェスティは菊花賞4着、JC13着と尻すぼみ。ダービー馬マカヒキは凱旋門賞で見せ場なく14着のあと秋は休養。対してサトノダイヤモンドは皐月賞3着、ダービー2着から菊花賞快勝のあと、有馬記念でキタサンブラックを破ってG1 2勝目。安定感もあり、ほぼ間違いなくサトノダイヤモンドが選ばれると思います。

●最優秀4歳以上牡馬
今年は海外G1を勝った馬が、リアルスティール、ドゥラメンテ、エイシンヒカリ、モーリス、サトノクラウンとかなりいて、モーリスは2勝しているのですが、この中で国内のG1を勝ったのはモーリスだけ。対してJRAのG1を2勝したのはキタサンブラックだけです。モーリスの活躍はすばらしいのですが、ここはやはりキタサンブラックでしょう。

●最優秀短距離馬
マイル以下の古馬G1を勝ったのは、高松宮記念:ビッグアーサー、安田記念:ロゴタイプ、スプリンターズS:レッドファルクス、マイルCS:ミッキーアイルとそれぞれ異なります。そしてビッグーアーサーはその後セントウルSを勝つものの、スプリンターズS、香港スプリントで1番人気に押されてともに2桁の大敗、ロゴタイプは安田記念が8番人気で今年は他にダービー卿CT2着以外連対なし、レッドファルクスはOP、CBC賞、スプリンターズSと3連勝も香港スプリントは12着といずれも今一つの成績。その中でミッキーアイルは阪急杯を勝って高松宮記念、スプリンターズSでともに2着。阪神Cは6着でしたが、安定感でミッキーアイルでしょう。

●最優秀障害馬
昨年のアップトゥデイトは中山GJと中山大障害の両方を制していたのですが、今年はオジュウチョウサンがその両方を含む重賞4連勝。しかも中山大障害ではアップトゥデイトに9馬身差の圧勝。ここはオジュウチョウサンで間違いないでしょう。

それでは、以下は迷うところを。

●最優秀3歳牝馬
桜花賞はジュエラー、オークスはシンハライト、秋華賞はヴィブロス、さらにNHKマイルCはメジャーエンブレムとそれぞれ勝ち馬が違いました。またジュエラーはオークスは出走せず秋華賞は4着。シンハライトは桜花賞2着でローズSを勝ちながら秋華賞は回避。ヴィブロスは春のクラシックは不出走。メジャーエンブレムは圧倒的1番人気の桜花賞4着で、秋は全休。どの馬も決め手に欠ける感じですが、総合的に見ると回避した秋華賞以外は安定していたシンハライトでしょうか。

●最優秀4歳以上牝馬
G1を勝ったのは、ヴィクトリアMのストレイトガール、宝塚記念のマリアライト、エリザベス女王杯のクイーンズリングの3頭。このうち牡馬混合G1勝ちはマリアライトだけです。しかしそのマリアライトは、エリザベス女王杯でやや差のある6着。さらに昨年4着の有馬記念でも10着と大敗。マリアライトとクイーンズリングで票が割れるかもしれませんが、ドゥラメンテ、キタサンブラックという強い牡馬に勝ったマリアライトに利があると思います。

●最優秀ダートホース
JRAのG1を勝ったのは、フェブラリーSのモーニンとチャンピオンズCのサウンドトゥルーの2頭。モーニンは他に根岸S1着、交流G2日テレ盃2着でチャンピオンズCは7着、対するサウンドトゥルーは交流G1を6戦して川崎記念2着のほかはJBCクラシックなど3着4回でフェブラリーSは不出走。直接対決はサウンドトゥルーの2勝1敗ですが、ともに決め手に欠けます。JBCクラシックを勝ったアウォーディーは、チャンピオンズCと東京大賞典ともに2着で安定感抜群ですが、JRAのG1を勝っていません。
何を重視するかですが、年間を通しての安定感とJRAのG1勝ちを評価すればサウンドトゥルーかなと思います。

そして年度代表馬ですが、キタサンブラックとサトノダイヤモンドのG1 2勝馬の一騎打ちでしょう。JCが終わった時点ではキタサンブラックで決まりと思ったのですが、有馬記念で1番人気1着のサトノダイヤモンドの実績は無視できません。
キタサンブラックは今年G1で2・1・1・0、対するサトノダイヤモンドも2・1・1・0とまったく互角。G2もそれぞれ1勝ずつで甲乙つけがたいのですが、最終的に直接対決で勝っているサトノダイヤモンドが逆転で戴冠というのが個人的な予想です。

