8か月ぶりの東京競馬場

最後に東京競馬場に普通に競馬を見に行ったのは、2/23(日)の第1回東京競馬最終日、フェブラリーSの日でした。新型コロナウイルスについては当然話題には上がっていたものの、まだそれほどの緊張感もなく、マスクをしている人も多くなく、大声をあげて飛沫が飛ぶと言っても、気にする人はほとんどいなかったと思います。

しかしその週の2/25(火)に政府から「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」が出されて、一気に緊迫感が増します。
その中でイベント等について、開催の必要性を改めて検討するよう要請するという方針を受け、JRAは翌2/26(水)に指定席ネット予約発売のオペレーションを停止。そして2/27(木)には2/29(土)以降当面の間、中央競馬を無観客で開催すると発表したのです。

無観客競馬は、太平洋戦争中に実施されたことは知っていましたが、当然経験はなく、逆にどんな感じなのか興味はありました。しかし春のG1が始まる3月末か、遅くともクラシックが始まる4月上旬ぐらいには再開されるだろうと、個人的にはかなり甘く考えていたのです。
ところが事態は悪化の一途をたどり、ついに4/7(火)には緊急事態宣言が出されて、外出自粛や施設の休業などが要請され、最終的には5/31(日)までそれが延長されました。

これによりクラシックも含めた春のG1はすべて無観客で行われることとなり、無敗の2冠馬が2頭も誕生するという大きな話題とは裏腹に、さみしい開催が続いたのです。
もちろん開催されるだけありがたいとは思いますが、やはり生でその感動が味わえないのはとても残念でした。

その後、感染の第2波もあったりしてなかなか観客を入れての開催が見通せなかったのですが、まず9/12(土)からウインズの営業を時間制限はあるものの再開し、ついに10/10(土)からは指定席を購入した人のみですが、競馬場に入場できることになったのです。

とはいえ倍率はかなりのものだろうと思い、なかばあきらめつつも申し込んでいると、なんと10/18(日)の指定席に当選。8か月ぶりに生の競馬を観戦しに行ってきました。

用事があったので少し遅めに着いたのですが、いつもであれば多くの人が行き交う正門前の通路はがらがら。入口にいた警備員に、「指定席を予約した人しか入れませんが、お持ちですか?」と聞かれます。
実際に知らずに来て、入れないと知って驚いている人もいました。中山開催時はパークウインズとして入れていたので、その感覚で来る人も多いのでしょう。

正門3Fの通路もがらがらでした

指定席の購入には、クレジットカードに加えて写真付きの身分証明と、スマホなどで2次元バーコードの表示が必要で、なかなか大変です。
そして前回までは手の甲にスタンプを押していたのですが、今回からは紙のリングを手首に巻く形に変わっていました。このリングは外そうとすると破れてしまうので、より厳格になったと言えるでしょう。

中に入ってパドックを見ると、こちらも数えるほどしか人がいません。開催時にここまで人がいないパドックも初めてかもしれません。ちなみに前の方は、立ち入りできないようになっています。

パドックもかなり人が少ない感じでした

そしてスタンドに入ると、同様に人影はまばら。3Fフロアも4Fフロアも人は数えるほどしかいません。お店はどうなっているか気になるところですが、確認できた範囲では、3Fのセブンイレブンと4Fのおそば屋さん(馬そば深大寺)だけが営業していました(次開催ではもっと増えるようです)。

いつもは大勢の人でにぎわう4Fフロアもがらがらです

指定席は5FのB指定席に入ったのですが、当然いつもよりは人が少ないものの、3F、4Fよりはいる感じ。
席を見てみると、1列おきに左右交互に座れる席が設定されていて、それ以外の席には「ご利用はお控えください」の大きなステッカーが貼ってあります。単純に考えて通常の1/4ぐらいの席数設定。これでは人が少ないわけです。
発表を見てみると、当日の入場者数は988人(前年比6.8%)とのことでした。

5FのB指定席フロア。3,4Fよりは人がいます
指定席もご覧のように閑散としています

この日の東京の重賞は、メインレースではないものの、9Rの東京ハイジャンプ(J・G2)。わずか8頭立てとさみしいですが、注目はメイショウダッサイの出走。春の中山GJはオジュウチョウサンの5連覇となりましたが、そこで唯一食い下がり、3馬身差の2着に入った馬です。
単勝1.4倍の圧倒的な1番人気ですが、パドックで見たメイショウダッサイは休み明けのせいか気合のかけらもない状態で、これからレースに出るという気配が全く感じられません。ここまでおとなしい馬はちょっと記憶になく、馬券は気合あふれる2番人気のネプチュナイト中心に買ってみました。

ところがそのネプチュナイトは2週目向こう正面の障害で着地の際につまずくと一気に後退。結局最下位に敗れてしまいます。
対するメイショウダッサイは安定した飛越で、最終障害を飛んだあと先頭に立つと後続を突き放し、1 3/4馬身差で完勝。力のあるところを見せました。目標は暮れの中山大障害とのことで、オジュウチョウサンとの再戦が楽しみです。

安定した飛越を見せるメイショウダッサイ(ゼッケン6)

この重賞も含めて、レース中はとても静かでした。ターフビジョンでも再三大声を出しての応援は控えるようアナウンスが出ていることもありますが、基本的に1人でしか来場できず、家族や友人がいないので声を出しづらいということもあるのでしょう。
注目は京都競馬場の秋華賞でしたが、いつもなら起こるファンファーレの手拍子や、ゴール前での声援なども一切なく、あったのはゴール後にデアリングタクトの無敗3冠をたたえる拍手だけ。
偉業が達成されたのにもかかわらず、とても静かな競馬場が印象に残りました。

発表によると、次開催(11/7~)は指定席数が大幅に増えるとのこと。一部の一般席もスマートシートという名称で指定席として発売されるので、入場人数はかなり増えると思います。
競馬はファンの声援も大きな要素だと思うので、1日も早く以前の賑わいが戻ることを期待したいと思います。

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