第148回 天皇賞（秋）（2013年）

1. ジェンティルドンナ（2.0倍）：昨年は牝馬3冠とJCを制して年度代表馬。今年は未勝利だが力はある
2. トウケイヘイロー（4.4倍）：重賞3連勝中で札幌記念は逃げて圧勝。東京はどうか
3. エイシンフラッシュ（4.7倍）：ダービー、昨年の秋天と東京でG1を2勝。毎日王冠も勝って好調
4. コディーノ（14.9倍）：重賞勝ちは2歳戦のみだが皐月賞3着と力あり、末脚よく東京も合う
5. ジャスタウェイ（15.5倍）：毎日王冠2年連続2着など惜敗続きも末脚よく東京も合う
   以下ダノンバラード（32.1倍）、ヴェルデグリーン（38.7倍）、アンコイルド（46.8倍）までが50倍以下

エイシンフラッシュ：落ち着いてクビを使ってリズミカルに歩き踏み込みも深い
トウケイヘイロー：クビを使ってゆったりと歩きトモも力強い
ジェンティルドンナ：気合乗りよくややうるさいがキビキビ元気に歩く
ヒットザターゲット：落ち着いていてクビを使ってゆったり歩きトモの踏み込み深い
ジャスタウェイ：落ち着いているが気合乗りよい。トモはやや固めも悪くない
コディーノ：気合のりよくキビキビ歩きややテンション高め。トモはよい

ほぼ揃ったスタートから好スタートのジェンティルドンナ、トウケイヘイローが前へ行くが、トウケイヘイローがすんなりとハナ。やや掛かりぎみにジェンティルドンナが2馬身ほど離れて2番手で、ダイワファルコンなどが続く。さらにアンコイルド、ダノンバラード、コディーノが続き、エイシンフラッシュ、トーセンジョーダンが中団。その後方はばらばらでナカヤマナイト、ジャスタウェイなどが続き、ヒットザターゲット、ヴェルデグリーンなどが後方集団。
前の方は固まるが、後方はバラついた展開で、1000mは昨年よりは遅いが58.4とやや早め。

3コーナー過ぎから徐々に後方の馬も差をつめて、4コーナーではやや縦長のまま直線へ。
直線に入るとすぐにトウケイヘイローが追い出し、ジェンティルドンナも手が動いて差を詰めにかかる。残り400mを切って、外のジャスタウェイが1頭だけ違う脚で一気に伸びて内に切れ込み、前に迫る。
残り300mを切ってジェンティルドンナが先頭のトウケイヘイローに並びかけるところ、その外をジャスタウェイが鋭く伸びて一気に交わしにかかる。その後ろからは、コディーノ、アンコイルド、エイシンフラッシュなども伸びてくる。
残り200mでジャスタウェイが先頭に立つと、ジェンティルドンナも懸命に粘るが一気に離される。そしてそのままジャスタウェイがぐんぐん伸びて後続を離し、4馬身差をつけて1着でゴール。
ジェンティルドンナは最後は末脚が衰えながらも、後続を抑えて2着を確保。最後に外から伸びてきたエイシンフラッシュが3着。いっしょに競っていたアンコイルド、コディーノが差のない4,5着。

ジャスタウェイは1800m以下の重賞で差して届かず3戦連続2着だったが、今回は中団から1頭だけ違う脚で伸びて4馬身差の圧勝。惜敗続きが信じられない勝ち方で、一気に素質が開花した印象。
ジェンティルドンナは久々もあって掛かり気味でハイペースを追いかけて先行し、直線はいつもの伸びがみられず。それでも自力で2着確保。
エイシンフラッシュは最後に追い込んできたが、前走ほどの鋭い脚は見せられず。勝ち馬と同様の位置から追ったがムラ駆けは直らず。
アンコイルドはよく差してきており重賞未勝利にしては好走。コディーノは決め手不足で現状ではこれが精一杯か。

ジャスタウェイは勝ちきれないレースが続いたが末脚はよく、はまれば今回のような圧勝もある。特に東京は注意
ジェンティルドンナは掛かったのもあるが物足りないレースぶり。ややリズムを崩しているか、あるいは伸び悩みか。
エイシンフラッシュは連勝がなく安定感に欠ける。今回は末脚今ひとつでムラがある