ほぼ揃ったスターから、ヴィルシーナが懸命に押してハナへ。外からメイショウスザンナも行くが2番手。さらにキャトルフィーユ、アイスフォーリスなどが先団で、アイムユアーズ、トーセンベニザクラなどが続き、ハワイアンウインドなどとジェンティルドンナは中団の外。さらにアロマティコ、ミッドサマーフェアなどが続き、ラスヴェンチュラス、ブリッジクライムなどが後方で、最後方にチェリーメドゥーサ。
ハナに立ったヴィルシーナはペースをかなり落とし、各馬やや掛かり気味。中団外のジェンティルドンナも壁が作れずやや行きたがるそぶりを、岩田騎手が懸命になだめる。
向こう正面に入ると、最後方にいたチェリーメドゥーサがムチをいれて一気にハナへ。1000mが1.02.2とかなりのスローペース。
そのままチェリーメドゥーサは5馬身ほど離して先頭。ヴィルシーナ以下も3コーナーあたりから手を動かすが、まだ縦長の状態。4コーナー手前で2番手以下は一団となり、各馬追い出す。ジェンティルドンナも外からムチを入れて気合をつける。
直線に入ってもチェリーメドゥーサのリードは6馬身以上あり、ヴィルシーナ以下が懸命に前を追う。外からジェンティルドンナも差してくるが、残り200mを切ってもチェリーメドゥーサとは5馬身ほど差があり、逃げ切りそうな雰囲気。
残り100mで2番手のヴィルシーナにジェンティルドンナが並びかけ、そこから2頭のたたきあいになると、急激にチェリーメドゥーサとの差がつまる。残り50mを切って一気にチェリーメドゥーサを抜き去ると、最後は2頭で並んだままゴール。写真判定の結果、ジェンティルドンナがハナ差ヴィルシーナを下して3冠達成。
3,4番手は追い込んできたアロマティコとブリッジクライムが入り、ゴール直前で急激に失速したチェリーメドゥーサが5着。
ジェンティルドンナはローズSとは一転して中団後方に控えたが、超スローで流れたこともあり、直線は前に迫るのに苦労した。しかし最後はヴィルシーナとの激しいたたきあいをハナ差制する。展開に泣かされかけたが、最後の末足は見事。
ヴィルシーナはスローで逃げる絶好の展開となったが、ペースを乱されたか末足は今ひとつ。しかしジェンティルドンナとたたきあいになると勝負根性を見せ、惜しい2着。力は見せた。
アロマティコとブリッジクライムは4コーナーではジェンティルドンナの直後にいたが、直線で一気に離された。最後は差してきているが、やはり力はジェンティルドンナが1枚上か。 |