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2016年10月30日

モーリスのすごさを再認識しました ~天皇賞(秋)

今年の天皇賞(秋)は、オッズから見れば混戦という評価が妥当でしょう。1番人気のモーリスの単勝オッズは最終的に3.6倍で、1桁人気が4頭、20倍以下が半分近い7頭。またモーリスも今日の午前中まではエイシンヒカリに次ぐ2番人気でした。
その大きな原因の一つは、やはりモーリス=マイラーという印象が強く、2000mは長いのではないかと思われたことでしょう。たしかに昨年5連勝で安田記念、マイルCSと制したときも、4勝は1600mで残る1勝は1800m。さらに香港でマイルG1を連勝し、連覇を狙った安田記念は2着に敗れましたが、ほぼマイルのみで活躍してきました。

そんなモーリスですが、実は3歳までは500万を勝っただけの並みの馬(!)でした。栗東の吉田厩舎からデビューしたモーリスは新馬を快勝した後、いきなり京王杯2歳Sにムーア騎乗で挑戦し、1番人気に支持に支持されるも6着。3戦目に500万を勝つと、クラシックを狙ってシンザン記念、スプリングS、京都新聞杯と重賞に出るも、5,4,7着に終わり、クラシック戦線に乗ることはかないませんでした。

その後OP白百合S3着を最後に、美浦の堀厩舎に転厩します。そして4歳1月の1000万下若潮賞から連勝が始まるのです。その転厩後、今日の天皇賞(秋)までの成績が、香港のレースも含めて8・2・0・0。
1000万から国内G1、さらに国際G1まで、7連勝を記録したのです。まさに3歳までとは別の馬のようです。

そのモーリスが安田記念で2着に敗れて連勝が途切れたあと、休み明けで出てきたのが、札幌芝2000mのG2札幌記念。その時点で陣営は天皇賞(秋)への挑戦を考えていたのでしょう。7着に敗れた京都新聞杯以来生涯2度目の2000m以上のレースでしたが、マイル路線とはいえ圧倒的な成績から1番人気に支持されました。
レースは同厩のネオリアリズムの絶妙の逃げを捉えられず2着に敗れたものの、力のいる洋芝の2000mをクリアして距離のめどが立ったこともあり、天皇賞(秋)に駒を進めます。

しかし札幌記念で2着とはいえ敗れたことで、距離への不安を完全に払拭できたわけではないことが、今日の微妙なオッズになったのでしょう。
レースは、エイシンヒカリが1000m1.00.8の平均ペースで逃げます。モーリスは中団の外を折り合って進むと、徐々にポジションを上げていって、4コーナーは5,6番手の外。直線に入って追い出すとジリジリと伸びて、残り200mで先頭。そこから力強く抜け出すと、後方から追い込んできたリアルスティールに1 1/2差をつける完勝。
距離不安の声をあざ笑うような圧勝でした。

以前から東京のマイルをこなせれば、2000mは勝てると言われており、実際にニッポーテイオーやヤマニンゼファー、アグネスデジタル、ウオッカなどが安田記念と天皇賞(秋)の両方を勝っています(ヤマニンゼファー以外は安田記念の前に2000m以上のG1を勝っていたので距離不安云々はなかったのですが)。そのため個人的にはあまり距離の不安は感じていなかったのですが、その勝ち方は予想を上回るものでした。

今日のレースが国内では最後と言われており、あとは香港Cを目指すようですが、そこも勝てばさらに種牡馬としての価値も上がるでしょう。スクリーンヒーロー×カーネギーというやや地味(?)な血統から、こんなに強い馬が出るのは少し意外ですが、それもブラッドスポーツ競馬の魅力といえるのでしょう。

2014年06月08日

ジャスタウェイって、いつの間に強くなったの? ~安田記念

今年の安田記念は、ジャスタウェイが単勝170円という圧倒的な支持に応えて、見事に優勝しました。これでG1 3勝を含む4連勝。しかもその中にはドバイデューティフリーの6 1/4馬身差圧勝もあり、そのために現時点で世界のレーティングで130ポンドと、日本馬として初の首位という快挙も成し遂げています。

そんなジャスタウェイには大変失礼な話ですが、パドックやスタンドでよく聞かれた会話が「ジャスタウェイって、いつの間にこんなに強くなったんだろうね。」というものでした。たしかに個人的なジャスタウェイの印象としては、重賞で好走はするんだけど、なかなか勝てないというのが、強かったと思います。
実際に昨年の天皇賞(秋)でも、毎日王冠で最速の上りで2着だったので注目はしていましたが、あくまでもジェンティルドンナの連下という位置づけでした。それがふたを開けてみると、ジェンティルドンナを4馬身突き放す圧勝。しかし、ジェンティルドンナが休み明けでやや掛かったこともあり、フロック的な見方もあったと思います。
そのためか、次走圧勝した中山記念でも2番人気。
ようやくドバイの快勝で、その強さを認識させられたというのが、本当のところではないでしょうか。

実際にジャスタウェイの戦績を見てみると、2歳では重賞は勝てなかったものの、年が明けてアーリントンCで重賞初制覇。その勢いでNHKマイルC、ダービーと挑戦するものの、6着、11着と歯が立ちませんでした。秋には毎日王冠で2着に好走するものの天皇賞(秋)は6着。結局3歳終わりの時点で2勝馬で重賞1勝という、G1出走馬の中ではかなり地味な成績でした。
4歳になっても勝てず、エプソムC、関屋記念、毎日王冠と重賞で3戦連続2着を記録。この時点で「勝ちきれない馬」という印象が、ほぼ決まったと思います。しかしその次の天皇賞(秋)から快進撃が始まり、今や世界No.1にまで登りつめ、今日の凱旋優勝となりました。

近年強い馬というのは、ほぼみんな3歳の早い時期から活躍する馬が多く、古馬になってから急に強くなる馬というのは、あまり記憶にありません。
クラシックに無縁だった強い馬というと、最近ではロードカナロアが思い浮かびます。しかしそもそも距離適性からクラシックを目指さなかっただけで、すでに3歳春の時点でOPを含む3勝をあげ、かつ5戦すべて連対という状況だったので、古馬になって急に強くなったわけではありません。
その前となると、かなりさかのぼりますがサクラローレルが比較的近いでしょうか。サクラローレルは3歳の1994年に青葉賞3着、セントライト記念8着で結局クラシック出走はかなわず。明けて中山金杯で重賞初制覇を飾ると、中山記念から天皇賞(春)と連勝します。その年は有馬記念も勝って、年度代表馬に選ばれました。
こうしてみると、ジャスタウェイは実に20年に1頭の奇才と言えるかもしれません。

ジャスタウェイの父ハーツクライはダービー2着はあるものの、活躍したのは古馬になってからという印象が強く、実際に初G1制覇は、ディープインパクトを破った4歳の有馬記念でした。その古馬になってから成長する性質は産駒にも受け継がれているようで、ジャスタウェイの他にもウインバリアシオン、アドマイヤラクティなど息長く活躍しているイメージがあります。
しかし今年はオークスのヌーヴォレコルト、ダービーのワンアンドオンリーと2頭のクラシック馬を誕生させ、ちょっと潮目が変わってきた印象もあります。これらの馬が古馬になってさらに成長したら、ジャスタウェイに続く世界的な活躍も夢ではありません。
今後のハーツクライ産駒の動向からは、目が離せませんね。

2013年06月05日

あれから18年・・・・

昨日6/4は、ライスシャワーの18回目の命日でした。
実はFacebookのJRAの記事で思い出したのですが、未だに多くの方の心に残っているようで、たくさんのコメントが寄せられていて、改めて印象深い馬だったんだなと思います。

とはいえ、3歳(当時は4歳)春までは地味な存在だったのですが、距離延長が幸いして、日本ダービーでいきなりミホノブルボンの2着に劇走し、一躍注目を浴びます。さらに秋は菊花賞まで勝って、ミホノブルボンの無敗の3冠という夢をつぶす、ヒールの役割となってしまいます。

そんなライスシャワーがもっとも輝いたのは、93年の天皇賞(春)でしょう。
前年まで2連覇していた、長距離の絶対王者メジロマックイーンを相手に、ただでさえ小柄な馬が-12kgの420kgと究極の仕上げで臨んできたのです。
最終追い切りでは、ゴールを過ぎてもムチを入れ続ける的場騎手の姿に驚いたのを覚えています。
レースでは、3コーナーすぎから動いたメジロマックイーンの白い馬体を、まるで獲物を狙うハンターのように追って上がってくる黒い馬体は、今でも強く印象に残っています。
そして直線では、そのメジロマックイーンを突き放して、2 1/2馬身差の快勝。思えば、あれがライスシャワーの絶頂でした。

その後、秋に復帰するも、天皇賞(春)の究極の仕上げの反動か、見る影もないような惨敗を繰り返し、翌94年の日経賞で2着とようやく復活の目処がたち、天皇賞(春)連覇かと思いきや骨折が判明。休養に入ります。
この94年はナリタブライアンが3冠馬となり、有馬記念でも女傑ヒシアマゾンを抑えて圧勝したのですが、離れた3着争いを制したのは、久々の出走となったライスシャワーでした。このとき、来年はライスシャワー復活があるかなと、なんとなく思ったのを覚えています。

しかしそのことを思い出したのは、95年の天皇賞(春)の3コーナー手前で、ライスシャワーがセオリーを無視した早仕掛けで、ぐんぐんと馬群を引き離した時でした。有馬記念のあとも、人気で惨敗を繰り返し、すっかり忘れていたのです。
しかしその最後の直線は、2年前に颯爽とメジロマックイーンを下した姿とは程遠く、脚があがって息も絶え絶えという感じで、懸命にゴールを目指して走っていました。そして最後は、大外を追い込んできたステージチャンプと離れてほぼ同時にゴール。ステージチャンプの蛯名正騎手が思わずガッツポーズをするほど、ゴール前の脚色は違っていました。
そして写真判定の結果、ハナ差でライスシャワーが残っていたのです。

95年は、1月に阪神淡路大震災があり、阪神競馬場も大きな被害を受けて競馬開催ができない状況でした。そのため宝塚記念は場所を京都競馬場に移し、日程も1週繰り上げて6/4に行われました。
ファン投票の1位は、2年ぶりに天皇賞(春)を制したライスシャワーが選ばれました。しかし93年は宝塚記念を回避していたので、個人的には出ないのではないかと思っていたのですが、陣営は出走を決断します。その理由は、ファンに1位に選んでもらったということのほかに、たぶん得意の京都で行われるということもあったと思います。

あとから考えると、あの天皇賞(春)でハナ差で負けていたら・・・・、あるいは地震がなくて宝塚記念が予定通り阪神競馬場で行われていたら・・・・、あの悲劇はなかったのではとも思うのですが。

京都競馬場のライスシャワーの碑は、私も行った時には必ず訪れます。何年たっても、ちゃんと花が供えてあったりして、忘れられていないんだなと、ちょっとホッとしたりします。これからも、忘れられないように、語り継いでいきたいと思う馬の1頭です。

