そろったスタートからオルフェーヴルは後方に下げる。好スタートからビートブラックがハナも、ゴールデンハインドが押して3コーナーで先頭。2頭がやや離し、3番手はナムラクレセント。少し離れてユニバーサルバンクなどで、その直後の中団にトーセンジョーダン、ギュスターヴクライ。中団後方にウインバリアシオン、ジャガーメイル。後方にヒルノダムール、オルフェーヴル。
直線では前の3頭がやや離しぎみで先行し、縦長な展開。1000mは1分ちょうどと、時計の早い馬場では平均ペース。
1コーナーから前の2頭はどんどん飛ばして、向こう正面では3番手のナムラクレセントまで6〜7馬身差、さらに7〜8馬身差でユニバーサルバンク以下が続き後方は馬順も変わらず淡々と流れる。オルフェーヴルは後方2,3番手で折り合いに専念。
3コーナーでゴールデンハインド騎手の手が激しく動き、ビートブラックが馬なりで先頭。ようやく後続も追い出しを始める。オルフェーヴルも後方から外を回って追い出すも、前も止まらず、なかなか差がつまらない。
4コーナーはビートブラックが先頭で回り、懸命に逃げ込みを図る。後方馬群は、まだ5馬身以上ある。
残り300mを切って内からトーセンジョーダンが3番手に上がり、その後ろからギュスターヴクライ、ジャガーメイル、さらの外からウインバリアシオンなども伸びてくるが、オルフェーヴルはまだ後方でいつもの伸びがない。
残り200mでもビートブラックは5馬身差をキープして、末脚も衰えない。トーセンジョーダンが2番手で懸命に差してくるが差はじりじりとしか詰まらず、そのままビートブラックが先頭でゴール。4馬身差の2着がトーセンジョーダンで、ゴール前でジャガーメイルをかわしたウインバリアシオンが3着。
ビートブラックはスタミナがあり、後方のオルフェーヴルを警戒して各馬が抑える中、思い切った先行策で4コーナーではセーフティリード。上がりを36.5でまとめて4馬身差で圧勝。状態もよくスタミナを活かして先行した石橋脩騎手の作戦勝ち。
トーセンジョーダンは7,8番手から直線は内を伸びて2着。距離は問題なく、もっと積極的に乗れば勝ち負けに持ち込めたか。
ウインバリアシオンは後方から外を最速の33.5で伸びたが、さすがに差が大きすぎた。しかし力のあるところは見せた・
オルフェーヴルは折り合いに気を使って動けず。しかし直線もいつもの伸びが見られず、前走の早い上がりの影響もあったか。 |