続いて2016年のベストレースです。
ダービーの2頭の叩き合いはすばらしい戦いでしたし、天皇賞(秋)のモーリスのパフォーマンスは香港Cの圧勝とあわせて、改めてその強さを感じさせました。しかしそれにもまして印象に残ったのは、JCでのキタサンブラックでした。直線が長く逃げ切りは至難の東京芝2400mで、終始マイペースで逃げて、最後は2馬身半の差をつけて危なげない勝利。究極の仕上げとのことでしたが、それに応えたキタサンブラックの精神力もたたえられるべきでしょう。ということで、ベストレースはジャパンカップです。
そして番外と言っては失礼ですが、中山大障害のオジュウチョウサンの強さにはとても感動させられたので、次点としてあげたいと思います。

2015年12月31日

2015年のJRA賞予想&ベストレース

今回も恒例の2015年を振り返ってJRA賞を個人的に予想するとともに、ベストレースを選んでみたいと思います。

2015年は、牝馬が強かった印象があります。特に秋はスプリンターズSのストレイトガールに始まり、JCのショウナンパンドラ、チャンピオンズCのサンビスタと、牡馬混合G1を3勝する快挙。ここ数年の強い牝馬の流れを、引き継ぎました。
それに対して特に古馬の牡馬は絶対的な中心馬が不在で、G1も混戦が多かったと思います。
それでは、各部門ごとに振り返ってみます。

まずは確実なところから。
●最優秀2歳牡馬
朝日杯FSが阪神に移って2年目。昨年の上位馬がいずれもマイル路線を歩んだことで、ますますクラシックとの関係性が弱まっているように思います。クラシックを狙う馬が中山2000mのホープフルSに集まる傾向は、強まっていくでしょう。
その朝日杯FSですが、デイリー杯を圧勝したエアスピネルが武豊騎手の平地G1完全制覇という話題もあって圧倒的な1番人気に支持されました。直線で抜け出したそのエアスピネルを差し切ったのが、新馬勝ちから1戦1勝で臨んだリオンディーズ。ホープフルSも同じく1戦1勝で臨んだハートレーが圧勝しましたが、レースの格からはリオンディーズで仕方ないでしょう。
しかしこの2頭の対決は今から楽しみですし、1番人気でともに2着に敗れたエアスピネルとロードクエストの巻き返しにも期待したいと思います。

●最優秀2歳牝馬
2015年の阪神JFは、重賞勝ちは前哨戦勝ち2頭を含む3頭だけで、前哨戦勝ちはいずれも人気薄と混戦でした。しかし勝ったメジャーエンブレムは、早めに抜け出して2馬身差の圧勝で、やや力が違う印象。名目ともに最優秀2歳牝馬で間違いないと思います。

●最優秀3歳牡馬
春の2冠はドゥラメンテが連勝。その後故障が判明して秋は全休となり3冠はなりませんでしたが、菊花賞を勝ったのは皐月賞、ダービーで下したキタサンブラック。他に特に有力な馬もおらず、ドゥラメンテで問題ないと思います。

●最優秀3歳牝馬
G1を勝ったのは桜花賞のレッツゴードンキと、オークス、秋華賞のミッキークイーン。ミッキークイーンは桜花賞は出走しておらず、片やレッツゴードンキはオークス、桜花賞でミッキークイーンに完敗。さらにミッキークイーンはJCでも3番人気に押されるほどその力は評価されており、ここは間違いないでしょう。

●最優秀障害馬
中山GJはレコードタイムで大差勝ち。そして約5か月ぶりの中山大障害は1/2馬身差で差し切ったアップトゥデイト。今年障害の重賞を3勝したのもこの馬だけで、ここは満場一致で決まるのではないでしょうか。


