アドマイヤマーズとダノンキングリーの評価 ~共同通信杯

クラシック3冠を目指す500万以上のクラスの牡馬にとって、日本ダービーが行われる東京コースを経験できる事実上最後のチャンスということもあり、2月の極寒期に行われるにもかかわらず、共同通信杯は比較的レベルの高いメンバーで争われることが多いと思います。
今年も、朝日杯FSを制して昨年の最優秀2歳牡馬に選ばれたアドマイヤマーズの参戦が話題となりましたが、その強さゆえか、7頭立てとかなり寂しい状況になってしまいました。

そして当然のように、そのアドマイヤマーズが1.7倍の圧倒的な1番人気に支持されました。続く2番人気は1戦1勝ながらルメール騎手の乗る藤沢和厩舎のフォーッサマグナ(4.1倍)。3番人気がマイルで2戦2勝のディープインパクト産駒ダノンキングリー(4.2倍)。4番人気が札幌2歳S僅差3着で京都2歳Sを制した武豊騎手騎乗のクラージュゲリエ(6.9倍)。
ここまでが1桁の単勝倍率で以下は30倍以上と、事実上の4頭立ての印象でした。

レースは好スタートのアドマイヤマーズが逃げ、フォッサマグナが2番手、その後ろ中団にダノンキングリー、クラージュゲリエが続く展開。少頭数ということもあり、1000m1.01.4の遅めのペースで進みます。
直線に入って追い出され突き放しにかかるアドマイヤマーズに、内から並びかけてきたのがダノンキングリー。そのまま2頭の叩き合いになりますが、外によれ気味になるアドマイヤマーズに対して、まっすぐにしっかりとした末脚で抜け出すダノンキングリー。結局1 1/4馬身差でダノンキングリーが1着となり、粘ったアドマイヤマーズは2着。そこから4馬身離れた3着がクラージュゲリエという結果になりました。

アドマイヤマーズは2歳時にマイル4戦4勝でG1を制し、特に朝日杯FSのパフォーマンスは素晴らしかったのですが、唯一の不安が初の1800mという距離でした。ダイワメジャー産駒ということでマイルがベストなのではという心配があったのですが、それが現実になってしまった印象です。
道中はM.デムーロ騎手がやや抑えて乗っている感じでしたが、折り合いを欠いているわけではなく、3着馬を4馬身離しているので力があるのは間違いないと思います。しかし直線で追い出されてからよれ気味になるなど、1kg重いとはいえダノンキングリーとの手ごたえの差は明らかで、敗因は距離の可能性が高いと思われます。
皐月賞のあとは、ダービーではなくNHKマイルCを目指すのではという見方もありましたが、その可能性が高くなったかもしれません。

ダノンキングリーは、パドックでは最初落ち着いていたのですが、途中からテンションが上がってきて小脚を使ってチャカつき、ついには尻っぱねをするなど若さを見せており、折り合いに不安を感じさせました。
しかしレースでは折り合いを欠くことはなく、落ち着いて中団を追走すると、直線で追い出されて内から鋭い伸びを見せ、ムチにもひるまずにまっすぐ最後までしっかり伸びて勝ちきりました。
上りはスローの展開ということもあり、この時期では究極ともいえる32.9。距離への不安も感じさせず、新たにクラシックの有力候補誕生という感じです。

ダノンキングリーは、父ディープインパクト、母父ストームキャットの良血ですが、この血統からはラキシス(2013年エリザベス女王杯)、キズナ(2013年日本ダービー)、アユサン(2013年桜花賞)、リアルスティール(2015年共同通信杯、皐月賞・菊花賞2着)、エイシンヒカリ(2016年イスパーン賞)、サトノアラジン(2017年安田記念)など、多くの活躍馬が出ています。
ダノンキングリーの活躍も、期待を込めて見守りたいと思います。

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