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第42回 小倉記念(2006年)

7/30 小倉 芝2000m 晴・良 13頭

 

サマー2000シリーズの第3戦に位置づけられたレースで、函館記念に続くハンデ重賞。
函館記念の翌週ということで、馬場特性をみて小倉に合う馬がこちらにのぞんできた。中でも注目は、小倉記念連勝中で、前走七夕賞を59kgで制しているメイショウカイドウの、3連覇がなるかということ。今回は59.5kgとさらに重くなり、かつ時計が早い馬場に変わるが、小倉で8勝(うち重賞4勝)の実績は無視できない。
他にも唯一の牝馬で小倉で2勝しているサンレイジャスパーや、小倉4勝のツルマルヨカニセ。金鯱賞を逃げ切り七夕賞2着のコンゴウリキシオーなど混戦。
  1. メイショウカイドウ(2.5倍):小倉記念2連勝中で小倉は8勝と得意。前走七夕賞も完勝。59.5kgのハンデのみ不安。
  2. コンゴウリキシオー(2.8倍):金鯱賞を好タイムで逃げ切り、七夕賞も2着と好調。スピード比べはよさそう。
  3. サンレイジャスパー(6.6倍):前走マーメイドSは軽量馬に差されたものの、ハナ差2着。近走安定しており、夏に強い牝馬。
  4. スウィフトカレント(9.9倍):前走の日経新春杯は最速の上がりで追い込みアタマ差2着。近走安定しているが、6ヵ月半ぶりがどうか。
  5. サザンツイスター(17.0倍):目黒記念,七夕賞と連続4着。ただしオープン勝ちはなく、4着はともに着差あり。
  以下サイレントディール(17.8倍)までが20倍以下。
メイショウカイドウのんびりと歩いていて、トモの踏み込みなどはよいが、いまひとつ迫力に欠ける印象。
コンゴウリキシオーは馬体はよく、気合乗りもそこそこで、全体的に悪くない。
サイレントディールとサザンツイスターが、気合やトモの踏み込みよく、好印象。
サンレイジャスパー牝馬らしくすっきりしていてよい。ヴィータローザはややトモの力強さに欠ける感じで、あまり印象度は高くない。
コンゴウリキシオーが予想通りハナをうばうが、先行する馬が多く、早めの流れになる。
キーボランチ,サイレントディールなどが先行し、59.5kgのメイショウカイドウもハンデを考慮してか内の前の方。サンレイジャスパー,ツルマルヨカニセなどは中団。サザンツイスターは後方で、ヴィータローザ,ニホンピロキース,スウィフトカレントは最後方。

600mが34.7秒、1000mが59.0秒と普通のペースだが、5ハロン目からはすべて11秒台と、後半のほうが早くなるよどみのない流れ。
向こう正面からヴィータローザが積極的に動き出し、つれてサンレイジャスパーやサイレントディールも押し上げる。メイショウカイドも内から早めに進出しようとする。

コンゴウリキシオーが先頭で4コーナーを回るが、外からヴィータローザが積極的に前をとらえようと伸びてくる。
コンゴウリキシオーが馬場中央に進路をとったため、内があき、最内の経済コースをするするとスウィフトカレントが伸びてきて、その外のメイショウカイドウも一瞬伸びかかる。しかし重い斤量のためか残り200mぐらいで脱落。
スウィフトカレントがコンゴウリキシオーを交わして先頭に立ち、外からヴィータローザ、さらに大外を後方一気でニホンピロキースが迫る。
そのままスウィフトカレントが最後まで力強く伸びて、先頭でゴール。ヴィータローザは最後に勝ち馬と脚色がいっしょになり、3着争いは一団。

勝ちタイムは1.57.8のレコードで、馬場のよさを味方に、内ピッタリの経済コースを回ったスウィフトカレントの作戦勝ち。前走重賞2着の実績があったが、休み明けのためか55kgというハンデで、これも恵まれた印象。
ヴィータローザは近走さえなかったが、積極的なレースで、57.5kgの割には最後まで脚色衰えず。3着のニホンピロキースも含めて、上位3頭は2コーナーまで最後方におり、展開もはまった印象。先行馬は5着以下で、厳しい流れになったか。

函館記念とは変わって、ハンデ戦らしい荒れた決着。1着の馬は休み明けで、2,3着はいずれも近走さえず、かなり難しい組み合わせ。
メイショウカイドウ(6着)は一瞬見せ場はあったが、やはりハンデがひびいた印象。前走休み明けに59kgで激走した影響もあったか。
勝ったスウィフトカレントは、休み明けでも力強い末脚で、前走がフロックではないことが証明できた。
スウィフトカレントはSS×マキャベリアンの良血で、3歳時には青葉賞4着など期待されていたが、4歳秋からようやく力がついてきた印象。力強い末脚で、今後も2000〜2400mぐらいで期待できそう。あとは斤量が重くなったときに、重賞でどれだけ対応できるか。
ヴィータローザは小倉実績はなかったが、全兄のロサードが小倉記念を2勝しており、好走できる要因はあった。ただし両馬ともコンスタントに活躍するタイプではなく、今後も見極めが難しい。
ニホンピロキースは展開がはまった印象で、オープン実績もなくどうか。
サンレイジャスパーはゴール直前まで見せ場を作り、軽ハンデもあり好走。ただし重賞で連対となると、牝馬限定戦に限られるか。
コンゴウリキシオーは厳しい流れの中、交わされても粘っており、平坦小回りという条件では、今後も注目要。
着順 枠番 馬番 馬名 騎手名 タイム
着差
人気
1 8 12 スウィフトカレント 福永 1.57.8 4
2 3 3 ヴィータローザ 上村 1 1/4馬身 7
3 4 5 ニホンピロキース 赤木 1 1/4馬身 9
4 6 9 サンレイジャスパー 佐藤哲 クビ 3
5 4 4 コンゴウリキシオー 岩田 クビ 2
払い戻し金
単勝 12
990円(4番人気)
複勝 12
370円(4番人気)
3
830円(8番人気)
5
1,610円(9番人気)
枠連 3-8
7,070円(22番人気)
馬連 3-12
9,570円(22番人気)
馬単 12-3
19,990円(45番人気)
3連複 3-5-12
205,630円(176番人気)
3連単 12-3-5
1,014,630円(809番人気)
ワイド 3-12
2,960円(24番人気)
5-12
6,930円(43番人気)
3-5
12,650円(56番人気)
(レース結果はJRA発行のものと照合し、確認して下さい)


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