あとは有力候補が複数いて、迷うところもあるのですが・・・。


●最優秀4歳以上牡馬
結構迷うというか、他賞との調整という面もあるのですが、候補はG1 2勝馬の、宝塚記念と天皇賞(秋)を勝ったラブリーデイと、安田記念とマイルCSを勝ったモーリスでしょう。レースの格を考えるとここはラブリーデイで、モーリスは最優秀短距離馬でもいいのですが、そちらはあとで書きますがG1を2勝しているストレートガールもいます。最優秀4歳以上牝馬の選定も含めて、かなり悩ましい選考になると思います。他を考えなければ、ラブリーデイが妥当とは思います。

●最優秀4歳以上牝馬
G1を勝ったのは、ヴィクトリアマイル、スプリンターズSのストレイトガール、エリザベス女王杯のマリアライト、JCのショウナンパンドラ、チャンピオンズCのサンビスタの4頭。この4頭は路線が違うこともあり直接対決は少ないのですが、ヴィクトリアMでストレイトガールがショウナンパンドラを下し、オールカマーでショウナンパンドラがマリアライトを下しています。ただしレースの格ではJCが抜けて高い。ということで、ストレイトガールとショウナンパンドラの対決だと思います。おそらくショウナンパンドラが選ばれるのでしょうが、ストレイトガールのがんばりも高く評価されるべきと思います。
なおこの部門では、他にもラキシスやヌーヴォレコルトなど活躍した馬が多く、牝馬優勢を象徴するように、かなり層が厚い印象です。

●最優秀短距離馬
ここは安田記念、マイルCSを勝ったモーリスと、ヴィクトリアマイル、スプリンターズSを勝ったストレイトガールの一騎打ちです。最優秀4歳以上牡馬がラブリーデイであれば、今年6戦無敗で香港マイルも勝ったモーリスをこちらに選ばざるを得ないのですが、最優秀4歳以上牝馬がショウナンパンドラになるとストレイトガールが無冠ということになり、G1を2勝しながらとても残念ではあります。

●最優秀ダートホース
JRAのダートG1は2戦しかなく、フェブラリーSを連覇したコパノリッキーか、チャンピオンズCを勝ったサンビスタのどちらかが有力です。それぞれの成績を見ると、コパノリッキーはチャンピオンズCで7着で、逆にサンビスタはフェブラリーSで7着と全くの互角。その他の重賞はコパノリッキーがG1のJBCクラシックを含む2勝で、サンビスタは牝馬限定戦のみの3勝。印象度ではコパノリッキーでしょうか。


そして年度代表馬ですが、上記から選ぶとすれば、個人的にはモーリスだと思います。2015年1月の1000万から負けなしの6連勝でG1を3連勝。安田記念から5か月半ぶりというブランクをはねのけてマイルCSを制すると、香港マイルでは香港をはじめ世界の強豪マイラーを相手に堂々の優勝。
マイル路線からの年度代表馬となると、1998年のタイキシャトル以来となりますが、その年のタイキシャトルにまったく遜色ない成績だと思います。


続いて2015年の個人的なベストレース。
全体的にかなり混戦という印象だったのですが、牡馬クラシック路線はドゥラメンテが中心でした。共同通信杯で掛かってキャリア1戦のリアルスティールに負けた時は、期待していたこともありかなりショックを受けたのですが、皐月賞、ダービーと強い勝ち方を見せてくれました。特にダービーは横綱相撲で堂々と抜け出す完勝。その瞬間は3冠も夢見たのですが、結局故障でそれはなりませんでした。
ということで、ベストレースは日本ダービーです。
それではまた2016年の競馬に期待しましょう。

2015年01月04日

2014年のJRA賞予想&ベストレース

有馬記念から1週間たちましたが、年が明けてしまうと去年の競馬もずいぶん前のことのように思えてしまいます。そこで2014年を振り返ってJRA賞を個人的に予想するとともに、ベストレースを選んでみたいと思います。

2014年は、オルフェーヴルやロードカナロアなどの実力馬が引退し、全体的に混戦が多かった印象があります。特にJRAのG1レースを複数勝った馬がいないということで、年度代表馬争いは混とんとしているのではないでしょうか。しかし、ドバイでのジャスタウェイの走りは、世界トップのレーティングを獲得するなど印象深いものがありましたし、JCでのエピファネイアの圧勝は、かなり驚かされました。