2012年12月31日

2012年のJRA賞予想&ベストレース

2012年の競馬は、有馬記念の翌日も開催があるという変則的な日程でしたが、やはりメインのあとに最終レースを用意するのと同じような、JRAなりの配慮だったのでしょうか。そんな今年を振り返ってJRA賞を個人的に予想するとともに、ベストレースを選んでみたいと思います。

今年は、ジェンティルドンナが史上4頭目の牝馬3冠を達成し、3年連続で3冠馬が誕生するという快挙と、凱旋門賞でオルフェーヴルがいったん先頭に立って突き放しながら、最後はソレミアに差し返されるという悔しい想いが印象に残りました。
特に後者は、あれでも勝てないのかという、ちょっと絶望的な気持ちにもなりましたが、来年も挑戦する予定とのことですので、ぜひ期待したいと思います。

それでは、それぞれの部門ごとに振り返ってみます。

まずは確実なところから。
●最優秀2歳牡馬
これはロゴタイプでよいでしょう。牡馬が出られる2歳重賞の、牝馬が勝った函館2歳S以外のすべての勝ち馬が顔を揃えるという高レベルの朝日杯FSで、圧倒的人気のコディーノをクビ差とはいえ破ったのは、すばらしいと思います。ただしどうしても小回りの中山で勝ったという印象が着いて回るので、ぜひ来年は東京や京都の重賞を勝って、最優勝2歳牡馬の名に恥じない力の持ち主であることを、見せて欲しいと思います。

●最優秀2歳牝馬
ここはどうしても阪神JFを勝った馬が自動的に選ばれるのですが、実際にローブティサージュは人気のコレクターアイテムに0.2秒差で勝っているので、文句はないでしょう。

●最優秀3歳牡馬
これは皐月賞&菊花賞の2冠と有馬記念を圧勝したゴールドシップで問題ないでしょう。3コーナー手前からスパートして勝った菊花賞と有馬記念は、段違いの強さを感じさせました。こうなるとダービーが残念でしたが、あの時期に東京で3コーナーからスパートして勝っていたら、まさに化け物だと思います。

●最優秀3歳牝馬
ここは牝馬3冠にプラスしてJCまで勝ってしまったジェンティルドンナで間違いないですね。満票をとるのではないでしょうか。特にJCで見せた、3歳牝馬とは思えない勝負根性には驚かされました。

●最優秀4歳以上牡馬
古馬の牡馬で中長距離G1を勝ったのは、天皇賞(春)のビートブラック、宝塚記念のオルフェーヴル、天皇賞(秋)のエイシンフラッシュがいます。しかしビートブラックとエイシンフラッシュは他のG1では連対なく、またオルフェーヴルはフランス遠征での凱旋門賞2着と、帰国後のJC2着が高く評価できるので、ここはオルフェーヴルでいいでしょう。

では以下は、ちょっと迷うところを。

●最優秀4歳以上牝馬
G1を勝ったのは、高松宮記念のカレンチャン、ヴィクトリアマイルのホエールキャプチャ、エリザベス女王杯のレインボーダリアの3頭ですが、カレンチャンがスプリンターズSで2着になった以外は、他のG1ではどの馬も活躍していません。短距離でもということならカレンチャンですが、時期が近く末脚が印象的だったレインボーダリアが選ばれる可能性が高いと思います。

●最優秀短距離馬
スプリントおよびマイルG1は、昨年に続いてすべて勝った馬が異なるのですが、スプリンターズSでカレンチャンを破って、暮れの香港スプリントも制したロードカナロアが、印象としてはもっとも近いと思います。

●最優秀ダートホース
フェブラリーSを勝ったテスタマッタか、JCダートを勝ったニホンピロアワーズのどちらかになるのでしょうが、テスタマッタがその後勝てないのに対して、ニホンピロアワーズは交流重賞2勝にJRAの重賞も2着2回と比較的充実しているので、ニホンピロアワーズとなるのではないでしょうか。

●最優秀障害馬
バアゼルリバーがJ・G1でともに2着ともっとも安定しているのですが、やはり勝っていないとダメでしょう。となると、中山GJを勝ったマジェスティバイオが中山大障害も1番人気3着と好走しているので、2年連続で受賞の可能性が高いと思います。

そして年度代表馬ですが、これはジェンティルドンナとゴールドシップの3歳勢の一騎打ちでしょう。しかしやはり3冠を制していることと、現役最強ともいえるオルフェーヴルを3歳牝馬の身で下しているということで、ジェンティルドンナが受賞する可能性がかなり高いと思います。

続いて2012年の個人的なベストレース。
ベストレースの基準や条件は、人によって違うと思いますが、私としてはやはり感動的な勝負を見せてもらったという印象を感じられることが、一番大きいと思います。
そういう意味では、やはりジャパンカップになります。現役最強の古馬牡馬を、3歳牝馬が真っ向勝負で下したというのは、驚きとともに感動しました。進路のとり方でひと悶着ありましたが、それを差し引いても、とてもすばらしいレースだったと思います。
さらにジェンティルドンナもオルフェーヴルも、2013年は凱旋門賞を狙う計画もあるとか。ぜひロンシャンでも真っ向勝負を見せてもらって、できれば今度こそ勝利をもたらしてもらいたいと思います。

2012年10月28日

理想的な競走馬の歩様とは ~天皇賞(秋)

私はパドックで馬の状態を見てから買うタイプなのですが、同じようなパドック派の方は、自分の中にサラブレッドの理想的な歩き姿みたいなものを、持っているのではないでしょうか。

個人的には、まずは落ち着いてゆったりとしていながら、適度な気合乗りがあって、クビをリズミカルに使って歩き、トモの歩幅は広く、力強い踏み込みの馬に惹かれます。過去に見た中では、テイエムオペラオーやウオッカ、ブエナビスタなどが、そんな個人的には理想的な歩様で歩いていました。
ただし、そうした歩様じゃないとダメかというと、もちろんそんなことはなく、シンボリクリスエスやカワカミプリンセスなどは、自分の理想的な歩様とは、かなり異なったものの、すばらしい成績を残しています。

なぜそんなことを書くかというと、エイシンフラッシュがまさに自分としては理想的な歩き方で、パドックを歩くのです。そのため、パドックで見るとつい惹かれてしまい、毎回のように厚く買ってしまうのですが、残念ながら裏切られることが多くあります。
今年の毎日王冠がそうでした。パドックで見ると落ち着いてすばらしい歩様で歩いていて、どうしても目に付きます。そこでかなり中心視して買ったのですが、中団からまったく伸びずに9着。

もうだまされるのは終わりにしようと思って、今回は予想でも無視しようかとも思っていたのですが、パドックで実際に見ると、やはりどうしても目が行ってしまいます。事前予想の中心はフェノーメノとルーラーシップで、彼らもとてもよく見えたのですが、やはりエイシンフラッシュも捨てがたい。
結局2頭から、エイシンフラッシュも押さえることにしました。

そしてレース本番。各馬が4コーナーを回って直線に入ると、馬群の外をフェノーメノが差してきます。やったと思って内を見ると、すごい脚で伸びてくる馬が。その勝負服は黒と赤の縦縞。そう、エイシンフラッシュです。
M.デムーロ騎手を背に、今まで見たことがないような鋭い末脚で伸びると、2年5ヶ月ぶりの栄光のゴールに飛び込みました。

何度も期待を裏切られて、もう買うのをよそうかと思うころに突然激走したりして、とても困ることが多いのですが、久々に見せた鮮やかな末脚。今度は、ぜひ連続して見せてもらいたいものです。

エイシンフラッシュ
【エイシンフラッシュ】今回もパドックでの馬体、気配はすばらしかったです
エイシンフラッシュ
【エイシンフラッシュ】M.デムーロ騎手はテン乗りで見事な騎乗でした

2011年10月04日

シンボリルドルフが亡くなりました

去年の11/28には、とても元気な姿を東京競馬場に見せてくれていたのに、あれから1年も経たないうちの訃報です。

私が競馬を見るようになった20年ちょっと前には、すでにシンボリルドルフは引退しており、91年にはその最初の年の産駒であるトウカイテイオーがクラシックをにぎわせました。そのトウカイテイオーも、翌年のミホノブルボンもなし得なかった無敗の3冠を、史上初めて達成した馬として、強烈な憧れを感じたことを、よく覚えています。

その後、ディープインパクトが無敗の3冠を達成し、さらにJRAのG1を7勝するという快挙にも並びましたが、パイオニアであるシンボリルドルフの栄光が色あせることは、少しもありませんでした。

シンザンもそうでしたが、やはり心肺能力が強い馬は長生きするのかと漠然と思っていたので、突然の死の知らせはショックでした。1年前の姿は、老いという言葉とは無縁に思えたので・・・。
サラブレッドとしては長寿の30歳とはいえ、シンザンに比べれば5歳も若く、まだまだ元気な姿を見せて欲しかったです。
最後に昨年の雄姿を再度アップして、冥福をお祈りしたいと思います。

シンボリルドルフ
25年ぶりの東京競馬場のパドックを歩くシンボリルドルフ

2011年06月05日

リアルインパクトの勝因、アパパネの敗因 ~安田記念

今年の安田記念は、3歳馬のリアルインパクトの勝利で終わりました。
この開催から、オープンでは3歳馬と古馬の対戦が始まるのですが、いくら斤量差(安田記念では4kg)があるとはいえ、この時期では力差があるというのが、常識的な見方だったのではないでしょうか。

3歳で安田記念に出走した馬では、97年のスピードワールドが3着に好走していますが、2000年にNHKマイルC優勝から臨んだイーグルカフェが13着、またNHKマイルC3着の96年ゼネラリスト、04年メイショウボーラーもそれぞれ14,11着に敗れています。
しかもリアルインパクトは、朝日杯2着,NHKマイルC3着と底を見せていない印象もありますが、1勝馬で重賞も未勝利と、すでに重賞勝ちのあった前記の4頭に比べると、実績的にもやや劣るイメージがあります。

そのリアルインパクトの勝因はいくつか考えられますが、まずはNHKマイルCが、目一杯ではなかったということがあげられるのではないでしょうか。休み明けのNZトロフィーを大敗し、NHKマイルCは前が詰まって満足に追えたのは最後の100mぐらいと、不完全燃焼の競馬でした。それで力を温存することができたのではないかと思います。
あとはディープインパクト産駒のマイルへの適性の高さもあると思います。春のG1では桜花賞でマルセリーナが優勝し、NHKマイルCではコティリオンが2着と、いずれも連対を果たしましたが、オークス,ダービーでは3着以内を確保することはできませんでした。
そして安田記念でのリアルインパクトの激走。NHKマイルCの時にも書きましたが、現状では種牡馬ディープインパクトのマイル適性は、かなり高いのではないかと思います。

では、1番人気で残念ながら6着に敗れてしまったアパパネの敗因は何でしょう。
これは今まで牡馬相手に重賞を勝っていないという単純な事実もあげられますが、やはりヴィクトリアMでブエナビスタを破るという目一杯の走りをした影響が大きかったのではないかと思います。中2週でのG1連戦は、牡馬でも厳しいでしょう。しかもブエナビスタに勝つためには、かなりの無理をしたと思いますので、ヴィクトリアMと安田記念を連勝したウオッカとは、単純には比べられないと思います。

