ダートG1の特徴とは ~チャンピオンズC

今年のチャンピオンズCは、4番人気のチュウワウィザードが、3回対戦して勝てなかったクリソベリルに雪辱して、昨年のJBCクラシック、今年の川崎記念に続くG1 3勝目と、初のJRA G1勝利を飾りました。
前走のJBCクラシックを見て、ちょっとクリソベリルにはかなわないかという印象を抱いたのですが、やはり競馬はわからないものです。

そして2着ゴールドドリーム、3着インティと、近走はさえなかった中央のG1ホース2頭が久々の激走を見せ、1.4倍と圧倒的な1番人気に支持された国内ダート無敗のクリソベリルは4着に敗れました。

結果を見ていて気づいたのですが、実は上位4頭の顔ぶれは昨年とまったく同じで、単に1着と4着の馬が入れ替わっただけだったのです。そこで感じたダートG1ならではの特徴がいくつかありました。それはこんな感じです。

(1)リピーターが多い
(2)高齢馬が活躍する
(3)地方と中央両方で活躍できるとは限らない

(1)リピーターが多い
これは芝でも時々ありますが、ダートの方がより傾向としては強いように思います。
チャンピオンズCの過去10年(2013年以前はジャパンカップダート)を見てみても、トランセンド(2010、2011年連覇)、ワンダーアキュート(2009、2011、2012年と2着3回)、ホッコータルマエ(2012年3着、2013年3着、2014年1着、2015年5着)、サウンドトゥルー(2015年3着、2016年1着)、ゴールドドリーム(2017年1着、2019年2着、2020年2着)、クリソベリル(2019年1着、2020年4着)、インティ(2019、2020年3着)と多くの馬がリピートしています。
そして今年は上位4頭が着順は変わったものの、昨年と全く同じとなりました。2年連続勝っていた3歳馬の台頭が、今年はなかったということもありますが、終わってみれば新顔の誕生はなく、逆に調子を落としていたベテラン勢が復活したという印象もあります。

(2)高齢馬が活躍する
これは以前からも感じていたのですが、芝に比べて一線級の馬が活躍する期間が、ダートの方が長いということは言えると思います。
おそらく芝のスピード競馬に比べると、ダートの方が消耗が少ないということがあると思いますが、スピードが多少衰えても対応できるという、ダートの特徴もあるのではないでしょうか。
これは3年以上にまたがるリピーターが多いことにも表れていると思います。今年2着のゴールドドリームは、これで3回目の連対ですが、5歳時は出走しておらず、足掛け4年での記録。そのタフさには頭が下がります。

(3)地方と中央両方で活躍できるとは限らない
これは意外ではあるのですが、中央だけで成績が良い馬や、逆に地方でしか走らない馬もいます。
ゴールドドリームは中央のG1は2・3・0・1と古馬になってからは連対を外していませんが、交流G1は3・2・2・4と中央ほどの安定感はありません。
逆に今年は出なかったオメガパフュームは、中央のG1は3戦すべて着外なのに対して、交流G1は3・5・0・0と連対を外していません。
また過去には、中央所属で交流G1 6勝を含む重賞9連勝を地方で達成したものの、3歳秋以降は1度も中央のレースを使わなかったスマートファルコンの例もあります。
よく地方のダートは深く時計が掛かるが、中央のダートは軽いとも言われますが、必ずしもそうでもないという説もあり、違いはよくわかりません。しかし得意不得意があるのは確かのようです。

以上考えてみたのは、クリソベリルの敗因を探るとともに、ゴールドドリームとインティという古豪の好走の理由を知ろうと思ったからなのですが、あまり説得力のある説明にはなりそうもありません。
ただしこのような傾向があるのは間違いないので、来年以降予想するうえで、これらを考慮するしかないのかもしれません。

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