それでは、各部門ごとに振り返ってみます。

まずは確実なところから。
●最優秀2歳牡馬
朝日杯FSが中山から阪神に移り、従来のラジオNIKKEI杯が中山2000mのホープフルSになるなど、将来を見据えてレース体系が変わったイメージがありますが、クラシックを狙う馬が朝日杯を回避する傾向が強まってきているので、ある意味妥当ではないかと思います。朝日杯のコースもトリッキーな中山よりも阪神の方がよいでしょう。
その朝日杯FSですが重賞勝ち馬5頭が顔をそろえたものの、いずれも4番人気以下で勝ったこともあり混戦模様。そこを制したのは500万を制したばかりのダノンプラチナでした。唯一のディープインパクト産駒ということで、マイルでのディープ産駒の強さを改めて示しましたが、1番人気での勝利でもあり、ダノンプラチナで問題ないでしょう。

●最優秀2歳牝馬
2014年の阪神JFは、重賞勝ち馬5頭が顔をそろえた2013年とは異なり、重賞勝ちは前哨戦勝ち2頭を含む3頭だけとやや小粒な印象でした。そこで勝利を収めたのが牡馬と同様に500万勝ちで出走馬中唯一のディープインパクト産駒ショウナンアデラ。着差は1/2馬身でしたが、1頭だけ違う脚で差し切ったレースぶりは見事でした。ということで、こちらもショウナンアデラでいいでしょう。

●最優秀4歳以上牝馬
G1を勝ったのは、ヴィクトリアマイルのヴィルシーナ、エリザベス女王杯のラキシス、有馬記念のジェンティルドンナの3頭。この3頭は有馬記念で激突してジェンティルドンナが勝ちましたし、やはり牡馬混合のG1を勝ったという価値は高く、ジェンティルドンナで間違いないと思います。

●最優秀障害馬
中山GJを5馬身差で圧勝した昨年の最優秀障害馬アポロマーベリックと、中山大障害をディープインパクト産駒として初めて制したレッドキングダムの戦いでしょう。ただアポロマーベリックは中山大障害でも2着と安定しており、中山限定という感じもありますが、アポロマーベリックでよいのではないでしょうか。

●最優秀ダートホース
JRAのダートG1は2戦しかなく、フェブラリーSを勝ったコパノリッキーか、チャンピオンズCを勝ったホッコータルマエのどちらかが有力です。それぞれの成績を見ると、ホッコータルマエはフェブラリーSで2着だったのに対して、コパノリッキーはチャンピオンズCでは12着大敗。交流G1はそれぞれ2勝ずつですが、東京大賞典でもコパノリッキーを抑えてホッコータルマエが勝っており、印象度からもホッコータルマエで決まりでしょう。

今年はかなりの混戦で、迷うところが多いのですが・・・。

●最優秀3歳牡馬
3冠の勝ち馬がすべて異なり、また古馬との対戦で結果が出ていないこともあり、かなり悩ましい状況です。菊花賞を勝ったトーホウジャッカルはそれ以外の実績が少ないので、皐月賞を勝ったイスラボニータとダービーを制したワンアンドオンリーの争いとなります。直接対決は2勝2敗ですが、イスラボニータは天皇賞(秋)3着がやや有利。しかしダービー馬の称号は重く、またダービーでイスラボニータを下したということから、ワンアンドオンリーが選ばれる可能性が高いように思います。

●最優秀3歳牝馬
ここは桜花賞馬ハープスターとオークス馬ヌーヴォレコルトの一騎打ちでしょう。ハープスターはオークスは2着も札幌記念でゴールドシップを下して優勝し、凱旋門賞では日本馬最先着の6着。JCも5着に好走しています。片やヌーヴォレコルトは桜花賞は3着に敗れたものの、秋は秋華賞、エリザベス女王杯と連続2着で安定。オークス以降は路線が異なるので難しいのですが、海外や牡馬相手の好走を評価してハープスターが選ばれるのではないでしょうか。

●最優秀4歳以上牡馬
ここが最も難しいのですが、候補は安田記念を勝ったジャスタウェイ、宝塚記念を勝ったゴールドシップ、JCを勝ったエピファネイアの3頭でしょうか。ジャスタウェイはドバイでの圧勝と世界No.1のレーティングが印象的ですし、ゴールドシップは両グランプリでの安定感、エピファネイアはJCでの4馬身差圧勝が強く記憶に残っています。ただ、昨年のバランス配分を参考にすると、ジャスタウェイには最優秀短距離馬に回ってもらって、JC圧勝のエピファネイアを来年への期待を込めて選ぶというのが妥当かなという気がします。

