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2016年03月06日

2016クラシックの展望 ~その2

この土日は、クラシックに向けての重要なトライアルが行われました。牡牝ともにやや抜けた存在がすでに2月の重賞を勝っており、その有力な対抗馬が現れるかが大きな関心事でしたが、どちらも期待に沿う結果になったと思います。

まず3/5(土)に行われた桜花賞トライアルのチューリップ賞から。
1番人気はシンザン記念を後方から1番の上り34.5でクビ差2着に迫ったジュエラー。2番人気はOP紅梅Sを後方から上り33.7でハナ差1着のシンハライト。
2頭ともに後方集団のほぼ同じ位置から4コーナーで外に出し、直線は馬体を接したまま外から追い込み、最後はハナ差でシンハライトがジュエラーを下しました。タイムは1.32.8と優秀で、上りもともに33.0。勝敗はつきましたが、上りは同じで着差もないに等しく、まさに実力伯仲の2頭。3着は1 1/2馬身差ついており、この2頭がやや抜けた力を持っていると言えるでしょう。

問題はクイーンCを圧勝して、目下牝馬クラシック戦線では抜けた存在のメジャーエンブレムとの力関係ですが、単純に持ちタイムはメジャーエンブレムがクイーンCで出した1.32.5に軍配が上がるものの、上りは差し脚質の2頭が、当たり前ですがかなり優秀。
ただメジャーエンブレムは自分でレースを作れて、しかも速いペースで行っても最後まで脚が上がらないというのは、数字以上の強さを感じさせます。おそらくペースは後ろから行くシンハライトとジュエラー向きになるでしょうが、果たしてメジャーエンブレムを差せるか。
いずれにしても、桜花賞はかなりおもしろい戦いになりそうです。

そして今日行われた皐月賞トライアルの弥生賞。
朝日杯FSの1,2着馬リオンディーズとエアスピネルに加えて、父ディープインパクトと同じ戦績で若駒Sを上り32.6で圧勝して無敗で出てきたマカヒキの3強という状況になりました。
結果としては3強が1~3着を占め、しかも3着と4着が5馬身離れたので、今日のメンバーではこの3頭のみがクラシック候補と言えるでしょう。

レースは久々のリオンディーズとエアスピネルがやや掛かったのに対して、マカヒキは折り合って後方で進めます。特にリオンディーズは後方2番手から追い込んだ朝日杯FSとは一転して、M.デムーロ騎手が懸命に抑えるものの先行集団のすぐあとの4番手を追走。エアスピネルもそれをマークするようにその直後を進みます。
リオンディーズは4コーナー手前から馬なりで進出し、直線で追い出すと一気に加速。掛かったにもかかわらずこの強さかとちょっと驚いたのですが、それに追いすがってきたのがエアスピネルとマカヒキ。そのままリオンディーズが振り切るかと思ったのですが、外からじりじりと迫ってきたマカヒキがエアスピネルを交わし、さらにゴール直前でリオンディーズも交わして、クビ差1着でゴール。エアスピネルはリオンディーズから2馬身差の3着。

マカヒキは1/23から1か月半の間隔だったのに対して、リオンディーズとエアスピネルは12/20から2か月半ぶりのレース。かなり掛かりながらもクビ差2着のリオンディーズは、逆にその強さを見せて決して悲観するような内容ではありませんでしたが、マカヒキも父に劣らない力の持ち主であることを見せたと思います。
ただしエアスピネルは2戦続けてリオンディーズには完敗で、2000m以上ではちょっと逆転は難しいかという印象でした。

こちらも、きさらぎ賞を圧勝したサトノダイヤモンドとの力関係がどうかですが、距離も異なるので比較するのはかなり難しいです。ただし掛かる素振りもなく好位から抜け出したサトノダイヤモンドの安定したレースぶりはかなり印象深く、もしリオンディーズが掛かるようなら厳しいですし、マカヒキが今日のように後ろから行くと脚を余す危険が多い気がします。

