やはり傾向が変わったようです ~天皇賞(春)

1年前に天皇賞(春)について、変わった傾向と変わらない傾向と題して書きました。変わった傾向としては、1番人気が連対して比較的固い決着となったこと。2016年まで10年連続1番人気は連対できなかったのが、2017、2018年と連続して1番人気が連対したのです。
変わらない傾向とはハーツクライ産駒が2着には来るが1着にはならないこと。これは京都の全G1に広げても継続中で、G2はかろうじて1勝のみと、かなり固いジンクスと言えます。

その中で固い決着が続くかは見ていく必要があると書きましたが、今年も1番人気のフィエールマン(2.8倍)が見事に優勝。2着グローリーヴェイズ(6番人気 11.3倍)、3着パフォーマプロミス(8番人気 30.6倍)と入り、若干紐荒れしたものの、以前の大荒れに比べると比較的順当な決着となりました。

これで3年連続1番人気が連対。これは傾向が変わったと言ってもいいでしょう。
その理由の1つとして、大阪杯がG1に昇格したことが大きいと思います。以前は古馬一線級が春に目指すG1は、天皇賞(春)と宝塚記念しかなく、中距離が得意な馬も天皇賞(春)に出走せざるを得ない状況でした。そのような馬が前哨戦を勝って人気になり、本番で負けるということが多かったと思います。中距離馬が多いとペースが速くなったり遅くなったり、乱れるということもあったでしょう。
昨年までは大阪杯から出走してくる馬もいましたが、今年はついに1頭も大阪杯からの出走はありませんでした。このように距離別の路線がしっかりしてきたことも、天皇賞(春)が荒れなくなった一因だと思います。

ハーツクライ産駒については、今年出走した2頭は近走の成績がさえないこともあり、9,10番人気の伏兵だったので、あまり説得力はないのですが、勝てないというジンクスは継続しました。

しかし今年、大きくジンクスを破るできごとがありました。
それは初めてディープインパクト産駒が勝ったこと。しかもワンツーフィニッシュとなりました。
これまでのディープインパクト産駒の天皇賞(春)の成績は0・1・1・13と未勝利。2013年にトーセンラーが3番人気で2着、2017年にサトノダイヤモンドが2番人気で3着に入ったのが好走例で、2014年、2015年と2年連続1番人気に支持されたキズナは、4着、7着と着外に敗れています。
ディープインパクト産駒といえばスピードに勝ったイメージで、当初はマイル戦での強さがクローズアップされました。その後、長距離レースにも対応できる馬が増えてきて、2016年にはサトノダイヤモンドが初めて菊花賞を制覇。勝っていない旧8大競走は天皇賞(春)を残すだけになっていたのです。

菊花賞を強い勝ち方で制している以上、天皇賞(春)を勝つのも時間の問題とは思っていましたが、ジンクスは気になります。それをはねのけて2頭で離してのワンツーは見事でした。
特にフィエールマンの強さには驚かされました。AJCCの後に、勝ちきれないタイプではと書いてしまいましたが、大変失礼しましたという感じです。しかし現状では適距離がわからない状況で、今後どんな路線に進むのか、とても興味深い馬の1頭です。

これでディープインパクト産駒が勝っていないG1は、ダートのフェブラリーS、チャンピオンズCと、短距離の高松宮記念、スプリンターズS、G1昇格3年目のホープフルSの5レース。ダートと短距離を勝っていないのは少し意外ですが、逆に傾向が明確に表れているとも言えます。
またこのジンクスを打ち破る馬が出てくることを期待したいと思います。

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