またアパパネはトライアルでよく不覚をとっていますが、逆に言うと本番の一発にかけるタイプで、常に強さを見せることが難しいのではないでしょうか。今日のレースでも、よく差してきてはいますが、ストロングリターンにはあっさりと交わされて、前走の粘りのようなものが、まったく見られませんでした。

これで上半期のG1は宝塚記念を残すだけとなり、今日走った馬の多くも、夏休みに入るのではないかと思います。アパパネには、今度はぜひマイルCSあたりを本気で狙ってもらって、今日のリベンジを果たしてもらいたいと思います。

リアルインパクト
リアルインパクトと戸崎騎手 戸崎騎手はJRAのG1初制覇おめでとうございます

リアルインパクト
リアルインパクト 3歳馬の優勝は第2回以来だそうです

2011年05月08日

種牡馬の適距離とは ~NHKマイルC

NHKマイルCは、グランプリボスが力強く抜け出して、1番人気に応えて優勝しました。
私もそうだったのですが、グランプリボスに関しては、父サクラバクシンオーがかなり注目を集めたと思います。それは4/30にサクラバクシンオーが死亡したこともありますが、東京のマイルG1を産駒が勝てるかということが、大きかったように思います。

サクラバクシンオーといえば、スプリンターSを2連覇した名スプリンターでしたが、逆に言えばマイル以上ではほとんど活躍できませんでした。私もマイルCSでノースフライトとの1点にかなりつぎ込んで、あやうくサクラバクシンオーが3着に落ちかけて、肝を冷やした記憶があります。

産駒にもそのスプリント能力は受け継がれ、高松宮記念を制したショウナンカンプを始め、シーイズトウショウ、カノヤザクラ、ダッシャーゴーゴーなど、そうそうたるスプリンターが名を連ねます。しかしマイル以上では、ほとんど活躍した馬の記憶がありません。
実際に昨年のリーディングサイアを見てみると、サクラバクシンオー産駒の芝での平均勝ち距離は1,258.9m(73勝)。これはベスト10の中では最短で、産駒が5勝以上している種牡馬では唯一ボストンハーバーが1,200m(5勝)で下回るだけです。

このようにマイルG1ではほとんど活躍していないサクラバクシンオー産駒ですが、グランプリボスが朝日杯FSを制する前に唯一マイルG1で連対したのが、2003年のNHKマイルCで2着になったエイシンツルギザンでした。マイルのニュージーランドトロフィーを制した後に、5番人気でウインクリューガーの2着に入ったのです。

このように、3歳の春ぐらいまでは比較的適距離にも融通が利くような印象があります。実際に過去のNHKマイルC上位馬には、後にスプリント路線で活躍するファイングレイン、キンシャサノキセキ、ローレルゲレイロ、ジョーカプチーノなどもいますし、そうかと思えばダービーを制するタニノギムレット、キングカメハメハ、ディープスカイや、JCダートを圧勝するクロフネなどもいます。

それを考えると、マイルで強い勝ち方をしたといっても、グランプリボスの適距離がマイルなのかは、まだ決められないのではと思います。実際にエイシンツルギザンも最後の頃は1200mで活躍しましたし。

種牡馬といえば興味深かったのは、NHKマイルCで2,3着に入った馬の父がディープインパクトで、4,5着に入った馬の父がロックオブジブラルタルと、それぞれ同じだったこと。ディープインパクト産駒のマルセリーナが桜花賞を制したこともあり、意外とこれらの種牡馬の産駒は、現時点ではマイルに適性があるのかもしれません。

2010年12月26日

勝ち運に見放されたかな、ブエナビスタ ~有馬記念

今年の有馬記念は、圧倒的な1番人気に押されたブエナビスタが、ただ1頭上がり33秒台の強烈な末脚で追い込んだものの、わずか数cm及ばず、ヴィクトワールピサの優勝となりました。

天皇賞(秋)の圧倒的な強さ、そして降着にはなったもののJCでの強い内容から、ローズキングダムのいなくなった有馬記念では、降着の鬱憤を晴らしてくれることを期待した人が多かったということが、単勝1.8倍に現れていたのでしょう。
道中は思ったよりも後方に位置して、4コーナーでも9番手と後方。直線に入ってすぐに先頭に立ったヴィクトワールピサとは、その時点で5~6馬身は差があったと思います。そこから猛然と追い込んできたものの、JCの最後で見せたようにいったん左に大きくよれ、そこから内に立て直してきたものの、わずかに届きませんでした。

敗因としては、スローにも関わらず位置取りが後ろだったことや、直線でよれたことなどが挙げられるのでしょうが、JCの降着によって勝ち運に見放されたような気が、どうしてもしてしまうのです。

過去にG1で1位入線しながら降着になった馬は、91年天皇賞(秋)のメジロマックイーンと06年エリザベス女王杯のカワカミプリンセスがいます。
メジロマックイーンは、その後JCで1番人気に支持されながら4着。圧倒的な人気の有馬記念でも、勝ったと思ったら伏兵のダイユウサクに差されてまさかの2着。結局その年は勝てませんでした。
カワカミプリンセスにいたっては、その後11戦してもどうしてもあの強さが蘇らず、結局未勝利で引退しています。
このようにG1で1位から降着すると、当然まわりも穏やかではないでしょうから、馬にもそれが伝わってしまうのかもしれません。もちろん、ダイユウサクの激走のような偶然に左右されることもありますが。

でもメジロマックイーンは翌年の天皇賞(春)で連覇を達成するなど、鮮やかに復活しています。ブエナビスタは来年も現役を続行するようなので、ぜひ勝ち運を取り戻して、また圧倒的な強さを見せてくれることを願っています。

ちなみに、今日のパドックで見たヴィクトワールピサは、JCの時とは別馬のように出来がよく、明らかに調子が上がっているように見えました。ブエナビスタに勝つとしたらこの馬かなと思ったのですが、結果はその通りになりました。3着のトゥザグローリーの快走は予想外でしたが、スタートが決まったペルーサなどとともに、強い3歳勢(来年は4歳勢ですね)として、来年以降の競馬を盛り上げていくことを期待したいと思います。

2010年12月02日

あこがれのシンボリルドルフ

11/28の東京競馬場は、30回目のジャパンカップを記念して、1985年の優勝馬シンボリルドルフが来場しました。
個人的には、タマモクロス,オグリキャップの頃から競馬を見るようになったので、シンボリルドルフの現役時代は知らないのですが、91年のトウカイテイオー、92年のミホノブルボンと2年連続で無敗のダービー馬が誕生しながら、いずれも3冠には手が届かず、改めて無敗で3冠を制したシンボリルドルフの偉大さを強く感じました。

それ以来、シンボリルドルフ級の偉大な馬の誕生を夢見て競馬を続けて、ようやく2005年にディープインパクトを目撃することができたわけです。
しかし皇帝と呼ばれるにふさわしい堂々としたレースぶりや、いかにも性格がきつそうなつり上がった目などはビデオや写真でしか見ることができず、あと数年早く競馬を見ていればと後悔したものです。
また日高のシンボリ牧場は見学を受け入れていなかったので、生で見ることもかないませんでした。

そのあこがれの馬が東京競馬場にやってくるということで、ワクワクしながら出かけました。
昼休みにパドックに現れたシンボリルドルフは、29歳という年齢が信じられないほど若々しく、毛づやもピカピカで、驚かされます。
そして引退してから24年経つにもかかわらず、多くのファンがパドックにつめかけ、その人気の高さを、改めて感じさせられました。

パドックでは、主戦騎手を務めた岡部さん、そして井崎さん、鈴木淑子さんのトークショーがあり、最後はシンボリ牧場の方々を迎えて、馬服の贈呈と記念撮影が行われました。
そのあとローズガーデンに移動して引き続きお披露目されましたが、写真を撮る人の列が、ずっと続いていました。

先日老衰で亡くなったサクラユタカオーは、1つ年下の28歳ということで、29歳は馬としてはかなりの高齢だと思いますが、好成績を残した馬は心肺機能が優れており、長生きすることが多いそうです。
ルドルフが出るまでは、「シンザンを超えろ」が馬産のスローガンだったと聞いたことがあります。ルドルフには35歳というシンザンのサラブレッド最長寿記録も、ぜひ超えて欲しいものです。

シンボリルドルフ
25年ぶりの東京競馬場のパドックを歩くシンボリルドルフ

シンボリルドルフ
トレードマークの額の三日月もあざやか

シンボリルドルフ
シンボリルドルフをうれしそうに見つめるフジテレビの福原アナウンサー

シンボリルドルフ
トークショーを行う井崎さん、岡部さん、鈴木淑子さん

シンボリルドルフ
シンボリ牧場の方々を迎えて記念撮影

2009年12月06日

エスポワールシチーの強さだけが目立ちました ~JCダート

JCダートは、1番人気のエスポワールシチーが、まさに影をも踏ませぬ逃走劇で逃げ切って終わりました。
アメリカのティズウェイが逃げるという話もありましたが、エスポワールシチーが明確にハナを主張すると抑え、1 1/2馬身ぐらいの差をキープして、2コーナーまでには隊列が決まりました。
そのあと突然マコトスパルビエロが上がっていって2番手につけましたが、エスポワールシチーは動じず。1コーナーまでは先行馬がやりあったので、かなりハイペースになるかと思ったのですが、1000mが1.00.7と意外と落ちついたペースになったのも、エスポワールシチーには味方したかもしれません。

そして直線に入ると突き放すのは、いつものパターン。それほど早いペースでもなかったのに、先行していた両ワンダーやマコトスパルビエロは後退。唯一サクセスブロッケンが懸命に押して抵抗を試みますが、みるみる引き離されていきます。
そして残り200mを切ってからは、ほぼ勝負あったという感じになり、焦点は2着,3着争いに絞られました。そこに外から伸びてきたのが、トパーズSで見事な末脚を見せたシルクメビウス。しかしエスポワールシチーまでは、とても届かず、離れた2着まで。
そして脚が上がったサクセスブロッケンをゴール前でぎりぎり交わして3着を確保したのが、ゴールデンチケット。ダートでは5戦して4着以下がないという堅実さを示しました。

しかし全体にエスポワールシチーの強さだけが目だったレースでした。決して早いペースではなかったのに、先行した有力馬は4コーナー回ったところで早々と脱落。離れた2,3着は、いずれも後方から追い込んできた馬でした。

これで4連勝でG1 3連勝という偉業を達成したわけですが、その片鱗は今年のフェブラリーSでも見せていました。あの時も淀みのないペースで逃げ、直線一旦突き放したのですが、坂で脚が鈍り、最後は実力馬3頭に交わされて、1 1/2馬身差の4着に終わりました。
しかしこれがよい刺激になったようで、そのあとのマーチSから連勝が始まりました。次のかしわ記念でG1初制覇を飾ると、休み明けの南部杯も、回りこそ違いますが、今日のレースと同じようにサクセスブロッケンをみるみる離して、5馬身差の完勝でした。