●最優秀短距離馬
上の最優秀4歳以上牡馬を受けて、ここは必然的にジャスタウェイでしょうか。ただ、JC2着、有馬記念でも僅差の4着に来た馬を短距離馬と呼ぶのは、どうもしっくりこないのですが・・・。

そして年度代表馬ですが、上記から選ぶとすれば、やはりジェンティルドンナでしょうか。JC連覇や芝のG1を7勝など、過去の名馬たちと比べてもそん色のない素晴らしい成績を上げてきましたし、初コースとなる有馬記念での走りも見事でした。

続いて2014年の個人的なベストレース。
ダービーの2頭の戦いもかなり印象深かったのですが、驚いたという意味でエピファネイアが4馬身差で圧勝したJCを選びたいと思います。東京の2400mを先行して、かつ直線で4馬身離して圧勝するというのは、一流馬が集結するJCでは、なかなか見られないシーンです。ただ惜しむらくは、そのエピファネイアの安定感がないことです。強い時のエピファネイアのパフォーマンスを常に発揮することができれば、とんでもなく強い馬になれると思うのですが。
それはまた2015年の競馬に期待しましょう。

2014年01月07日

2013年JRA賞の発表を受けて

2013年のJRA賞の競走馬部門が発表されました。恒例の事前予想をしていたのですが、なんと2部門もはずしてしまいました。今まではずしても1部門だったので、かなり意外な結果です。

まず「最優秀3歳牡馬」ですが、これはかなり迷ったので、まあ仕方ないかなと思います。
個人的には3冠レースでの安定感を評価してエピファネイアとしたのですが、実際にキズナにはダービーで1/2馬身差とはいえ負けていますし、ダービー馬の称号が重いこともわかります。ただし直接対決では1勝1敗ですし、菊花賞の5馬身差は伊達ではないと思うのですが・・・。
2頭とも有馬記念は回避になって、対決は今年に持ち越されましたが、ぜひ春には無事な姿を見せて、対決で競馬界を盛り上げてほしいと思います。

次に「最優秀4歳以上牡馬」ですが、こちらはかなり不思議な結果となりました。
オルフェーヴルの有馬記念の8馬身差圧勝は見事でしたが、G1勝ちはこれだけですし、海外も含めてG1を4勝したロードカナロアには、かなわないだろうと思ったのです。実際に年度代表馬の投票では、209票対69票と圧倒していますので、最優秀4歳以上牡馬の投票でそれが逆転するのは、不可解でもあります。

思うに、おそらくオルフェーヴルの競走馬生活の偉業をたたえたいという多くの記者の想いが、矛盾を承知でオルフェーヴルを最優秀4歳以上牡馬に押したのでしょう。
また、メディアでもいろいろ書かれていましたが、日本の競馬における短距離部門の軽視という傾向も、影響した可能性は高いと思います。実際にマイル以下を主戦場にしていた馬が年度代表馬に選ばれたのは、タイキシャトルと今年のロードカナロアだけです。

とはいえ、オルフェーヴルも一つの時代を画すほどの実績を残したのは間違いないので、その最後の年にJRA賞を受賞することになったのは、とても喜ばしいことです。おそらくどの部門にも選ばれなくても、特別賞は受賞したでしょうし。
予想ははずれましたが、結果的にはよかったと思っています。

2014年01月04日

2013年のJRA賞予想&ベストレース

2013年の競馬は、有馬記念のオルフェーヴルの圧勝が大きな印象を与えて、無事に終了しました。ちょっと時間はたってしまいましたが、そんな2013年を振り返ってJRA賞を個人的に予想するとともに、ベストレースを選んでみたいと思います。

2013年は、キズナによる武豊騎手のダービー5勝目やトーセンラーでの同じく武豊騎手のG1 100勝の快挙、またオルフェーヴルによる2年連続の凱旋門賞2着などが印象的でしたが、3冠馬誕生が続いた過去3年に比べると、やや小粒な印象もあります。
そんな中で、マイルの安田記念を含む国内短距離G1を3勝し、香港スプリントを5馬身差で連覇したロードカナロアの活躍は、短距離部門に脚光を浴びさせるという意味でも、快挙だったと言えるでしょう。