ただし各陣営とも当然対策をしてくるでしょうし、ともに折り合って同じような位置で進めた場合、どうなるかはかなり微妙で、皐月賞もとても興味深いレースになりそうです。

牝馬はフィリーズRやフラワーC、牡馬はスプリングSや毎日杯が残っており、そこからどんな馬たちが出てくるか、まだまだ目が離せません。

2016年02月14日

2016クラシックの展望 ~その1

先週のきさらぎ賞でサトノダイヤモンドが圧勝し、一躍クラシックの有力候補に躍り出ました。そして今週も牡牝のクラシックに向けての重要な重賞が行われました。

まずは牝馬のクイーンカップ。あまりクラシックに直結するイメージはありませんが、ウメノファイバーやダイワエルシエーロがのちにオークスを勝っており、ヒシアマゾンやコイウタ、ホエールキャプチャ、ヴィルシーナなどのG1馬も輩出しています。
今年は、昨年の阪神JFを勝ったメジャーエンブレムが初戦としてここを選び、単勝1.3倍の期待に応えて、5馬身差で圧勝しました。チューリップ賞やフィリーズRなどのトライアルはこれからですが、すでに春の牝馬クラシックは決まりではないかという雰囲気。相手探しになってしまうのでしょうか。

そして今日は牡馬中心の共同通信杯でした。近年はゴールドシップとディープブリランテ、さらにイスラボニータや昨年の2冠馬ドゥラメンテと多くのクラシックホースを出す注目レースです。
今年の中心は、昨年のホープフルSでロードクエストに競り勝ち2戦2勝のディープインパクト産駒ハートレーと、東スポ杯を上り32.9で差し切り3戦2勝のダノンシャンティ産駒スマートオーディンの2頭でした。実際にパドックで見たのですが、いずれも落ち着いて堂々としており、トモの踏み込みも深く、甲乙つけづらい感じ。さすが重賞勝ち馬で、どちらもとてもよく見えました。
スマートオーディンは3か月の休み明け、ハートキーはやや息遣いや反応が物足りないという情報があるなど少し不安はあったものの、さすがに2頭とも飛ぶとは思えなかったのですが・・・。

レースはリスペクトアースが逃げ、スマートオーディンは内の3,4番手、ハートキーは後方外を追走。ややハートキーの行きっぷりの悪さが気になります。ハートキーは3コーナー過ぎから進出し、4コーナーはともに中団で回ります。
直線に入り、まずハートキーが伸びずに脱落。スマートオーディンは伸びかけるも坂で脱落。後方から6番人気のディープインパクト産駒ディーマジェスティが伸びて、先行して粘る5番人気イモータルを差して1.47.4で1着となりました。
スマートオーディンは1.3秒差の6着、ハートキーは1.5秒差のブービー9着。上りはともに36.5で、どちらも最後はあきらめて追っていませんでした。

個人的には、馬券を外したことよりも、クラシック候補と見ていた2頭が見せ場もなく大敗したことにショックを受けました。今の時点では敗因はわかりませんが、この時期の大敗は、黄信号を通り越して赤信号という感じです。特に牡馬の場合、巻き返しは難しいのではないかと思います。

来月に入るといよいよ本格的なトライアルが始まり、朝日杯1,2着のリオンディーズ、エアスピネルは弥生賞、新潟2歳S圧勝でホープフルS2着のロードクエストはスプリングSに出走のようです。それらの結果次第ではありますが、今日の結果を見ると、きさらぎ賞のサトノダイヤモンドの安定感とパフォーマンスは抜けている感じもあり、まずはサトノダイヤモンド中心で進むのかなという感じがします。

2013年03月03日

今年の牡馬クラシックも混戦?

