次元の違う走りでの3冠達成 ~秋華賞

オークスが終わった時点で、アクシデントがなければアーモンドアイの3冠達成はほぼ確実と思っていたので、どんな勝ち方をするのかが焦点でしたが、その勝ち方は予想を上回るものでした。

オークス上位馬のうち、アーモンドアイ以外で秋華賞に出走してきたのは3着のラッキーライラックだけで、しかもローズSを使えずオークス以来の休み明け。また紫苑Sで強いパフォーマンスを見せたノームコアが回避し、ローズS上位馬はいずれも春の成績は今一つと、強い相手がいなかったのは事実です。
しかしアーモンドアイ自身も予定していたローテーションとはいえ、オークス以来の5か月ぶりのレース。パドックで見た+14kgの馬体は見事で、落ち着いて堂々としていましたが、厩舎ではややイライラしていたという事前情報もあり、まったく不安がないというわけでもありませんでした。

レースでは、今一つのスタートだったこともあり、後方につけます。逃げ候補が3頭いて先行脚質の馬も多く、ペースが上がることも予想されたのですが、逃げたミッキーチャームのペースは1000m59.6秒と意外と落ち着きました。それを後方の外で追走したアーモンドアイは、4コーナーで外を回って進出を開始します。そして直線に入ると、放たれた矢のように一気に加速して外から前の馬たちを一気に交わし、最後は逃げたミッキーチャームに1 1/2馬身差をつけて余裕のゴール。ミッキーチャームを交わす際に、2発ほど気合づけにムチを入れましたが、ほぼノーステッキでの完勝でした。

前の馬を一気に交わすパフォーマンスに見覚えがあったのですが、思い返してみると、ディープインパクトが菊花賞で鋭い末脚で馬群を追い抜いていくシーンにそっくりだったのです。そう、まさにディープインパクト並みの衝撃的な強さを見せてくれたと言えるでしょう。

これでアーモンドアイは、牝馬はもちろん、牡馬を交えても3歳ではおそらくNo.1の力の持ち主だと言えると思います。今年の3歳勢は今日も出ていたプリモシーンが関屋記念を勝ったり、来週の菊花賞に出走予定のブラストワンピースが新潟記念を勝ったりと、夏の重賞で古馬を下す場面があり、世代的にもかなりの期待が持てます。

芝中長距離の古馬では、大阪杯を勝ったスワーヴリチャードや宝塚記念を勝ったミッキーロケット、あるいは秋に入りに復活の兆しを見せたレイデオロやサトノダイヤモンドなどが中心になると思いますが、昨年までのキタサンブラックのような絶対的な存在は不在で、3歳馬でもつけ入る隙はあると思います。

アーモンドアイの次走はJCとのことですが、JCでの牝馬というと、先輩3冠牝馬のジェンティルドンナが3歳で出走したときに、直線で1歳上のオルフェーヴルと壮絶な叩き合いをして、ハナ差で勝ったレースがとても印象に残っています。また翌年ジェンティルドンナが連覇した際に、後方からすごい末脚で2着に突っ込んできたのが、3歳牝馬のデニムアンドルビーでした。このように3歳牝馬でも、JCでは十分に好勝負できるのです。アーモンドアイがどんなレースを見せてくれるのか、とても楽しみです。

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