淀みないペースで逃げて、突き放して勝つというのは、一番強い勝ち方だと思います。他の馬はついていけばつぶれるし、追い込んでも届きません。
今後は海外という話もあるようですが、ぜひ充実しているうちに実現してもらいたいと思います。
まずは3月に行われるドバイワールドカップでしょう。来年から馬場がオールウェザーになるということで、やや不安もありますが、自分でレースを作れるし、地方のダートも中央のダートも、芝でもある程度の実績を残しているので、対応できる可能性はあるのではないでしょうか。
ぜひ健闘してくれることを、祈りたいと思います。

2009年10月12日

ウオッカ大丈夫なんでしょうか ~毎日王冠

ウオッカの毎日王冠は、昨年に続いて2着に終わりました。
武豊Jは戦前に逃げる可能性もあると言っていましたが、力が抜けている以上、怖いのは今年の安田記念のように包まれることであり、57kgを背負って圧倒的な1番人気という状況では、逃げはかなり可能性が高い戦法だったといえるでしょう。
ただし逃げるという意識ではなく、結果として先頭を走っているということだそうですが。

逃げてはいても、1000mは59.9と昨年よりも0.6秒も遅く、開幕週ということを考えると、スローともいえるペースです。なのでこの時点で、連対は固いなと思いました。
直線に入っても余裕があり、快勝かと思った矢先、昨年のスーパーホーネットと同じように、後ろから伸びてきたカンパニーに、交わされてしまいました。ただし昨年はもう少し抵抗したような気もしますが。

ウオッカは休み明けがあまり得意ではなく、これで鉄砲成績は1・2・1・2となりました。昨年も同様の毎日王冠2着から天皇賞(秋)を制しましたが、では今年はどうなんでしょう。

考えてみるに、今年の天皇賞(秋)、JCは、かなり厳しいような気がします。
まずウオッカのベストが、最近はマイルになってきていること。昨年、今年と安田記念の優勝は見事でしたが、昨年の天皇賞(秋)は辛勝で、JCは2年とも連対をはずしています。
また今まで負けたことがなかった8歳馬のカンパニーに、あっさり交わされたのも意外でした。昨年よりも勝ちタイムが遅いのに、粘りもありません。昨年はアタマ差に粘ったのに、今年はあっけなく1馬身も差をつけられました。

ただしウオッカの休み明け2戦目は、取り消しと海外をのぞけば、負けていません。今日の東京競馬場に多くのお客さんが集まったようにファンが多い馬ですし、ぜひ天皇賞(秋)で巻き返して、最多タイのG1 7勝、さらに前馬未踏のG1 8勝目を目指してもらいたいものです。

2009年08月23日

ブエナビスタ 残念!

札幌記念のブエナビスタは、残念ながら2着でした。凱旋門賞も断念ということなので、大きなクビ差になってしまいました。ただ失礼ながらヤマニンキングリーに負けていては、やはり厳しいでしょう。

パドックでは相変わらず落ちついてはいましたが、すこし物見をしたりしていて、桜花賞やオークスに比べると、やや勝負気配に欠けるように見えたのも事実です。またスタート直後は掛かってしまって、スタンド前では中団と、いつもより前での競馬となりました。

その後落ちついて、向こう正面では後方に下げたのですが、1000mが1分0秒2という遅めのペースなので、結果としては中団ぐらいでレースを進めたほうがよかったかもしれません。
洋芝で上がりがかかることと、直線が短いことを考慮して、安藤勝Jも4コーナーでは中団まで押し上げ、直線も外からよく伸びてきたものの、あと少し及びませんでした。

もし勝てば、3歳牝馬としてはサンエイサンキュー以来17年ぶりとなるはずでしたが、当時とは札幌記念の位置づけもかなり変わっており、実質的には3歳牝馬としては、歴史に残る力の持ち主といえるのではと思います。
今後は秋華賞を目指すそうですが、順調にいけば牝馬3冠はかなり濃厚でしょう。そのあとはどこを目指すのかまだわかりませんが、ぜひ秋のG1では古馬の一線級に挑戦して、その実力を見せてほしいと思います。

2009年05月04日

まさか勝つとは・・・マイネルキッツ ~天皇賞(春)

今年の天皇賞(春)は、なんと重賞未勝利で12番人気の伏兵マイネルキッツの優勝で終わりました。関東馬の優勝も関東の騎手の優勝も、2004年のイングランディーレ以来5年ぶりの快挙でした。

実は当初はまったくノーマークだったのですが、スポーツニッポンの小田記者が本命にあげていたことと、パドックの気配がわりとよかったので、アルナスラインの相手で押さえて、万馬券をとることができました。
スポニチの小田記者といえば、大穴を推奨して、かつその馬が激走することが多いので有名ですが、まさか勝つとは・・・。一番印象に残っているのは、2001年の菊花賞でマイネルデスポットを本命にして、マンハッタンカフェとの馬連46,210円を的中させたことですが、それに劣らない衝撃を受けました。

確かに日経賞での3/4馬身差2着を考えれば、アルナスラインとの人気の差は大きすぎると思いますし、その末脚もなかなか見所がありました。母父サッカーボーイも天皇賞(春)ではおなじみですし、栗東に滞在させた国枝師の本気度も、評価すべきでしょう。
でも重賞(オープン特別すら)を勝っていないとか、父チーフベアハートの代表産駒はマイネルレコルトぐらいで、長距離G1の実績はないとか、どうしても常識的なところに流されてしまうのです。

そんな中、注目される新聞で◎を打つ勇気には、毎度感心させられます。といっても、あまり信じることは多くないのですが・・・。

今年は先頭の入れ替わりが激しく、その分流れが早くなり、結果として歴代3番目というハイレベルな決着になりました。その勝ち馬であるマイネルキッツは賞賛されるべきでしょうし、おそらくフロックとはいえないと思います。
ただ正直言うと、能力以上の走りをしてしまったのではという心配もあります。(個人的には昨年のJCを勝ったスクリーンヒーローはその口かと・・・)
まあ今後の成績に注目したいと思います。

しかし、フルゲートの天皇賞(春)は、確実に荒れますね。

2009年02月15日

逃げ馬は強くない? リーチザクラウンのきさらぎ賞

きさらぎ賞は圧倒的な1番人気のリーチザクラウンが、余裕で逃げきって勝ちました。
戦前にリーチザクラウンの唯一の不安として、掛かり気味に逃げてしまうことがあげられていて、陣営もできれば今回は抑えたい意向だといわれていました。
しかし好スタートを切ると、武豊Jは最初こそ抑えるそぶりを見せたものの、そのあとはやや外よりをマイペースで逃げ、直線に入ると突き放して3 1/2馬身差の圧勝でした。

そのあとのインタビューで、次走は抑えられそうかとの質問に対して、武豊Jは「抑える必要があるんですか?僕はそう思いません」というような答えをしていました。
以前サイレンススズカについて語ったインタビューで武豊Jは、理想のサラブレッドは圧倒的なスピードで逃げてそれをゴールまで持続させるような馬だと答えていた記憶があります。そういう意味では、逃げ馬=あわよくば逃げ切りを狙う弱い馬というような図式は、必ずしも成り立たないと、武豊Jは考えているのではないでしょうか。実際にサイレンススズカやミホノブルボンのような、強い逃げ馬というのは存在します。

しかし今の競馬の常識は、ペースにあまり左右されず、かつ不利を受けにくい好位差しが、強い馬の理想的な戦法と考えられているのではないでしょうか。そのために新馬戦で圧倒的な逃げ切りを決めた馬も、2戦目以降は抑えることが多くなります。インタビューアも、そういう常識的な考え方から、上記のような質問をしたのでしょう。

でも武豊Jは、今日のきさらぎ賞で、ある程度ふっきれたのではないでしょうか。次にどこに出るか、また武豊Jが乗るかはわかりませんが、おそらく次も逃げることを進言するでしょう。
脚質というのは、ある意味その馬の個性であり、一番合った戦法をとるのが正しいのではないかと思います。

リーチザクラウンは、パドックなどではややテンションが高く見えますが、レース中は掛かっている感じでもないので、ぜひ正統派の強い逃げ馬として、クラシックを戦っていってほしいと思います。

2008年06月08日

ウオッカ復活。作戦がよかったのでは?

ウオッカ鮮やかな復活でした。馬体重+8kgだったように、おそらく体調が戻ってきたことが大きな勝因でしょう。でも、今日の勝ち方で、ひとつ気づいたことがあります。

ウオッカといえば、阪神JFやダービーで見せた鋭い末脚が武器というのは、意見が一致するところでしょう。ただ、桜花賞やドバイなどのように、最後に末脚が鈍って、あっさり負けてしまうこともよくあります。その違いはどこにあるのでしょう。
四位Jは、ダービーを33.0の末脚で差しきり、宝塚記念で掛かって惨敗したあと、ウオッカに後ろから追い込む競馬をさせるようになりました。秋華賞もJCも後方一気の競馬をして、最後は前と脚色がいっしょになって負けています。
武豊Jになってからは、少し前につけたものの、ドバイは競り負け、ヴィクトリアMはぎりぎりまで追い出しを我慢しましたが、やはり届きませんでした。

これらのレースは、すべて後ろから前に行く馬に合わせに行って、競り合いに持ち込むものの、最後は競り負けています。ところがダービーの時は、ラチ沿いで粘るアサクサキングスとは離れた馬場の中央を、まっすぐに伸びて完勝しました。
そう、もしかしたら競り合うのがよくないのかも。よく早めに先頭に立つと、ソラを使ってしまう馬がいますが、ダービーを見る限り、ウオッカはそういうタイプではなく、鞍上の指示に従って最後までしっかり走る性格のようです。

岩田Jがそこまで読んでいたのかはわかりませんが、今日のレースでは内をついて早めに追い出し、300m前ぐらいでは先頭に立っていました。200m前ぐらいでは、3馬身ほど後続を離していましたが、鞍上の叱咤にしかり応えて、最後まで伸びきりました。
今日のレースを見る限り、こういう展開が向いているのではないでしょうか。2400mのレースでも33秒台で上がれるぐらいスタミナもあるので、先行して早め抜け出しというのが、あっているような気がします。

宝塚記念は回避するようですが、じっくり疲れをとって、秋にはまた大きいところを狙ってもらいたいものです。勝ちパターンもできたようですし。

2008年05月18日

底を見せていない馬の強さ ~エイジアンウインズ

ヴィクトリアマイルのエイジアンウインズは強い勝ち方でした。中団から馬群を割って、上がり33.4で差しきりました。
最初の600mが35.7というスローペースで、上位5頭のうち4コーナーを6番手以降で回ったのは、エイジアンウインズとウオッカの2頭だけ。ウオッカも33.2という究極の上がりで追い込みましたが、残念ながら2着まででした。

