« 2012年11月 | メイン | 2013年02月 »

2012年12月31日

2012年のJRA賞予想&ベストレース

2012年の競馬は、有馬記念の翌日も開催があるという変則的な日程でしたが、やはりメインのあとに最終レースを用意するのと同じような、JRAなりの配慮だったのでしょうか。そんな今年を振り返ってJRA賞を個人的に予想するとともに、ベストレースを選んでみたいと思います。

今年は、ジェンティルドンナが史上4頭目の牝馬3冠を達成し、3年連続で3冠馬が誕生するという快挙と、凱旋門賞でオルフェーヴルがいったん先頭に立って突き放しながら、最後はソレミアに差し返されるという悔しい想いが印象に残りました。
特に後者は、あれでも勝てないのかという、ちょっと絶望的な気持ちにもなりましたが、来年も挑戦する予定とのことですので、ぜひ期待したいと思います。

それでは、それぞれの部門ごとに振り返ってみます。

まずは確実なところから。
●最優秀2歳牡馬
これはロゴタイプでよいでしょう。牡馬が出られる2歳重賞の、牝馬が勝った函館2歳S以外のすべての勝ち馬が顔を揃えるという高レベルの朝日杯FSで、圧倒的人気のコディーノをクビ差とはいえ破ったのは、すばらしいと思います。ただしどうしても小回りの中山で勝ったという印象が着いて回るので、ぜひ来年は東京や京都の重賞を勝って、最優勝2歳牡馬の名に恥じない力の持ち主であることを、見せて欲しいと思います。

●最優秀2歳牝馬
ここはどうしても阪神JFを勝った馬が自動的に選ばれるのですが、実際にローブティサージュは人気のコレクターアイテムに0.2秒差で勝っているので、文句はないでしょう。

●最優秀3歳牡馬
これは皐月賞&菊花賞の2冠と有馬記念を圧勝したゴールドシップで問題ないでしょう。3コーナー手前からスパートして勝った菊花賞と有馬記念は、段違いの強さを感じさせました。こうなるとダービーが残念でしたが、あの時期に東京で3コーナーからスパートして勝っていたら、まさに化け物だと思います。

●最優秀3歳牝馬
ここは牝馬3冠にプラスしてJCまで勝ってしまったジェンティルドンナで間違いないですね。満票をとるのではないでしょうか。特にJCで見せた、3歳牝馬とは思えない勝負根性には驚かされました。

●最優秀4歳以上牡馬
古馬の牡馬で中長距離G1を勝ったのは、天皇賞(春)のビートブラック、宝塚記念のオルフェーヴル、天皇賞(秋)のエイシンフラッシュがいます。しかしビートブラックとエイシンフラッシュは他のG1では連対なく、またオルフェーヴルはフランス遠征での凱旋門賞2着と、帰国後のJC2着が高く評価できるので、ここはオルフェーヴルでいいでしょう。

では以下は、ちょっと迷うところを。

●最優秀4歳以上牝馬
G1を勝ったのは、高松宮記念のカレンチャン、ヴィクトリアマイルのホエールキャプチャ、エリザベス女王杯のレインボーダリアの3頭ですが、カレンチャンがスプリンターズSで2着になった以外は、他のG1ではどの馬も活躍していません。短距離でもということならカレンチャンですが、時期が近く末脚が印象的だったレインボーダリアが選ばれる可能性が高いと思います。

●最優秀短距離馬
スプリントおよびマイルG1は、昨年に続いてすべて勝った馬が異なるのですが、スプリンターズSでカレンチャンを破って、暮れの香港スプリントも制したロードカナロアが、印象としてはもっとも近いと思います。

●最優秀ダートホース
フェブラリーSを勝ったテスタマッタか、JCダートを勝ったニホンピロアワーズのどちらかになるのでしょうが、テスタマッタがその後勝てないのに対して、ニホンピロアワーズは交流重賞2勝にJRAの重賞も2着2回と比較的充実しているので、ニホンピロアワーズとなるのではないでしょうか。

●最優秀障害馬
バアゼルリバーがJ・G1でともに2着ともっとも安定しているのですが、やはり勝っていないとダメでしょう。となると、中山GJを勝ったマジェスティバイオが中山大障害も1番人気3着と好走しているので、2年連続で受賞の可能性が高いと思います。

そして年度代表馬ですが、これはジェンティルドンナとゴールドシップの3歳勢の一騎打ちでしょう。しかしやはり3冠を制していることと、現役最強ともいえるオルフェーヴルを3歳牝馬の身で下しているということで、ジェンティルドンナが受賞する可能性がかなり高いと思います。

続いて2012年の個人的なベストレース。
ベストレースの基準や条件は、人によって違うと思いますが、私としてはやはり感動的な勝負を見せてもらったという印象を感じられることが、一番大きいと思います。
そういう意味では、やはりジャパンカップになります。現役最強の古馬牡馬を、3歳牝馬が真っ向勝負で下したというのは、驚きとともに感動しました。進路のとり方でひと悶着ありましたが、それを差し引いても、とてもすばらしいレースだったと思います。
さらにジェンティルドンナもオルフェーヴルも、2013年は凱旋門賞を狙う計画もあるとか。ぜひロンシャンでも真っ向勝負を見せてもらって、できれば今度こそ勝利をもたらしてもらいたいと思います。

