2019年のJRA賞予想&ベストレース

今回も恒例の2019年を振り返ってJRA賞を個人的に予想するとともに、ベストレースを選んでみたいと思います。

2019年の古馬勢での話題の中心は、何といっても牝馬の活躍でしょう。特に海外における活躍は目覚ましく、3月のドバイターフでアーモンドアイが完勝し2着もヴィブロスが3年連続連対という快挙を達成すると、8月に英G1ナッソーSをディアドラが60kgを背負って優勝。さらに10月には豪G1コックスプレートをリスグラシューが制しました。
リスグラシューは海外と行き来しながら、宝塚記念、有馬記念の両グランプリも勝ち、特に有馬記念は5馬身差でサートゥルナーリアやアーモンドアイなどG1馬10頭を一蹴。これで引退とはもったいないと思わせるパフォーマンスで、強い印象を残しました。

3歳馬は、クラシックの勝ち馬がすべて異なり、また秋の古馬混合G1もなかなか勝てず、世代レベルが低いのではと思われました。
有馬記念でサートゥルナーリアとワールドプレミアの2頭のクラシックホースが2,3着に入り、なんとか格好は付けましたが、昨年の3歳世代に比べるとちょっと厳しい印象です。

そして騎手では、外国人騎手の活躍が話題になりました。特にJC週にはデットーリ騎手を初め、ムーア、スミヨン、ビュイック、マーフィーの各騎手が短期免許を取って参戦。ヨーロッパを代表する騎手たちの競演に心躍らされました。
また有馬記念を含むG1 3勝をあげたレーン騎手や、夏のWASJに参戦した美しすぎると称されたミシェル騎手も印象に残りました。

それでは、各部門ごとに振り返りながら予想してみます。
まずは確実なところから。

●最優秀2歳牝馬
ここは毎年阪神JFを勝った馬の指定席ですが、今年勝ったレシステンシアは1.32.7のレコードで5馬身差の圧勝。戦前は、1400mまでしか勝ちがなく、新馬、ファンタジーSを連勝したとはいえ着差もそれほどではないこともあり、4番人気でしたが、本番に強いタイプなのでしょうか。特に異論はないです。

●最優秀4歳以上牝馬
最初にも書きましたが、今年は古馬牝馬の活躍が目覚ましく、ここにはキラ星のような馬たちが並びます。海外G1を勝ったのは、ドバイターフのアーモンドアイ、ナッソーSのディアドラ、コックスプレートのリスグラシュー。さらに国内ではリスグラシューが宝塚記念と有馬記念、アーモンドアイが天皇賞(秋)を勝ち、ヴィクトリアMのノームコアとエリザベス女王杯のラッキーライラックもG1を勝っています。
複数勝っているのはリスグラシューとアーモンドアイ。この2頭は有馬記念で最初で最後の直接対決をしてリスグラシューが圧勝。これが決め手でリスグラシューとなるでしょう。

●最優秀短距離馬
マイル以下の古馬G1では、高松宮記念はミスターメロディ、スプリンターズSはタワーオブロンドンが勝ち、マイルでは安田記念、マイルCSともインディチャンプが優勝。海外では香港マイルをアドマイヤマーズが制しました。アドマイヤマーズはNHKマイルCも勝っていますが、国内G1を2勝という成績からおそらくインディチャンプが選ばれるでしょう。

●最優秀ダートホース
JRAのダートG1は、フェブラリーSはインティ、チャンピオンズCはクリソベリルが勝ちました。そのうちチャンピオンズCのクリソベリルは、デビューから交流G1のJDDを含む負けなしの6連勝で勝ち、かつインティを3着に下しています。交流G1ではオメガパフュームが帝王賞、東京大賞典と2勝していますがJRAのG1ではいいところなし。底を見せていないという魅力もあり、ここはクリソベリルが選ばれると思います。