ヴィクトリアマイルの前までで、芝のレースは3・2・0・0。連勝で準オープン、G2を制するという、まさに底を見せていないの見本のような成績でしたが、単勝13.4倍の5番人気と、伏兵の1頭という扱いでした。それも、1600m未経験ということと、阪神牝馬Sが逃げ切りで、かつブルーメンブラットにクビ差まで迫られるという勝ち方のせいでしょう。
確かに東京芝1600mは、長めの距離に実績がある馬が有利というのは常識ですし、直線が長い東京では逃げ馬は目標にされて不利というのも常識です。このような見方から、底を見せていない成績でありながら、あまり人気にならなかったのでしょう。

しかし血統を見てみれば、父フジキセキ、母父デインヒルと、まさにマイル向きというイメージですし、成績を見れば逃げ馬ではないことも一目でわかります。でもやはり今までの知識(常識)にとらわれてしまうのですよねえ。

ウオッカが万全であれば、あっさり負けていたかもしれませんが、それでもG1級であることは確かです。そういう意味からは、今後に期待ですね。パドックでは落ちついていて大物感がありましたし、道中も掛かることなく走っていたので、2000mぐらいまでならいけるかもしれません。
ぜひ注目していきたいと思います。

2008年04月27日

ユキチャン残念でした ~フローラS

ちょっと前から話題にはなっていたので、どうかなと思いましたが、やはりユキチャン目当ての人が結構多かったようで、パドックには競馬場が初めてと思しき人々も、かなりいたようです。パドックに現れたときには、ちょっとしたどよめきがおきました。
そんな中に混じって写真を撮ってきたのですが、やはり純白という感じで、美しかったです。


ユキチャン

お母さんのシラユキヒメも、お兄さんのシロクンやホワイトベッセルも見たことはあるのですが、やはり重賞に出るとなると、話題性も違いますね。赤いゼッケンをつけて走る機会も、めったにないでしょうから。

ただ単勝こそ前日発売では1番人気(最終的には4番人気)になりましたが、じりじり伸びる脚質と、ミモザ賞がぎりぎりの勝ち方だったので、正直厳しいかなと思っていました。
道中は先行勢の後ろで折り合って、なかなかよい行きっぷりでしたが、直線ではあまり伸びがなく、そのまま7着でゴールしました。逃げ粘ったカレイジャスミンとほぼ同じ上がりだったので、結果論からいえば、もう少し前で粘る競馬をすれば、3着ぐらいはあったかもしれません。残念でした。

個人的には3着のキュートエンブレムがもう少し伸びてくれればよかったのですが・・・。でも勝ったレッドアゲートは、なかなかよい末脚を見せてくれました。オークスを意識して、2月の東京芝2400mを使っていたようで、父マンハッタンカフェということからも、期待が持てそうです。

2008年02月17日

レインボーペガサスおめでとう!

きさらぎ賞のレインボーペガサス、みごとな勝利でした。正直いって勝つとは思っていなかったし、スマイルジャックもヤマニンキングリーも買っていながら、1-2着の組み合わせは無く、残念ではありますが。
実はレインボーペガサスを初めて見たのは、昨年9/17の札幌の未勝利戦でした。そのとき偶然撮ったのが、下の写真です。


レインボーペガサス

このレースでは残念ながら負けてしまったものの、その後もちの木賞を圧勝して、全日本2歳優駿に出てきたときはかなり期待したのですが、わずかに及ばず3着。
血統的には芝OKでも、今日のパドックも、ややダート向きかなという感じだったので、芝のしかも重賞を勝つとは・・・。

実は2000年に札幌3歳S(当時)を見に行ったときも、1~3着に入ったジャングルポケット、タガノテイオー、テイエムオーシャンをその後追いかけて、おいしい思いをさせてもらったので、今回も迷わずレインボーペガサスからいっておけばよかったのですが。
今さらながらですが、心を入れ替えて、まじめに応援することにします。

2007年07月01日

アグネスラズベリ初重賞制覇おめでとう!

函館スプリントSで、アグネスラズベリがようやく重賞初制覇を果たしました。おめでとうございます。
G1はともかく、短距離重賞では常に上位にくる偉い馬なので、今日もひそかに期待していたのですが、内をするすると伸びて、差しきってくれました。
函館は初めてでしたが、前走のCBC賞で重馬場ながら3着にくるなど、時計のかかる馬場も苦にしないタイプといえるのかもしれません。

西浦厩舎は、昨年のエリザベス女王杯でカワカミプリンセスが降着になってから、どうも今ひとつという感じでしたが、これで吹っ切って、今後の活躍につなげてもらいたいと思います。また角田Jも実績の割には最近は活躍の場が減っている感じなので、本田調教師を継ぐ西浦厩舎の主戦ジョッキーとして、渋く活躍して欲しいと思います。

ところで、これで函館スプリントSは、2003年のビリーヴから、シーイズトウショウの連覇、ビーナスラインに続いて、5年連続牝馬が制覇ということになりました。短距離は比較的牝馬の活躍が多いとはいえ、牡馬混合重賞でこれだけ牝馬が活躍することもめずらしいでしょう。夏に牝馬の活躍が多いのは周知の事実ですが、今年のサマーシリーズも牝馬に注目する必要がありそうです。

2007年06月10日

今年は牝馬の当たり年?

3歳馬は、間違いなくそうですね。東京競馬場で行われた3歳G1は、すべて牝馬が勝ちました(オークスは当然ですが)。そして海の向こうでも、アメリカの3冠最終戦ベルモントSで、牝馬のラグストゥリッチズが1着。何と牝馬の優勝は102年ぶりだそうです。

古馬牝馬も、結構がんばっています。今年牝馬が出走した牡馬混合のG1は3戦。フェブラリーSはダメでしたが、高松宮記念はビーナスラインが11番人気で4着、安田記念はジョリーダンスが9番人気で3着と、勝てはしないまでも、上位入線しています。

そしていよいよ牝馬が強いといわれる夏が近づいてきました。去年も、函館スプリントS、プロキオンS、アイビスSD、小倉サマージャンプ、北九州記念、キーンランドC、セントウルSなど、結構多くの重賞レースを牝馬が勝ちましたし、札幌記念2着など侮れません。

まずはウオッカも登録した宝塚記念が注目でしょう。ヘタすると、カワカミプリンセスとのワンツー、さらにスイープトウショウも入れたワンツースリーも、ありえなくはないと思います。
メイショウサムソン、アドマイヤムーン、ダイワメジャー、ポップロックあたりは、かなり骨っぽいメンバーですが、そのぶんガチンコ勝負は楽しみです。馬券的には、どれから入るか悩ましいですが・・・。

2007年03月27日

高松宮記念 ペールギュントは買えたか?

拙稿にいただいたトラックバックで、ペールギュントを指名した予想を見かけないという記事を読んだあと、なんとペールギュント本命という予想を見つけました。
4/2以降は消えてしまいますが・・・。
http://www.fujitvcs.jp/keibayosoutv/index.html

以前無料で見られたころはよく見ていた、競馬予想TVの亀谷氏です。ペールギュントは短距離指向ということを見抜いたとか。見事に帯封ゲットとのこと。おめでとうございます。

ペールギュントといえば、デイリー杯とシンザン記念を制し、朝日杯,NHKマイルCでは1番人気になった馬です。それだけの実績馬も、その後は鳴かず飛ばずで、昨年秋に芝2000mのオープン特別で久々勝利をあげたものの、今年になってからは2桁着順が続き、初の芝1200mに一縷の望みをかけて出走してきたというところでしょうか。
買えるとしたら、唯一血統論者だけでしょう。亀谷氏も一応血統に重きを置いていて、わかったようなわからないような理論で、買う馬を決めてきます。

たしかに父SSは高松宮記念は強い(今年は1,2,5着)し、母ツィンクルブライドは桜花賞でオグリローマンのハナ差2着だった馬です。ここで走っても、決して不思議はありません。ただ最近の成績を見てしまうと、基本的には買えません。

今回好走の要因は、直線勝負に徹して、外の馬場のよいところを伸びてきたことにあると思います。これは4着のヴィーナスラインも同様ですね。スズカフェニックスより内を通った馬は、5着以下に敗退しています。要するに、人気薄の気楽さから定評のある末脚を生かして一発勝負を狙い、それがはまった結果といえるでしょう。これは血統とは違うと、個人的には思いますが。

そういえば去年のスプリンターズSは、3着に超人気薄のタガノバスティーユが入って、3連単は260万円超えの大荒れになりました。この馬も人気薄の気楽さで内をついて、好走してしまったくちです。
馬場の悪い高松宮記念は大外一気の人気薄、馬場のよいスプリンターズSは内をつく人気薄。キーワードは3歳短距離重賞の覇者という感じでしょうか。
9月まで覚えておきましょう。

2007年03月12日

アストンマーチャンの評価は?

フィリーズレビューのアストンマーチャンは、まずは順当勝ちでしょう。他にオープン勝ちは、福島2歳Sを勝ったクーヴェルチュールのみというメンバーでは、力が違ったという感じでした。
ただし、1400mだったこと、気性的にテンションが高く、掛かり気味だったこと、2着の実績のないアマノチェリーランと2 1/2馬身差しかないこと、最後抑えたとはいえ上がりが35.0だったことなど、不安要素もあります。
血統的にも気性的にも、距離伸びてよくないことは衆目が一致するところなので、桜花賞には不安が残るところです。おそらくウオッカに次ぐ2番人気あたりになるでしょうが、危ない人気馬といえるかもしれません。
末脚ではウオッカにかないそうもないので、スピードを生かして早めにスパートし、どこまで粘れるかという競馬をするのではないかと思います。展開次第で、スローで逃げ馬の後ろで折り合えれば上位の可能性も十分ありますが、ハイペースを先行してしまえば、末を失う危険性大です。
やはり展開的にも、ウオッカ有利は動きそうにありません。
さらに、好配当を狙うのであれば、来週のフラワーC組や、昨日勝ったエミーズスマイルなどの伏兵陣を買ったほうがいいかも。軸は固そうなので、広く流して、アマノチェリーランのような思わぬ馬を拾うことを狙ったほうが、よさそうです。

2007年02月11日

オーシャンエイプスの実力のほどは?