それでは、それぞれの部門ごとに振り返ってみます。

まずは確実なところから。
●最優秀2歳牡馬
2013年の2歳牡馬は、JRA重賞勝ち馬が4頭(4勝)のみで、しかもそのうち前哨戦を勝った2頭は朝日杯FSを回避しており、ラジオNIKKEI杯は7番人気が勝つとレベル的に微妙な混戦という印象です。その中で朝日杯FSを勝ったアジアエクスプレスは芝初挑戦という異例のローテーションでしたが、勝ちっぷりは見事で文句ないと思います。

●最優秀2歳牝馬
2013年の2歳牝馬は、夏のJRA重賞をすべて制するなど例年にないレベルの高さといわれています。そのうちファンタジーSを勝ったベルカント(朝日杯FSに出走)以外の5頭が阪神JFに顔をそろえましたが、勝ったのは札幌2歳S勝ちから無敗の3連勝となったレッドリヴェール。着差は少ないですが、3か月の休み明けを考えれば、レッドリヴェールで問題ないでしょう。

●最優秀3歳牝馬
ここは牝馬2冠にプラスしてエリザベス女王杯を制したメイショウマンボで間違いないですね。こうなると10着に敗れた桜花賞が何とも残念ですが、やはり若い牝馬は難しいということでしょうか。

●最優秀4歳以上牡馬
古馬の牡馬でJRAのG1を勝った馬は8頭いますが、複数勝ったのは3勝のロードカナロアだけです。従来は中長距離G1の勝ち馬が選ばれる傾向が強かったですが、ここまで実績に差があると、やはりロードカナロアとなるでしょう。

●最優秀4歳以上牝馬
G1を勝ったのは、ヴィクトリアマイルのヴィルシーナ、JCのジェンティルドンナの2頭ですが、やはり牡馬混合のG1を連覇したという価値は高く、ジェンティルドンナで間違いないと思います。

●最優秀短距離馬
JRAの古馬対象のスプリントおよびマイル芝G1は4戦ありますが、そのうち3戦を制し、香港スプリントを5馬身差で圧勝したロードカナロアで間違いないでしょう。

●最優秀障害馬
やはりJ・G1の成績が重視されるのですが、中山GJは外国馬が制しており、中山大障害を8馬身差で圧勝したアポロマーベリックでほぼ間違いないでしょう。

では以下は、ちょっと迷うところを。

●最優秀3歳牡馬
3冠の勝ち馬がすべて異なるので悩ましいのですが、まず皐月賞馬のロゴタイプはダービー5着で秋は全休なので脱落し、ダービー馬のキズナと、皐月賞、ダービーともに2着で菊花賞圧勝のエピファネイアの一騎打ちとなります。キズナは凱旋門賞でも4着と好走しており力は互角だと思いますが、3冠すべてで安定した成績ということで、個人的にはエピファネイアの方がふさわしいのではないかと思います。

●最優秀ダートホース
ダート界は力のある馬が多くかなりの混戦模様ですが、JRAの成績を優先するとフェブラリーSを勝ったグレープブランデーか、JCダートを勝ったベルシャザールのどちらかになるのでしょう。ダート戦の経験の浅さは微妙ですが、並み居る強豪をJCダートで打ち負かしたのは事実なので、ベルシャザールがふさわしいのではないかと思います。

そして年度代表馬ですが、G1を複数勝った馬がロードカナロアとメイショウマンボの2頭しかいないので、このどちらかということになるのではないでしょうか。しかし片や短距離レースのみで、片や牝馬戦のみと、やや限定された感もあります。とはいえ、やはり香港で国際レースを圧勝した実績はすばらしいので、ロードカナロアが最もふさわしいと思います。

続いて2013年の個人的なベストレース。
2013年はジェンティルドンナやゴールドシップなどの実績馬が今一つな成績だったという印象があるのですが、その中で期待通りの走りを見せたという意味では、オルフェーヴルは見事だったと思います。凱旋門賞はトレヴの前に完敗しましたが、有馬記念ではそのうっぷんを晴らすような走りで、ただその強さに感心するしかありませんでした。
その意味でも、やはり有馬記念ということになると思います。

オルフェーヴルの引退でひとつの時代が終わったという感はあります。次世代を担う馬が誰になるのか、今はまだわかりませんが、その活躍に期待したいと思います。