それでは、以下は迷うところを。

●最優秀2歳牡馬
ホープフルSの時も書きましたが、ここが一番の接戦になるのではないでしょうか。候補は朝日杯FSを勝ったサリオスと、ホープフルSを勝ったコントレイルの2頭。ともに2戦目には重賞をレコード勝ちし、当日は2.0倍の1番人気に支持されて3戦3勝で圧勝と、ほぼ同等の成績。記者が何を重視して選ぶかですが、おそらく差のない票数となるでしょう。
朝日杯FSの方が重賞勝ち馬が多いためレースの質が高いと判断され、サリオスが選ばれる可能性の方が高いと思いますが、どちらが勝っても不思議はないと思います。

●最優秀3歳牡馬
G1を勝った3歳牡馬は、サートゥルナーリア(皐月賞)、アドマイヤマーズ(NHKマイルC、香港マイル)、ロジャーバローズ(ダービー)、ワールドプレミア(菊花賞)、クリソベリル(チャンピオンズC)の5頭とややさみしい状況。
G1 2勝のアドマイヤマーズはすばらしいですが、3歳馬はやはりクラシックを勝ってこそでしょう。その中では、皐月賞を勝ってダービー1番人気、天皇賞(秋)はアーモンドアイの対抗に期待され、有馬記念では2着に好走したサートゥルナーリアが、年間を通して引っ張った存在でもあり、選ばれる可能性が高いと思います。

●最優秀3歳牝馬
今年のG1勝ち馬は、桜花賞がグランアレグリア、オークスがラヴズオンリーユー、秋華賞がクロノジェネシスとそれぞれ異なります。年間を通して安定した成績を上げたという意味ではクロノジェネシスですが、暮れの阪神Cで5差の衝撃的な強さを見せたグランアレグリアの印象は強く、逆転でグランアレグリアが選ばれるのではないかと思います。

●最優秀4歳以上牡馬
今年国内の芝の中長距離G1を勝った4歳以上牡馬は、アルアイン(大阪杯)、フィエールマン(天皇賞(春))、スワーヴリチャード(ジャパンC)の3頭で、しかも3頭とも他のG1では活躍できず、かなりさみしい状況。逆に海外では、ウインブライトがクイーンエリザベス2世C、香港Cと香港で2勝。またメールドグラースが豪G1コーフィールドC、グローリーヴェイスが香港ヴァーズを勝っています。
とはいえJRA賞なので、やはり国内G1を勝っている必要はあると思うので、有馬記念で4着とがんばったフィエールマンが選ばれるのではないでしょうか。おそらく票はかなり割れると思いますが。

●最優秀障害馬
ここは中山GJを勝った絶対王者オジュウチョウサンと、中山大障害を勝った新進気鋭シングンマイケルの2択です。オジュウチョウサンの強さはみんなが知るところですが、下半期は平地レースに専念し、障害レースには出ていません。逆にシングンマイケルは6月に東京ジャンプSで初重賞制覇を果たすと、そこから3連勝で中山大障害も制し、一気にトップに上り詰めます。 障害重賞3勝も最多なので、ここはシングンマイケルではないかと思います。

そして年度代表馬ですが、有馬記念を5差で圧勝したリスグラシューということになるでしょう。宝塚記念と有馬記念の両グランプリに加えて、コックスプレートも快勝。成績的には文句ないと思います。
しかしそうなると、国内外のG1を2勝し有馬記念も圧倒的な1番人気に支持された昨年の年度代表馬アーモンドアイが、今年は無冠ということになってしまうわけで、それはとても残念なことです。何とか特別賞でもあげてほしいと個人的には思います。

続いて2019年のベストレースです。
衝撃的という意味では、リスグラシューが10頭のG1馬を5馬身以上突き放して勝った有馬記念が、アーモンドアイの思わぬ大敗も含めて大きく印象に残っています。
しかし個人的には、アーモンドアイの勝ち方の鮮やかさから、天皇賞(秋)を上げたいと思います。アエロリットが作る淀みない流れを内ラチ沿いから一気に抜け出したレースぶりは、さすがアーモンドアイというものでした。来年どう立て直してくるのかも、とても興味深いです。

今年の2歳G1は、いずれも3戦3勝のレシステンシア、サリオス、コントレイルが勝ちました。負けていないということはすばらしいことで、これから夢が大きく広がります。
特にサリオスとコントレイルが無敗でクラシックでぶつかれば、その盛り上がりはかなりすごいと思います。またまた来年の競馬も楽しめそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です