オーシャンエイプス残念でした。
冷静に考えれば、新馬の勝ちタイム1.49.8は、2着に8馬身差つけたとはいえ平凡だし、アサクサキングスの持ちタイムとの2.3秒差を詰められるのかという疑問はあったし、きさらぎ賞でキャリア1戦の馬の連対はないなど、データ的には厳しかったのは確かです。
さすがに単勝1.3倍は売れすぎだと思いましたが、武豊騎手が絶賛したこともあり、ポストディープインパクトの候補として、期待が沸騰したというのが現実でしょうか。

レースはアサクサキングスのスローの逃げを、3コーナーでオーシャンエイプスが積極的に動き、直線に入ったときは突き抜けるかと思いましたが、そのあとの動きは案外でした。
内のサムライタイガースと外のナムラマースに挟まれて、初めて経験する追い比べは、やはりキャリア1戦の馬には厳しかったようです。早々と2着争いからも脱落し、0.6秒差の4着でした。

新馬圧勝のあとに重賞に挑戦というと、1997年の弥生賞に出てきたサイレンススズカを思い出します。あの時は大川さんにけなされて、負けてしまうとそれ見たことかというようなことを言われていましたが、やはり上のクラスに行くほど経験が大事なのだと思います。
われわれはレースを見慣れていますが、オーシャンエイプスにとってみれば事実上初めての真剣勝負なわけで、他馬の気迫に圧倒されてしまっても仕方ないでしょう。

ただパドックで見た馬体の迫力とか、坂路調教でまっすぐ上がってきた今の時期の3歳馬とは思えないしっかりした走りを見ると、能力はあると思います。今後のことを考えると、2戦目はもう少し楽な相手と戦ったほうがよかったのでないでしょうか。
今回のダメージがどれぐらい残るかわかりませんが、いずれは重賞を勝てるぐらいの器だと思いますので、期待して見守りましょう。サイレンススズカだって、4才春に初めて重賞を勝って、そのあとG1まで連勝したわけですから。

余談ですが、3着に入ったサムライタイガースも、かなり大物感のある馬体をしていました。個人的には、上位2頭よりも、負けた2頭のほうが将来性はあるのではと思ってます。

2007年02月04日

今年の牡馬クラシックはフサイチホウオーで決まりか?

共同通信杯のフサイチホウオー、強かったですね。
馬体も雰囲気も大物感がありながら、気性的にはまだまだ幼さがあり、体も成長の余地を感じさせるので、もっと強くなりそうです。ナリタブライアンやディープインパクトのような、大差をつけて圧倒するような強さはないものの、シンザンのような(見てはいないですが)相手に合わせてきっちり勝つ、安定した強さがあります。

まだこれから、きさらぎ賞や弥生賞などがありますが、現時点ではクラシックの最有力候補といえるでしょう。ドリームジャーニーやナムラマースには直接勝っており、サンツェッペリンに勝ったニュービギニングも下したことで、理論上は敵なしの感じです。
ラジオNIKKEI杯で見せたもたれ癖が唯一の心配でしたが、今日はパトロールビデオを見てもまっすぐ走っていました。
あとは右回りでどうかということと、松田国師が皐月賞とダービーの間にNHKマイルCをはさむと言い出すことが心配ですが、それがなければ、2冠の可能性は十分あるでしょう。
無敗でいけば、かなりの話題となりそうです。

ただそれではおもしろくないので、皐月賞までに強い馬がでてくることを期待したいですね。
きさらぎ賞は、新馬を8馬身差で圧勝したオーシャンエイプスや、札幌2歳の1,2着馬(ナムラマース、アドマイヤヘッド)、百日草特別を好タイムで勝ったアサクサキングスなどが登録しているので、注目したいと思います。
牝馬もウオッカがエルフィンSを圧勝して、かなり有力ですね。

2007年01月31日

バーバロ死す

昨年のケンタッキーダービーを勝ったバーバロが、安楽死処分になりました。
昨年の秋には外に出られるまでに回復したということで、一命を取り止めたと思っていたのですが、残念です。結局蹄葉炎でどうしようもなかったようです。
そもそも粉砕骨折という、普通ならすぐに安楽死させるほどの重症でしたが、逆に8ヶ月も生き延びたのが奇跡と言えるのではないでしょうか。
治療のための基金に、全米から120万ドルもの寄付が集まったそうですが、今回の治療経過を生かして、少しでも多くの馬が救われることを祈りたいと思います。

2006年12月31日

2006年活躍した馬たち JRA賞をうらなう

JRA賞といっても、年度代表馬はディープインパクトで間違いないので、他の部門で活躍した馬たちを思い返したいと思います。
まず確実なところから。
年度代表馬:ディープインパクト
最優秀2歳牝馬:ウォッカ
最優秀3歳牡馬:メイショウサムソン
最優秀3歳牝馬:カワカミプリンセス
最優秀4歳以上牡馬:ディープインパクト
最優秀父内国産馬:カワカミプリンセス
以上は、おそらく問題ないところだと思います。今年は父内国産馬の活躍が多かったのですが、牝馬とはいえG1 2勝(実質3勝)の実績は、抜けていると思います。

そして意見が分かれそうなところ。
最優秀2歳牡馬:
これは順当にいけばドリームジャーニーでしょうが、そのドリームジャーニーを東スポ杯で破り、ラジオNIKKEI杯も勝ったフサイチホウオーの方が、どう見ても強いように思います。G1という格を重視するか、実力を評価するかということでしょう。
最優秀4歳以上牝馬:
まあダンスインザムードが妥当な線でしょうが、エリザベス女王杯で実質3歳馬にワンツーされてしまったわけだし、層の薄さが気になります。いや、ダンスインザムードはダイワメジャーを相手にがんばったと思いますよ。香港は残念でしたが。
最優秀短距離馬:
高松宮記念を勝ったオレハマッテルゼは、その後悲惨な成績だし、安田記念とスプリンターズSは外国馬に勝たれたし、実質的には該当馬なしが妥当だと思います。マイルCSを勝ったとはいえ、天皇賞(秋)を勝ち、有馬記念で3着に入ったダイワメジャーを短距離馬と呼ぶのは、とっても違和感を感じますし。まあ何ももらえないよりはいいか。
最優秀ダートホース:
カネヒキリ、アロンダイト、ブルーコンコルドあたりだと思いますが、カネヒキリ、アロンダイトはG1 1勝ずつだし、ブルーコンコルドはJRAのG1を勝ってないし。交流G1を含めればブルーコンコルドなんでしょうが、直近で印象が強いということで、アロンダイトになるんでしょう。
最優秀障害馬:
実績的には、今年重賞を3勝したスプリングゲントかコウエイトライ(どちらも小坂騎手!)が有力で、J・G2の分スプリングゲントかと思いますが、残念ながら中山グランドジャンプも中山大障害も出ていません。格でいえば、中山大障害を勝ったマルカラスカルになるのでしょうが、やはりちょっと納得いきませんねえ。

2006年12月25日

有馬記念とディープインパクトの引退

有馬記念は、まさにディープインパクトのためのレースという感じでした。みんなもそれを期待していたし、ディープインパクトもそれに応えて、今までで最高のパフォーマンスを見せてくれました。
4コーナーで、他馬とはまったく異なる次元の脚で上がっていく様は見事だったし、直線であっというまに先頭に立ち、突き放す完璧なパフォーマンスは、今まで見たことがないものでした。記憶に残るという意味で、すごいレースだったと思います。

4歳での引退には、かなり異論もあるでしょうし、金子オーナーも悩んだと思います。ただ「あと1年見守るにはハートが小さすぎた」という発言は、本音ではないかと思います。来年も現役を続行してそのパフォーマンスを見たいという気持ちは誰でもあるでしょうが、過去には5歳になって急速に成績が下降していった馬たちも多く、ディープがそのあとをたどらない保障はありません。
また全兄弟のブラックタイドやオンファイアが屈腱炎で長期休養をしていることを考えると、いつ同じことにならないとも限りません。それだったら、最高の時期に惜しまれて引退するというのは、みんなが幸せになれる選択だともいえると思うのです。

いろいろありながらも、絵に描いたような見事な結末で終わったことで、競馬ファンだけでなく、多くの人に強い印象を与えたことでしょう。ただ同時にひとつの時代が終わったようなさびしさも感じます。
わずか2年とはいえ、歴史に残る名馬の目撃者になれたことは、感謝すべきでしょう。
ただ来年が心配ですね。半弟のニュービギニング(なかなかすばらしい勝ち方でした)や、無敗のフサイチホウオー(まだ荒削りですが)などに期待したいと思います。来年もワクワクするような競馬が見られますように。

2006年12月11日

朝日杯で注目したのは、アロマンシェス?!

どうも調教を見たときから気になっていたのですが、パドックを見て、ますます怪しいと思うようになりました。それが(地)のアロマンシェスです。
北海道で6戦してわずか1勝。中央に移籍して3戦未勝利。前走の京王杯2歳Sでの3着も、普通ならフロックで済ませてしまうような成績です。賞金わずか200万と、1勝馬にも満たない金額では当然除外対象でしたが、続々回避してついにフルゲートを割り込み、なんと出走することになってしまいました。
当然検討時には、ハナから相手にしていなかったのですが、でも調教もパドックの気配もなかなかいいのです。鞍上は最近穴を連発している勝浦J。強気で登録してきたからには、もしかしたら何かあるかもと、ワイド(弱気)でオースミダイドウから押さえてみました。
ビリにはならない自信があったのですが、何と勝ったドリームジャーニーに次ぐ2番目の上がりタイムで、0.6秒差の7着と大健闘でした。
父は99年のNHKマイルCでシンボリインディの2着だったザカリア。たった5頭しかいない産駒の中で、出走してきたとか(もっとも中央未勝利ですが)。とりあえず、中央初勝利を目指して、がんばって欲しいものです。平場の500万下ぐらいなら、楽勝するのではと思うのですが・・・。

P.S オースミダイドウ故障のようで、残念です。やはり最後に差し返すときにかなり無理をしたのでしょうか。

2006年11月12日

カワカミプリンセスの降着

G1の1位入線馬の降着としては、1991年の天皇賞(秋)での、メジロマックイーン以来となります。
その後も1995年の日本ダービーでのタヤスツヨシなど、微妙な判定もあったのですが、今回はヤマニンシュクルの四位騎手は完全にバランスを崩しているし、まだ脚がなくなってはいないという判断だったのでしょう。G1で1位入線の馬、しかも1番人気を降着にするとかなりの影響があるので、正直判断に困ったのではと思いますが、あれでは仕方ないかなという気もします。
パトロールビデオを見ると、シェルズレイとアサヒライジングの間を、カワカミプリンセスとヤマニンシュクルが抜けようとしたときに、外のアサヒライジングが内に寄ってきて、前をふさがれそうになったカワカミプリンセスが、内に進路を取ったときに、ヤマニンシュクルの前をカットし、シェルズレイにぶつかっているように見えます。本田騎手も前の馬がふらついたので、避けようとした旨のことを言っているので、間違いないでしょう。
アサヒライジングがまっすぐに走っていれば、おそらく何の問題もなく抜けてきたでしょうから、故意ではないでしょうが、残念です。ただ進路がふさがるのも、競馬ではよくあることなので、仕方ないですね。

個人的には15-16の馬連は持っていたので、ショックは大きいです。
スイープトウショウからも何点か押さえましたが、3歳馬ではカワカミプリンセスに先着する馬はいない前提で、相手はカワカミプリンセスか古馬しか買わなかったので・・・。
ちょうど10年前のエリザベス女王杯で、2位に入線したヒシアマゾンが降着になって、馬券的には救われたのですが、今回はそのときの借りを何倍にもして返させられた気分です。

ザサンデーフサイチ骨折

4億9000万円で落札されたと話題の良血馬ザサンデーフサイチが、右後ろ脚の飛節を骨折していたことが判明し、全治9ヶ月でクラシックは絶望とのこと。
期待が大きかっただけに、馬主も調教師もショックが大きいでしょう。池江寿師は、フサイチジャンクの成績低迷に続いてのことで、頭が痛いと思います。
全治9ヶ月ということは、出られても来年の秋からで、まず未勝利のサバイバル戦を勝ち抜かなければならなくなります。能力はありそうなので、大丈夫とは思いますが、調整にも注意が必要で、関係者は気が抜けないでしょう。

