第69回 菊花賞（2008年）

1. オウケンブルースリ（3.7倍）：夏に3連勝のあと、神戸新聞杯追い込んで差のない3着
2. マイネルチャールズ（6.6倍）：京成杯，弥生賞を勝ち、皐月賞、ダービーで3,4着と実績上位
3. スマイルジャック（7.8倍）：ダービー2着で、折り合えばしぶとさを発揮する
4. ダイワワイルドボア（10.3倍）：2200m上のみを使い、セントライト記念は差しきって1着
5. スマートギア（10.3倍）：1000万下を好タイムで逃げ切り、武豊人気もあり人気に
   以下ノットアローン（13.0倍）、ロードアリエス（18.4倍）までが20倍以下

スマイルジャック：落ちついていながら適度な気合もあり、馬体の感じもよい
オウケンブルースリ：小脚を使うが入れ込みはなく、柔らかな馬体で大物感ある
マイネルチャールズ：落ちついていて馬体や踏み込みもよい
ダイワワイルドボア：気合乗りよく、馬体の感じもなかなかよい
ヤマニンキングリー：馬体柔らかく、踏み込みなどもよい
ベンチャーナイン、スマートギアもなかなかよい

揃ったスタートから、アグネススターチが押して前へ。縦長の展開になり、内からノットアローンが掛かり気味に先頭。1周目の4コーナーで大きく膨らみ、アグネススターチと2頭で離して逃げる。
ロードアリエス、ナムラクレセント、マイネルチャールズなどが先団で、その外からスマイルジャックも押し上げてくる。ダイワワイルドボア、ヤマニンキングリーなど中団で、その後ろにフローテーション、オウケンブルースリ。後方にスマートギア、ベンチャーナインなど。
1000mは58.8と前の2頭はハイペースで離して飛ばす。

向こう正面で後続集団が徐々に追い上げて縦一列に。3コーナー手前で馬群がつまりだし、後方の馬も進出開始。3コーナー過ぎの下り坂でスマイルジャックが先頭のアグネススターチに迫り、その直後にナムラクレセント。後方から外を回してオウケンブルースリも先団へ。

4コーナー回ると馬場中央でスマイルジャックが先頭に立つが、手ごたえ悪くすぐに後退。内をついたマイネルチャールズが先頭。中央にナムラクレセント、その外からオウケンブルースリが迫り、残り200mぐらいでオウケンブルースリが先頭でナムラクレセントが2番手。そこに外からフローテーション、スマートギアが並んで追い込んでくるが、フローテーションの脚色がよく、一気に2番手に上がり先頭のオウケンブルースリに迫る。
しかし最後にもうひと伸びしたオウケンブルースリと脚色がいっしょになり、そのままゴール。

オウケンブルースリは3コーナーからスパートして、直線抜け出す危なげない勝ち方。最後もうひと伸びしており、着差以上に力差を感じる。
フローテーションは長距離血統を活かしよく追い込むも、4コーナーで下がって位置取りを悪くしたのが痛かったか。
ナムラクレセントは好位からよく粘り、連勝の勢いを活かした。スタミナもありそう。スマートギアよく伸びたが、距離伸びるとやや決め手に欠ける印象。マイネルチャールズ、スマイルジャック（16着）は、早め先頭で粘りこむ作戦も、距離が長すぎたか。

オウケンブルースリは今日のメンバーでは実力上位でスタミナもある。大物感あり、今後の活躍が期待できる
フローテーションは長距離血統でばてない特性を活かした。ただしムラ駆けで、特に中距離では信頼度下がる
ナムラクレセントは先行馬で唯一残り、スタミナがあることを証明。ただし切れはなく、G1ではどうか。