ディープインパクト産駒初のスプリントG1制覇 ~スプリンターズS

ディープインパクト産駒は、初年度産駒が3歳になった2011年以来毎年のようにG1を勝ってきましたが、スプリントG1とダートG1の各2戦ずつのみが未勝利となっていました。
しかしついにグランアレグリアがスプリンターズSを快勝して、初のスプリントG1制覇を成し遂げたのです。

高松宮記念をすばらしい末脚で追い込んでハナ差2着と、短距離での実力上位はまちがいなかったのですが、前走安田記念でアーモンドアイに2馬身半差をつける完勝で、逆にマイルが適距離なのではという懸念が広がったのではないでしょうか。
単勝1番人気ながら2.2倍で、2番人気のモズスーパーフレアの3.9倍とあまり大きな差がつかなかったのは、そのあたりが影響したのではとも思います。

レースはビアンフェが枠入りを嫌がり、6分遅れで始まります。好スタートから逃げるモズスーパーフレアにそのビアンフェが絡んでいき、2頭で離す展開に。それをグランアレグリアは後方2番手で追走。ルメール騎手が向こう正面から押しますが、上がっていく気配はありません。
今年の中山は時計のかかる馬場なのですが、最初の600mは32.7とかなりのハイペース。そのまま流れて、4コーナーを回って直線に入ってもグランアレグリアは後方2番手のままと、直線の短い中山の芝1200mでは、普通なら絶望的な位置。
スプリント戦の速い流れに合わなかったかと思っていると、グランアレグリアは大外に出して猛然と追撃を開始。先頭のモズスーパーフレアが残り200mを通過したときもまだ8馬身ほど後方だったのですが、そこから目の覚めるような末脚を繰り出して、外から一気に各馬を交わしていきます。
残り100mでミスターメロディがモズスーパーフレアを交わし、さらに外からじりじりとダノンスマッシュが迫るところ、まとめてグランアレグリアが一気に交わして先頭。最後は2着ダノンスマッシュに2馬身差をつける完勝でした。

スプリント戦ではあまり着差がつかないことが多いのですが、そこで2馬身差はかなり力が違うことの証明になると思います。
実際にスプリンターズSではG1に昇格した1990年以降、良馬場で2馬身差以上で勝った馬は3頭のみ。ダイイチルビー(1991年 4馬身差)、サクラバクシンオー(1993年 2 1/2馬身差、1994年 4馬身差)、テイクオーバーターゲット(2006年 2 1/2馬身差)と、いずれ劣らぬ名スプリンターばかりです。
今回そこに仲間入りしたグランアレグリアは、マイルでもすばらしい成績を残しており、歴史に残るスプリンターとなるでしょう。

ディープインパクトの父サンデーサイレンスは、ディープインパクト以上にオールラウンドな種牡馬ではあったものの、短距離G1を勝つ馬はなかなか現れませんでした。
そして初めてビリーヴがスプリンターズSを制したのは、サンデーサイレンスが亡くなった1か月と10日後。その後はデュランダル、アドマイヤマックス、オレハマッテルゼ、スズカフェニックスと、父の死後に続々とスプリントG1を制覇する産駒が現れました。

ディープインパクトが亡くなって1年2か月。もしかしたらこれから一気にスプリンターの産駒が現れるのかもしれません。
これでディープインパクト産駒が勝っていないJRA平地G1は残り3戦。産駒の数が限られていく中、どこまで記録を伸ばせるか楽しみです。

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