新馬戦は実際にみたのですが、ダンスインザダーク産駒らしいスマートな馬体ながら、トモなどにまだ筋肉が付ききっていない印象で、やや物足りなく思いました。気性的にも子供っぽくて、本命にはしなかったのですが、次は変わるだろうと思っていただけに、残念です。
今さらながらですが、馬主のリスクの大きさには身がすくみますね。

2006年11月05日

ファンタジーSのアストンマーチャン

実にあざやかなレコード勝ちでした。小倉2歳Sもまあまあ強かったのですが、半信半疑のところもありました。それが3番人気という評価になったのでしょうが、とりあえず強かったですね。上がりも33.6と優秀だし、力強い足取りも印象に残りました。
個人的には1番人気のハロースピードに注目していたのですが、前が止まらない早い馬場で、あの位置取りで、しかも4コーナーでは挟まれて、よく3着まできたという感じです。古馬をあおった調教の動きなど、すばらしかったので、ちょっと残念です。

ただこれがそのまま阪神JFにつながるかというと・・・。例年ファンタジーSを勝つと阪神JFの1番人気がほぼ約束されており、今年もあの鮮やかさからほぼ間違いないでしょう。
ただしファンタジーS、阪神JFを連勝したのは2002年のピースオブワールドが最後で、そのあとは、スイープトウショウ、ラインクラフト、アルーリングボイスと、1番人気で連にもからめずに終わっています。
スイープトウショウ、ラインクラフトはその後G1を勝つような名牝なので、阪神JFを勝つのがいかに難しいかが、わかります。

アストンマーチャンは連にもからめない、とは言わないですが、あまりにも鮮やか過ぎる勝ち方といい、あまり過信しすぎないほうが、よいようです。
京都の1400mと阪神の1600m(改修で変わるかもしれませんが)は、基本的にまったく違うと考えたほうがよいので、今日負けた馬(ただし上位に来た馬)も含めて、しっかり検討したほうがよさそうです。

2006年10月22日

3冠の難しさ メイショウサムソン

メイショウサムソン残念でした。調子もよさそうだったし、血統的にも長距離は向いていそうということで、かなり可能性は高いのではと思っていたので・・・。敗因はよくわかりませんが、直線でまったく伸びなかったのは、気持ちの問題なんでしょうか。

ただしネオユニヴァースの時にも感じたのですが、もしかして3冠馬になるかもしれないけど、過去の3冠馬に比べると、ちょっとスケールが小さいかなと。
個人的には3冠馬誕生はナリタブライアンとディープインパクトしか体験してはいませんが、どちらもダービーの前から3冠馬の声がかなりありました。しかしネオユニヴァースもメイショウサムソンも、皐月賞を勝った時点では3冠という声は、ほとんどなかったと思います。
やはり、格というようなものが、必要なんでしょう。それだけ3冠馬の重みは大変なものなんだと思います。

最近の2冠馬というと、ネオユニヴァース、エアシャカール、セイウンスカイ、サニーブライアンなど、残念ながら古馬になってから活躍していない馬が多いですね。菊花賞で負けたからといって、春2冠の価値が色あせるものではないので、古馬になってからの活躍をぜひ期待したいと思います。

2006年10月03日

なぜディープインパクトは負けたのか?

ディープインパクト残念でした。
直線でシロッコをかわして先頭に立ったところまでは良かったのですが、そのあと伸びなかったのが誤算でした。追い比べでは明らかに外のレイルリンクの方が手ごたえがよかったし、かわされたときには馬が引いてしまったように見えました。
いつもだったらまっすぐ伸びるのに、最後はやや内にささっていたし、いっぱいになったディープを見るのは、ある意味ショックでした。

野村監督いわく、「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」ということなので、やはり何らかの敗因があったと思います。ちょっと考えてみました。
1.斤量が重かった
2.馬場があわなかった
3.3.5ヶ月の休み明け
4.初めて先行する競馬をした
5.体調がいまいちor調整ミス
6.単純に力が足りなかった

1.斤量が重かった
これはマスコミでも一番多く敗因にあげられており、過去10年で56kgの3歳馬が8勝ということからも、説得力があります。確かに440kg台の体で、59.5kgを背負うのは厳しいでしょう。ただし、58kgを背負った牝馬のプライドにもかわされたのは、納得いきません。
プライドの方が馬格もあるので、斤量がこたえなかったということかもしれませんが。

2.馬場があわなかった
追い出していつもの伸びが見られなかったので、その可能性はあります。慣れない長い芝とやわらかい馬場に、とまどったということでしょうか。勝ちタイムもずいぶん遅いので驚きましたが、その後訂正されました。

3.3.5ヶ月の休み明け
今まで3ヶ月以上の休み明けは、昨年の神戸新聞杯のみですが、このときは楽勝しています。ただしヨーロッパの名馬が集まる舞台で、しかも相手はほとんど9月に使ってきているので、不利であることは間違いないでしょう。

4.初めて先行する競馬をした
後ろから来た馬に負けているので、結果論からいえば、いつものように後ろからいったほうがよかったかもしれません。ただしハリケーンランが前が開かず負けたように、包まれる可能性も高かったし、ペースも遅かったので、個人的にはこれは無いような気がします。

5.体調がいまいちor調整ミス
これは、わかりません。パドックを見る限りはいつもどおりだったし、調教も追いきりもしっかりやっていたようなので、問題はなかったのではと思います。

6.単純に力が足りなかった
少なくとも、世界最強と言われるハリケーンランとシロッコには先着しているので、力が劣っていたということは無いでしょう。

真実はわかりませんが、個人的には2,3が主で、1の慣れない斤量がひびいたのも重なったのではと思っています。でも最後もくらいついて、必死に離されないようにがんばっていたし、力があるところは見せたと思います。
ただ結果的にハリケーンランもシロッコも凡走したので、勝つチャンスは十分あったということで、とても残念です。次またこんなに強い日本馬が凱旋門賞に挑戦するのは、いつになるでしょう。
ぜひ今回の反省も生かして、次こそは勝って欲しいと思います。

2006年09月18日

アドマイヤキッス 今度こそ・・・?

先行有利の中京コースといえども、3コーナーで抜け出したシェルズレイの四位騎手は、かなり勇気が必要だったと思います。早めの流れだったし。
直線突き放したときは、やられたと思いましたが、そこからのアドマイヤキッスの伸びはすばらしいものでした。シェルズレイの脚が最後にあがったこともありますが、ゴール前は抑える余裕もあり、強い勝ち方でした。
実はチューリップ賞の1,2着と同じなのですが、あの時は先に抜け出したアドマイヤキッスにシェルズレイ(岩田騎手でしたが)が追いすがるという逆の展開でした。同じようなレースでは勝てないと思い、四位騎手はいちかばちか早めに仕掛けたのでしょう。

これで秋華賞の1番人気はアドマイヤキッスで決まりだと思いますが、結果は・・・。力はあるのですが、どうもチューリップ賞といい、トライアルで強すぎるのが気になります。去年のエアメサイアのように、杞憂に終わればいいのですが。
ただ個人的には、やはり先週の紫苑Sを勝ったサンドリオンが気になります。川田騎手も乗れているし。(ローズSのパーフェクトジョイはやられましたが。中京で最後方からいくとは・・・)
カワカミプリンセスの取捨は悩みそうですが、だいたいの勢力図は見えてきました。

2006年09月09日

紫苑Sのサンドリオン

パドックを見たときに、ため息がでるぐらいいい馬だなあと、ひそかに見とれていたのですが、後ろから飛んできて、まとめて交わしてしまいました。
確かにペースが早くて(1000m57.8)、展開に恵まれた面はありますが、先行有利の開幕週に差しきり勝ちを収めたのは、価値があると思います。ダートしか経験がないとはいえ、コマンダーインチーフ×トニービンなので、芝で走る要素は十分あったということですね。
今回はクラシックで好走した馬が出ていないので、あくまで伏兵の域を出ないですが、オークスをスイートピーS1着馬が制したように、そろそろ紫苑Sから秋華賞馬が出てもいいのでは?
しかし川田騎手すごいですね。これからも注目要です。

2006年08月19日

また訃報が・・・。ラインクラフト死亡

ラインクラフトが、急性心不全で急死したそうです。
桜花賞はもちろん強かったですが、それよりもNHKマイルCでの強さに驚かされました。距離が合わない2000mでの、エアメサイアを向こうに回しての正攻法での戦いも、印象深いものでした。
古馬の牡馬相手のマイルCS,高松宮記念での好走は、短距離ならトップクラスであることを証明したわけですし、秋の短距離G1でも期待していただけに、とても残念です。1歳上のスイープトウショウとともに、父エンドスウィープの名を高めた功績は、とても大きかったと思います。
シーザリオは引退し、ラインクラフトは亡くなってしまいましたが、同じ年の先日勝ったデアリングハートや、お休み中のエアメサイアには、その分もがんばってほしいですね。

2006年08月17日

ベガが亡くなりました

93年の2冠牝馬ベガが、クモ膜下出血で亡くなったそうです。
ベガといえば、トニービンの初年度産駒で、ウイニングチケットとともに、春のクラシック4冠のうち3冠をとって、父の名をとどろかせました。母としても、アドマイヤベガ、アドマイヤドンというG1ホースを送り出した、近年の名牝の1頭といえるでしょう。
でも桜花賞もオークスもはずしました。マックスジョリーに異常にいれ込んだ挙句、どちらも軸馬が3着という、どうしようもない悔しさを味あわされました。まあベガにというよりは、ユキノビジンにやられたというのが、正確でしたが。
あの年は、桜花賞とオークスの1~3着がまったくいっしょという、不思議な年でしたが、桜花賞のゴール前で止まりかけた(ように見えた)ベガと、父サクラユタカオーのユキノビジンは、2400mではつらいと思ったんですけど・・・。
その後3度目の正直でエリザベス女王杯では本命にして、散りました。
ハナの流星の中に、星座のように点があって、一度見たら忘れない特徴的な顔をしていたのが、とても印象に残っています。ご冥福をお祈りします。

2006年08月16日

バルバロ順調に回復

一時は左後ろ脚に蹄葉炎を発症したということで、かなり危険な状況と伝えられていた今年のケンタッキーダービー馬のバルバロが、サンスポ報道によると、徐々に回復しているとのことで、何よりです。
以前も書きましたが、蹄葉炎は死の病と言われており、ほとんど助かった例はないようです。(サンエイサンキューが何とか蹄葉炎を克服した例ぐらいしか、寡聞にして知りません)
最近は外にも出られるようになったと写真ものっていましたが、ある意味快挙といえるのではないでしょうか。ぜひその成果を、今後の治療にも役立ててもらいたいと思います。

2006年08月12日

ディープインパクト無事に到着

イギリスではテロの未遂事件で飛行場が大混乱しており、日本を含め他の国も少なからず影響があるようですが、ディープインパクトはその前に無事着いていて、よかったですね。
台風の影響もほとんど受けず、また暑さもひと段落したということで、本当に運がいいなと思います。まあ運も実力のうちといいますからね。いい方向に向かっているということで、よいことだと思います。
しかし日本のマスコミも大挙して行っているようで、現地でも驚かれているようです。特にNHKは特番の取材を行っているとかで、その入れ込み方はすごいですね。やはり局内に競馬好きが多いのでしょうか。
入れ込みといえば、JRAもキングジョージの少し前から専門サイトを立ち上げ、盛んに情報発信をしています。
http://www.jra.go.jp/ensei/index.html
映像つきで毎日の様子が見られるのは、ファンならずともうれしいところでしょう。しかし海外G1を勝った日本の馬たちの記録を見ると、改めて偉いなあと思います。シーキングザパールが初めて勝ってからまだ10年もたっていないのですが、14勝ですか。
でも凱旋門賞は別格という感じもしますね。

2006年07月30日

ハーツクライ 残念!!

