第80回 日本ダービー（2013年）

1. キズナ（2.9倍）：毎日杯、京都新聞杯と鋭い末脚で連勝。東京は未経験も合いそう
2. ロゴタイプ（3.0倍）：朝日杯、皐月賞を含む4連勝中。切れないが勝負根性あり
3. エピファネイア（6.1倍）：ラジオNIKKEI杯圧勝も皐月賞2着など勝ちきれず。力はある
4. コディーノ（7.6倍）：朝日杯で惜敗以降は惜敗続きも、東京は東スポ杯圧勝で合うか
5. ヒラボクディープ（20.7倍）：青葉賞勝ちで長距離に良績。
   以下メイケイペガスター（27.6倍）、マイネルホウオウ（37.3倍）までが40倍以下

ほぼ揃ったスターから、外からサムソンズプライド、内からアポロソニックが前へ。内のアポロソニックがコーナーを利用してハナに立つが、2頭で離す形に。しかし2コーナーを回って落ち着く。ペプチドアマゾン、やや掛かり気味のロゴタイプなどが先行し、中団に抑えながらエピファネイア、さらにコディーノ、タマモベストプレイ、ラブリーデイ、マイネルホウオウなどがいて、後方は折り合ってキズナ、テイエムイナズマ、最後方にレッドレイヴンなど。後方のメイケイペガスターは2コーナーを回って押さえが利かずに一気に行ってしまい、向こう正面でアポロソニックを交わして先頭。
1000mは1.00.3と平均ペースだが、先頭はバラついているが中団は詰まった感じの縦長で進む。

3コーナーから4コーナーは、アポロソニックがじりじりとメイケイペガスターに並びかけ、4コーナーは2頭が並んで2馬身ほど離して先頭で回る。
直線に入るとアポロソニックが先頭を奪い返し、後ろからはペプチドアマゾン、さらに1馬身差でロゴタイプ、その後ろからエピファネイア、コディーノも懸命に前を追う。キズナは外に出し、マイネルホウオウなどと追い込んでくる。
残り200mでもアポロソニックが先頭でペプチドアマゾンが迫るがロゴタイプはややよれて末脚一息。そこに外からエピファネイアが迫り、残り100mを切って先頭のアポロソニックに並びかけるが、さらに外からキズナが一気に伸びてくる。

残り50mを切ってエピファネイアが先頭に立つが、その外をキズナが一気に伸びてゴール寸前でエピファネイアを交わし、半馬身差で1着でゴール。3番手は1馬身少しの差で3頭が並ぶが、ハナ差でアポロソニックが粘りきる。

キズナは落ち着いて後方を追走し、直線は外に出してメンバー1の上がり33.5で一気に差しきる。差しの効きにくい馬場だったが、切れを生かした好騎乗で武豊騎手は見事に5度目のダービー制覇。
エピファネイアは中団からワンテンポ置いてうまく抜け出したが、道中やや掛かったのが響いたか差されて2着。しかし力は見せた。
アポロソニックは途中でメイケイペガスターにハナを奪われる誤算も、うまく折り合い最後まで驚異的な粘りを見せて3着死守。
ペプチドアマゾン、ロゴタイプは先行して粘ったが切れる脚なし。特にロゴタイプは距離のせいか坂でややよれて、最後は再び差を詰めるも前を交わせず5着まで。

キズナは折り合いもつき最後は鋭い末脚で差しきる。小回りはどうかだが、中長距離では今後も大いに期待できる
エピファネイアはやや折り合いを欠きながらも強い競馬。ただし勝ちきれないタイプになりつつあるのが心配
アポロソニックは豊富なスタミナと勝負根性で驚異的な粘りを見せた。長距離では期待できそう
ペプチドアマゾンも距離伸びてよさそう。逆にロゴタイプは2000mまでか。中山のほうが合うイメージ。