第70回 桜花賞（2010年）

1. アパパネ（2.8倍）：阪神JFは強い勝ち方。チューリップ賞は2着惜敗も、上積みはありそう
2. アプリコットフィズ（5.1倍）：クイーンCは突き放して強い勝ち方。ただしクイーンCから直行は良績少ない
3. オウケンサクラ（9.9倍）：チューリップ賞からフラワーCとローテーションきついが、フラワーCは強い勝ち方
4. シンメイフジ（10.8倍）：新潟2歳Sの末脚を評価され阪神JFは1番人気。末脚よいが極端な脚質がどうか
5. ショウリュウムーン（11.9倍）：チューリップ賞は強い勝ち方も、良馬場の時計勝負にやや不安も
   以下アニメイトバイオ（12.4倍）、ラナンキュラス（14.9倍）、タガノエリザベート（18.6倍）までが20倍以下

アプリコットフィズ：馬体が細いが、トモは力強く全体の感じはよい
アニメイトバイオ：腹回りが細く見えるが、気合乗りはよく雰囲気も悪くない
アパパネ：落ち着きあり馬体力強いが、もう少しトモの力強さが欲しい
オウケンサクラ：気合乗りよく馬体に迫力あり、調子落ちはなさそう
ショウリュウムーン：気合乗りよく、トモの踏み込みも力強い
ラナンキュラス：気合乗りよいが、やや迫力に欠けるか

揃ったスタートから、オウケンサクラが抜けてハナへ。その外からレディアルバローザも前へ。間のアパパネはやや掛かるそぶりを見せながら、その直後につける。
内からアプリコットフィズ、外にエイシンリターンズが続く。その後ろ中団にコスモネモシン、アニメイトバイオ、ショウリュウムーンなどが固まる。後方にギンザボナンザ、ラナンキュラス、シンメイフジなどが追走。
600mは35.6とかなりスロー。

3コーナーでもペースが上がらず、アパパネ、アプリコットフィズは4,5番手で折り合いに専念。オウケンサクラ以下、楽なペースで4コーナーを回ると、先頭のオウケンサクラが2馬身ほど突き放して先頭で、逃げ込みをはかる。2番手外にレディアルバローザ、内にアプリコットフィズ。さらに外からエーシンリターンズも2番手に並びかけてくる。
オウケンサクラムチが入って先頭で粘り、外のエーシンリターンズが伸びかけるところ、その後ろからアパパネがジリジリと伸びてくる。

残り100mでも1馬身差でオウケンサクラが先頭で粘るが、坂を上ったところでアパパネが伸びを見せ、ゴール直前で差しきって先頭に立ちゴール。オウケンサクラが粘って2着、エーシンリターンズは伸び一息で3着まで。最後にショウリュウムーンが急追してくるも4着。内で粘ったアプリコットフィズが5着。

アパパネは好スタートから前走に続き前へ。道中はやや掛かりながらも折り合いに専念。直線はややもたつくも、最後は差しきり優勝。あまり強さを感じさせないが、堅実で最後まできちんと伸びた。
オウケンサクラは意表をついてスローで逃げ、最後まで粘ってあわやの場面。スタミナはありそう。
エーシンリターンズは堅実だが、決め手に欠けるイメージ。ショウリュウムーンは脚を余した。アプリコットフィズはもうワンパンチ欲しい。

アパパネは実力上位だが、母系が短距離血統でオークスはやや不安。ただし東京は問題なし
オウケンサクラはかなり厳しいローテーションの影響がどうか。ただし距離は伸びたほうがよさそう
エーシンリターンズは血統的にも距離延長は微妙。ショウリュウムーンは脚質的にも血統的にも東京の長距離が合うイメージ。アプリコットフィズもオークスのほうが合うか。