いやー、惜しかったですね。残り1.5ハロンぐらいで先頭に立ったときは、一瞬押し切るかと思えたのですが、世界はそんなに甘くなかったです。
ハリケーンランは最終コーナーの前で手ごたえが怪しくなったのか、スミヨン騎手の手が激しく動いたし、エレクトロキューショニストも、ハーツクライに交わされたときは頭を上げて苦しそうだったのですが、どちらもタフでした。最後のふんばりは、やはり底力でしょう。

ハーツクライは道中やや走りにくそうに見えたし、のめっていたので、良馬場とはいえ、やはり合わなかったかなという気もします。エルコンドルパサーは向こうで走っているうちに、走り方が変わって馬場に適応していったということなので、滞在して、前にレースを使ったりすれば、また結果も違ったかもしれません。
あと4ヶ月ぶりというのも、敗因としてはあるかもしれません。ドバイの時は休み明けで勝ったけれども、国内では休み明けはすべて2着以下だったわけですし・・・。

ただ世界No.1の馬に対して、アウェイ(ハリケーンランもホームではないですが)で1馬身差というのは賞賛されるべきだと思います。今後どうするのかはわかりませんが、凱旋門賞でディープインパクトとともに、リベンジに挑戦してくれると、さらに盛り上がるでしょう。
とりあえず、お疲れ様でした。

2006年07月18日

ハーツクライ無事到着

毎年夏は、ローカル開催ということもあり、あまり話題がないのですが、今年はハーツクライがあのアスコットで行われるキングジョージⅥ&クイーンエリザベスステークスに挑戦するということで、今からわくわくしています。
無事に現地に着いたということで、まずは関係者も一安心ではないでしょうか。
ハーツクライといえば、一昨年のあの驚異的な時計のダービーで2着に追い込んできたあと、そのダメージのせいか、なかなか勝てず、もうダメなのかと思ってました。それをルメールが鮮やかに復活させたわけですが、レコードのJC2着といい、ディープインパクトを破った有馬記念といい、本当に強くなったなあと感心します。
ハリケーンランとかエレクトロキューショニストとか、強い馬はいますが、去年のゼンノロブロイを見れば、決して勝てない相手ではないと思います。
ぜひ好成績を収めて、凱旋門賞でディープインパクトとの揃い踏みを見てみたいものです。

2006年07月02日

ダンスインザムード アメリカG3優勝

ダンスインザムードが、アメリカのキャッシュコールマイル(G3 ハリウッドパーク競馬場 芝1600m)を圧勝しました。まずはおめでとうございます。
最近はG1勝ちがよくあるので、G3あたりなら十分勝てるのではと思ってしまいますが、そこはやはりアウェーなので、当然苦労も多く、そう簡単に勝てるものではないでしょう。
今回は幸いにもアメリカンオークスに出走する、アサヒライジング(美浦 古賀慎厩舎)といっしょだったので、調教も2頭でできるなど、よかったのではないでしょうか。
藤沢師の「競走馬私論」には、初めてアメリカに遠征したクロフネミステリーの苦労から、タイキブリザードの失敗など、いろいろなエピソードが書かれていますが、やはり勝手が違うことが多く、大変なようです。最近の日本馬の活躍も、そういう苦労を経て、場慣れしてきたということも多いにあるのではと思います。
次のアサヒライジングのアメリカンオークス、そして10月のディープインパクトの凱旋門賞と、本当に楽しみです。好走を期待しましょう。

2006年06月11日

バルバロと最新治療

今年のアメリカ3冠レースの第2弾プリークネスSは、いきなりショッキングな幕開けとなりました。スタートして最初の直線で、ケンタッキーダービーを圧勝していた1番人気バルバロ(バーバロと書かれているものもありますが)が、後ろ脚を骨折して競走中止。なんでも球節の上を粉砕骨折していたということで、当然普通なら予後不良の診断となり、安楽死処分となるほどの重症でした。
しかし懸命の治療により、予断は許さないものの、なんとか命だけは助かる可能性が出てきたようです。骨にものすごい数のボルトを入れて固定し、馬体を吊り上げて水の中で運動させるなど、馬に対する最新医療もずいぶん進んできたようです。
馬の脚は、人間と違ってずいぶん心臓から遠いため、心臓の収縮だけで脚先まで血液をいきわたらせることができません。だから歩くことによってポンプのように血液を脚先まで送り出すようになっているのだそうです。そのため、骨折しても人間のように横になっているだけでは、血が脚先まで行かず、ひずめが腐ってくる蹄葉炎という恐ろしい病気になってしまいます。
テンポイントやサクラスターオーも、結局はこの病気により命を落としています。
バルバロの治療が成功し、命を永らえることができたら、すばらしい前例になるでしょう。費用がかかるので、すべての馬にというわけにはいかないでしょうが、事故により命を落とす悲劇が少しでも減ることを期待したいと思います。

2006年05月15日

祝コスモバルク G1制覇

やりましたね、コスモバルク。
不振が長かったので、今回もどうかなと思っていましたが、慣れない環境でよくがんばってくれました。しかも芝の国際G1を勝つとは、すごいことです。あと五十嵐冬騎手も、いろいろありましたが、ようやく苦労が報われました。
力はあるので、折り合いひとつという感じでしょうか。次は宝塚記念を目指すそうですが、ぜひ上位争いを演じて欲しいと思います。ただ、今年は相手が悪いですね。

2006年05月10日

アドマイヤムーンとメイン

ダービーでのアドマイヤ2頭の鞍上が決まりました。ムーンが武豊J、メインが柴田善Jとのこと。
馬主が武Jに選択を任せると言っていたので、武Jが選んだんでしょう。確かに堅実さではムーンだと思いますが、一発の魅力はメインかなあと思います。青葉賞からダービー馬が出ていないというのはありますが、ムーンの皐月賞の負け方もいまいちだったし。
決まった以上はどちらにもがんばってもらいたいですが、NHKマイルCを見るとやはり騎手の腕は大きいですから、当然そのあたりも考慮して予想する必要がありますね。

2006年05月08日

ディープインパクト凱旋門賞へ

ディープインパクトの今後のローテーションが、宝塚記念から凱旋門賞(10/1 ロンシャン競馬場)に行くことに決まったそうです。
直接キングジョージかなと思っていたので、国内でもう1戦見られることは、うれしいですね。今年の宝塚記念は京都なので、このまま順調にいければ、問題なく勝つのではないでしょうか。
凱旋門賞といえば、7年前のエルコンドルパサーの挑戦を思い出します。グリーンチャンネルの生中継を見ていたのですが、最後の直線でモンジューがじりじり迫ってきたときは、夜中にもかかわらず「がんぱれ!」と叫び、最後は「あー」とため息で終わりました。でもよく見ると、差し返そうとしているので、つくづくえらい馬だったと思います。
今年もそんな感動を期待したいものです。

2006年05月02日

ユートピア ドバイへ移籍

ユートピアがゴドルフィンに購入されて、ドバイへ移籍するそうです。BCマイルが目標だとか。
日本の馬も海外からオファーがくるような時代になったんだなあと、感慨深いものがあります。残念ながらもう日本で走る姿を見ることはできないでしょうが、世界で活躍してほしいですね。
ディープインパクトも、海外でもし勝てば高額なオファーがくるでしょう。売らないでしょうけど。

2006年04月30日

天皇賞(春) ディープインパクト

いやー、強かったの一言ですね。3コーナーののぼりで仕掛けて、くだりを利用して一気に先頭に立つなんて。
11年前に、ライスシャワーが3コーナーののぼりで先頭に立ち、そのまま押し切ったことがありました。でもあの時は最後ばてて、差してきたステージチャンプの蛯名騎手が思わずガッツポーズをしてしまうほどの僅差でしたが、ディープインパクトは最後抑えて、それでもレコードを1.0秒も更新するとは恐れ入ります。それに3200m走って上がりの3ハロンが33秒台というのは、驚異的といえるのではないでしょうか。
普通これだけ無理をすると故障することもよくあるのですが、ディープインパクトは脚元が丈夫で、その心配がないというのも、すばらしいことです。(まだわかりませんが、無事であることを祈っています)

これで夏以降の海外遠征も、本当に期待が持てます。世界でも屈指の力の持ち主であることは、おそらく間違いないし、うまくいけば、当然勝ち負けも期待できるでしょう。
エルコンドルパサーやゼンノロブロイの無念をぜひ晴らして、本場ヨーロッパの中長距離G1を制覇してもらいたいものです。

青葉賞のアドマイヤメイン

強かったですね。正直言って驚きました。
ずっと500万下を勝てなかったので、毎日杯を逃げ切ったときも、レースのレベルが低いのかなと思っていたのです。だから、今回もあまり評価していなかったのですが、脚質変更が成功したようです。
勝ち時計はダービーでも通用するし、突き放した勝ち方は、本番に期待ができるものでした。
これで鞍上が話題になるでしょう。アドマイヤムーンと馬主が同じだし、2400mを考えるとアドマイヤメインのほうが合っているような気がするし。武豊騎手が乗るほうが人気になるでしょうね。
あとは今のところ、皐月賞上位のうちフサイチジャンクとメイショウサムソンが期待できそうな気がするし、京都新聞杯で強い勝ち方をする馬がいれば、無視するわけにはいきません。
またしばらく悩むことになりそうです。

2006年04月24日

アンタレスS フィフティワナー

フィフティワナー強かったですね。5連勝でG3をあっさり逃げ勝ちました。何でもずいぶん気性が悪かったようで、去勢されて騸馬になってますが。G1では足りないけどG3ならという、ヒシアトラスやサカラートに勝ったのだから、G1挑戦という話が出ても、おかしくないでしょう。
名前はイチロー選手の背番号にちなんだとか。ということは、51erということかな。ダートに強い産駒を多く出すフォーティナイナーという種牡馬がいますが、その子供かと思ったらフサイチペガサスの産駒でしたね。○外だったし。
父のように強くなって、ゆくゆくはアメリカに凱旋帰国してビッグレースに挑戦してもらいたいものです。