今年の弥生賞は、東スポ杯を圧勝し朝日杯2着のコディーノと、無敗の3連勝でラジオNIKKEI杯を完勝したエピファネイアが早くも激突するということもあり、本番並みのメンバーということで盛り上がりました。
当然のようにその2頭が人気となり、単勝はエピファネイアが2.3倍、コディーノが2.6倍と2強という構図です。

しかし結果としては、500万を勝ったばかりのカミノタサハラ(6番人気)が中団から差しきって1着、同じく前走でダートの500万下を勝ったミヤジタイガ(10番人気)が好位から2着となり、コディーノ、エピファネイアは3,4着に敗れました。
これで一気に牡馬クラシックは混戦模様というイメージですが、本当のところはどうでしょうか。

まず1番人気のエピファネイアですが、スタートよく先団につけたものの、外枠で前に壁が作れなかったこともあり、かなり掛かっていました。また主戦の福永騎手が騎乗停止で乗れずに、テン乗りのビュイック騎手になったことも、影響したかもしれません。
4コーナーで早くも先頭に並びかけ、直線は早めに抜け出したものの、最後は馬群に飲み込まれて、クビ+ハナ+クビ差の4着に終わりました。
ただし1,2月に使っている上位2頭とは違って2ヶ月の休み明けで、賞金的に余裕があることもあり輸送しても+8kgとやや余裕残しの作り。逆に、輸送しても馬体が増えて比較的落ち着いていたのも、本番に向けて明るい材料といえると思います。

2番人気のコディーノもスタートよく、内枠もあって前走とは違ってうまく折り合い、4コーナー中団から内を突いて伸びてきましたが、ややごちゃついたこともあり、クビ+ハナ差の3着でした。
こちらも朝日杯以来の2ヶ月半の休み明けで、調教もかなり軽めで+8kgと、本番を見越した作りと思われます。その上、前走で見せた掛かるそぶりも、今日はまったく見せず、直線で差してきた末脚は見所がありました。

また2頭とも負けたとはいえ、着差はわずか。レースぶりを見ても、順調に使われていた上位2頭に本番では先着されることはないのではと思います。
もちろん、スプリングSや若葉S、毎日杯の結果も見る必要はありますが、今日の2強は引き続き有力馬として注目していく必要があると思います。

2012年03月18日

今年のクラシックは混戦?

フラワーC、スプリングSが終わり、まだ毎日杯が残っているものの、ほぼクラシック初戦の大勢が見えてきました。イメージとしては、やはり混戦模様という感じでしょうか。それは有力と見られていた馬たちが、必ずしも前哨戦で結果を残せていないということが、理由として挙げられます。

まず牡馬ですが、きさらぎ賞、若葉賞を制したワールドエースは人気に応えたものの、共同通信杯で1.4倍の圧倒的な1番人気に支持されたディープブリランテは掛かった上に直線で失速してかろうじて2着。さらに2.2倍で再び1番人気となった今日のスプリングSでも、やはり掛かって2着に終わりました。距離が伸びる皐月賞、ダービーでは、折り合いにかなりの不安が残ります。
弥生賞では2.9倍の1番人気だったアダムスピークが、見せ場なく8着に沈みましたし、スプリングSでは2番人気だった無敗のG1馬アルフレードも12着と大敗しました。

もちろん、共同通信杯を勝ったゴールドシップは、札幌2歳SやラジオNIKKEI杯で好走していますし、スプリングSを勝ったグランデッツアも同じく両レースで上位(札幌2歳Sは優勝)しているので、力があるのは間違いありません。
おそらくこの2頭とワールドエース、さらに弥生賞を好走したコスモオオゾラ(1着)やトリップ(2着&京都2歳S勝ち)あたりが、人気になるのでしょう。
しかし、どの馬も絶対的な強さは感じられず、もしかしたら、大敗組の巻き返しもあるかもしれず、悩みは尽きそうにありません。

さらに牝馬は、2戦2勝でG1を制してチューリップ賞で1.3倍の圧倒的な1番人気に支持されたジョワドヴィーヴルが、あっさりと3着に破れ、桜花賞トライアルをすべて関東馬が勝つという前代未聞の事態に・・・。
もちろんジョワドヴィーヴルの巻き返しはあるでしょうし、クイーンCを勝ったヴィルシーナやフィリーズRを勝ったアイムユアーズも実力馬なので、このあたりで決まる可能性は、高いと思いますが。

オルフェーヴルが阪神大賞典で逸走してまさかの2着に破れ、あらためて競馬に絶対はないと思い知らされたわけですが、混戦のときこそ予想のし甲斐もあるというものです。
これまでの戦績を再度チェックして、まずは桜花賞、皐月賞と、勝ち馬を見つけたいものです。