« 2013年03月 | メイン | 2013年05月 »

2013年04月28日

またもやジンクスを破れませんでした ~天皇賞(春)

今年の天皇賞(春)は、単勝1.3倍の圧倒的な1番人気に支持されたゴールドシップが5着に敗れました。
これで、天皇賞(春)では、2006年のディープインパクトを最後に、1番人気が7連敗ということになります。これもジンクスといえば言えるのでしょうが、Wikipediaによると、もっと長く続くジンクスがありました。

それは、フルゲートが18頭になった(つまり馬連が導入された)1992年以降、18頭立ての天皇賞(春)では、1番人気が連対できないというもの。1995年のエアダブリン以降のべ9頭の馬がこのジンクスに挑んだのですが、すべて3着以下に敗れています。
実はこのうち、のべ7頭はG1を1勝、あるいは勝っていない馬なのですが、昨年のオルフェーヴル、今年のゴールドシップと、G1を複数勝っている馬の大敗は、ある意味衝撃的でもありました。

天皇賞(春)というと、90年代から2000年代初頭は比較的固いイメージがあり、実際にビワハヤヒデ、スペシャルウィーク、テイエムオペラオーが、1番人気に応えて勝っています。しかもいずれも2着は2,3番人気と固い決着。しかし、これらのレースはフルゲートにはならなかったのです。

18頭以上が出走して1番人気が最後に勝ったのは、馬連導入前年の1991年。メジロマックイーンが好位から差しきって1着になりました。ちなみにこのレースは、私が初めて馬券を買った思い出のレースでもあります。
それ以来22年。メジロマックイーンの孫であるゴールドシップが、またもやジンクスの前に涙をのみました。

しかし昨年大敗したオルフェーヴルも、続く宝塚記念では復活して優勝しています。宝塚記念では、そのオルフェーヴルやジェンティルドンナも出走を予定しているそうなので、強いゴールドシップとの頂上決戦を、ぜひ見せてもらいたいと思います。

2013年04月14日

1~4番人気どおりの決着も実は1強? ~皐月賞

今年の牡馬クラシック戦線は、2歳戦の終了時点では、デビュー3連勝でラジオNIKKEI杯を制したエピファネイアと、東スポ杯を完勝し朝日杯はクビ差2着のコディーノの2強という構図でした。
しかしこの2頭が、当然1,2着を占めるかと思われた弥生賞で掛かってしまい、僅差とはいえ3,4着に破れて、にわかに混戦模様となりました。
スプリングSを完勝したロゴタイプも、19年間クラシック勝ち馬を出していない朝日杯の優勝馬で、かつ1800mが得意だったローエングリン産駒ということで、今ひとつ信頼できない感じもあったと思います。

結局ロゴタイプが3.7倍の1番人気に支持され、エピファネイア、コディーノ、そして弥生賞を勝ったカミノタサハラまでの4頭が、単勝1桁の人気で、4強ということになりました。

レースは、アーリントンCを勝ったコパノリチャードが1000mを58.0というハイペースで飛ばします。しかしコディーノは好位の内に入れるも掛かり気味で、前に壁が作れなかったエピファネイアもやや行きたがって、向こう正面ではコディーノをかわす勢い。
それに対してロゴタイプはこの2頭をマークするような位置で、ぴったり折り合って進みます。
直線に入ると、早めに追い出したエピファネイアが先頭に立つも、すぐに外からロゴタイプがかわし、あとは後ろから3頭が懸命に追いますが差はつまらず、結局1~4番人気どおりの順位で、しかもレコードで決着しました。

1着のロゴタイプと2着のエピファネイアの差は1/2馬身で、さらにコディーノ、カミノタサハラは1馬身1/4ずつの差となりました。しかし、2,3着馬と違ってロゴタイプは道中はしっかりと折り合い、しかも上がりは4頭の中では最速の35.3で、着差以上の強さを感じさせました。これは、まさに1強と言ってもよい結果ではないでしょうか。

次の舞台は東京の芝2400mに移ります。ロゴタイプは、さらに距離不安がささやかれるでしょう。しかし、今日の2,3着馬は折り合いに難があるのも確かです。また4着のカミノタサハラは、距離伸びて良さそうでありますが、瞬発力はやや疑問でもあります。

過去に距離不安と言われながら、ダービーを勝った馬も多く、3歳のこの時点では距離適性云々よりも、調子や勢いの方が大事ともいわれます。
ロゴタイプが、そして今日は負けた3頭を含む各馬が、はたしてどんなレースを見せてくれるか、今から楽しみです。

2013年04月07日

兄弟対決はデムーロでした ~桜花賞

今年の桜花賞は、戦前からいろいろな話題がありましたが、やはり武兄弟対決が多くの注目を集めていました。
トライアルのチューリップ賞を兄の武豊騎手が乗るクロフネサプライズが勝ち、もうひとつのトライアルであるフィリーズレビューを弟の武幸四郎騎手が乗るメイショウマンボ(フィリーズレビューでは武幸騎手が騎乗停止中のため川田騎手が代打騎乗)が勝ったためです。
これまでもG1で兄弟揃って乗ることはありましたが、ここまでの有力馬にお互いが乗ることはなく、兄弟ワンツーもあるのではと、盛り上がっていました。

これに対して、デムーロ兄弟は揃って短期免許を取得したものの、兄のミルコ・デムーロ騎手はレッドオーヴァル(チューリップ賞では弟が騎乗)に乗ることが決まっていましたが、弟のクリスチャン・デムーロ騎手は騎乗馬がいませんでした。
しかし4/6の福島競馬でアユサンに騎乗予定だった丸山騎手が落馬負傷したため、C・デムーロ騎手に急遽騎乗のチャンスが回ってきたのです。

これでダブル兄弟対決となったわけですが、人気は武豊騎手のクロフネサプライズが1番人気、武幸騎手のメイショウマンボが4番人気なのに対して、M・デムーロ騎手のレッドオーヴァルが2番人気、C・デムーロ騎手のアユサンはやや離れた7番人気と、若干とはいえ武兄弟に分がある状況でした。

レースは逃げるかとも思われたクロフネサプライズが、好位から徐々にポジションをあげて、4コーナー手前で先頭に立ちます。メイショウマンボは中団につけて、同じような位置にアユサン、そしてレッドオーヴァルはやや離れた後方から追い込みにかけます。
直線で逃げ込みを図る武豊騎手のクロフネサプライズに猛然と並びかけたのが、外を差してきたC・デムーロ騎手のアユサンでした。さらに外から追い込んできたM・デムーロ騎手のレッドオーヴァルが一気にかわしたかと思うと、内のアユサンが差し返し、ゴール前はデムーロ兄弟の激しいたたきあいに。
最後はクビ差出たC・デムーロ騎手のアユサンに凱歌が上がりました。

C・デムーロ騎手はまだ20歳の若さですが、これで日本のG1、しかもクラシックを初制覇。それが代打騎乗というのですから、恐れ入ります。すでに兄はいくつも日本のG1を勝っていて、すっかりおなじみですが、これで弟も広く名前を知らしめたでしょう。

他にも、ディープインパクト産駒の3連覇(同一種牡馬の産駒の桜花賞3連覇は初)とか、過去10年で4頭目の関東馬の制覇で意外と勝っているとか、話題には事欠かない桜花賞でした。
しかも2頭しか出ていないディープインパクト産駒のワンツーということで、来年の桜花賞も、まずはディープインパクト産駒に注目する必要がありそうです。