2012年12月16日

マイル経験の差が明暗を分けたか ~朝日杯FS

今年の朝日杯FSは、札幌2歳S、東スポ杯と早いタイムで完勝してきたコディーノが、1.3倍の圧倒的な1番人気に支持されました。横山典騎手が瞬間移動と称するように、スピードと器用さを兼ね備えているイメージから、小回りの中山のマイルでも問題ないと判断されたのでしょう。

レースは、予想通り多くの先行馬がひしめいて各馬掛かり気味になり、600mは33.9とハイペースで進みます。ロゴタイプも最初こそ掛かったものの、向こう正面では落ち着いて少し下げます。
対するコディーノは、最初こそ馬込みの中で落ち着いていたものの、3コーナー手前で外に出すと掛かって一気に先団へ。あわてて横山典騎手が抑えて、4コーナーでは5,6番手の外からいつでも抜け出せるような手ごたえで直線に向きます。

直線に入ると、一歩先にロゴタイプが抜け出すものの、コディーノも手ごたえよくロゴタイプに並びかけ、あとは交わすだけかと思われました。
しかし、坂に入ってもロゴタイプの脚色は衰えず、逆にコディーノはじりじりとしか伸びません。少しずつ差は詰まるものの、最後まで順位は変わらずにゴール。コディーノは圧倒的な単勝支持に、応えることができませんでした。

コディーノはここまで3戦がすべて芝1800m。札幌の小回りコースで2勝しているものの、いずれもスローを好位から差したもので、東スポ杯を含めて小回りのハイペースは未経験。そのあたりの器用さが、唯一の懸念とされていました。
対するロゴタイプは、函館の芝1200mの新馬を勝ち、ハイペースの函館2歳Sも経験(4着)。前走の東京芝1600mベゴニア賞はレコードで制するなど、速い流れもマイルも経験していました。

他にもいろいろ勝因、敗因はあるかもしれませんが、コディーノは未経験の流れにとまどったということは、途中で掛かったことも含めて十分考えられますし、キャリアの浅い2歳戦では、より影響が大きかったのかもしれません。

ただし距離が伸びるクラシック戦線を考えると、逆に長い距離に実績のあるコディーノのほうが優位とも考えられますし、今日のクビ差が決定的とも思えません。
最近は朝日杯FSの上位馬からクラシックの活躍馬が出ていませんが、来年はどうなるのか、今から楽しみです。

2012年12月09日

2歳牝馬の戦いは難しい ~阪神JF

阪神の馬場改修以降の6年間は、馬連万馬券も出ず、比較的堅めに終わっていた阪神JFですが、久々にどかんと荒れました。勝った5番人気のローブディサージュはともかく、2着は15番人気のクロフネサプライズで、3着は10番人気のレッドセシリア。馬連は35,990円で3連単は3,047,070円の大波乱でした。
昔は、スエヒロジョウオーとマイネピクシーで馬連12万超えなんていうこともありましたが、さすがに最近はおとなしかったので、ちょっと驚きました。

個人的には、当初の予想ではコレクターアイテムを本命でローブディサージュは対抗にしていたのですが、強めに追うコレクターアイテムに馬なりで抜かせなかった調教や、1800mの新馬を圧勝し、休み明けで距離が短すぎるファンタジーSで2着に好走したローテーションから、直前で本命と対抗を逆転させたのです。
そこまではよかったのですが、さすがにクロフネサプライズとレッドセシリアは買えませんでした。
ただ、この2頭がちょっと気にはなっていました。

まずクロフネサプライズは、調教の動きが目立ってよかったのです。また、クロフネ×トニービンという血統はスプリンターとは思えません。
しかし、4戦中3戦で1200mを使っており、しかも前走は1400m戦でしたがスローで逃げ切りと、展開的にも手が出ませんでした。

またレッドセシリアは、芝1600mの新馬を1番人気で圧勝し、そこから中6週と条件的にはOKでした。また鹿戸雄厩舎の牝馬というと、2桁人気で桜花賞とオークスで2着に入ったエフティマイアがいて、穴をあけるイメージがあるのも気になった1つの理由でした。
しかしその勝ちタイムがあまりに遅く、やはり買えませんでした。

上位3頭はほとんど差がなく、負けた2頭も最後に差し返そうとしていたように、力的には甲乙つけがたいと思います。また4,5着のコレクターアイテム、カラフルブラッサムも位置取りしだいでは、もっときわどかったでしょう。
そういう意味では、来年の牝馬クラシック戦線は、かなりの混戦だと思います。まだ出てきていない馬も含めて、今後ガラっと力関係が変わる可能性もありますので、注意して見ていく必要があるでしょう。