世代別では4歳の圧勝でした ~天皇賞(秋)

今年の天皇賞(秋)は、3世代のダービー馬対決なるかが話題でしたが、結局3歳のダービー馬ワグネリアンが回避し、4歳以上の12頭(ダンビュライトが馬場入場後に除外)と少頭数でのレースとなりました。しかしG1馬はダービー馬2頭を含む7頭と、なかなか充実したメンバーになったと思います。

過去10年の天皇賞(秋)の成績を見てみると、5歳馬が優勝6頭と4歳馬の3頭を大きく引き離しており、5歳馬を中心に考えるのが定石となっています。特にこの4年は5歳馬が4連勝しており、今年もその傾向が引き継がれるか気になりました。
しかし今年の5歳馬はいずれもG1馬とはいえ、ダービー馬マカヒキ、今年の宝塚記念を制したミッキーロケット、そして牝馬のヴィブロスの3頭。それに対して4歳馬はクラシック3冠を分け合ったアルアイン、レイデオロ、キセキを初め、大阪杯を勝ったスワーヴリチャード、札幌記念を勝ったサングレーザー、AJCCを勝ったダンビュライト(馬場入場後に除外)といずれも有力な6頭が出走。層の厚さは4歳が上という感じでした。

2世代のダービー馬対決も話題になり、レイデオロが2番人気、マカヒキが3番人気と高い評価を得ました。いずれもダービー後は今一つだったのですが、レイデオロはオールカマーを後方から差し切って1着、マカヒキは札幌記念でゴール前で差されたもののハナ差2着と、それぞれ前走で復活の兆しを見せていたことも、人気につながりました。

また4歳のクラシック馬3頭の再戦、短距離が主戦だったのでクラシックには無縁だったものの距離を伸ばして参戦してきた4歳サングレーザーの参戦も、盛り上がりに貢献したのではないでしょうか。

レースでは逃げ馬不在で展開が読めなかったのですが、キセキが思い切ってハナを切りアルアイン、ヴィブロスが先行。キセキはやや掛かりぎみに見えたのですが、1000m59.4と平均ペース。レイデオロは中団で、やや離れてサングレーザー。それに対してスタートでぶつけられて後方からになったスワーヴリチャードは、マカヒキなどと後方を追走。
そのまま縦長で直線に入ると、キセキが突き放して先頭でゴールを目指します。このままキセキが逃げ切るかと思ったところに、外から差してきたのがレイデオロ。残り100mでキセキを交わすと、1 1/4馬身差をつけて1着でゴール。2番手はキセキと追い込んできたサングレーザーが並んだものの、ハナ差でサングレーザーが2着となりました。

これで4着アルアインまでを4歳馬が独占。5歳馬は5着のミッキーロケットが最高と、4歳勢が上位を占めました。
これで今年の古馬G1の勝ち馬は、4歳3頭、5歳5頭、6歳1頭となり、まだ5歳馬が多いものの、大阪杯、安田記念、天皇賞(秋)とマイルから2000mでは4歳馬が勝っており、この世代の根幹距離での強さがうかがえます。

今後マイルCS、JC、そして有馬記念と4歳世代が強さを見せるのか、あるいは5歳世代の巻き返しや3歳世代の台頭があるのか、世代間の争いも注目です。

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