作戦勝ち&意外な切れ味 ~エリザベス女王杯

今年のエリザベス女王杯は、国際レースになって初めて外国馬の勝利となりました。イギリス調教馬としてJRAのG1勝利は、2005年のJCを勝ったアルカセット以来ではないかと思います。
勝ったスノーフェアリーは、イギリスとアイルランドのオークスを勝っており、その後G1を2,4着と善戦しての来日でした。ダンロップ師は日本の馬場への適性があると判断して、凱旋門賞やブリーダーズC参戦を見送っての来日とのことなので、まさにしてやったりでしょう。しかもJRAからのボーナスで、勝てば賞金が倍になるので、本気で臨んだことは間違いありません。

ただし評価としては、ヨーロッパの馬が日本の高速馬場に適性があるかは半信半疑ということもあり、単勝8.5倍の4番人気にとどまりました。
それがまさかあんな切れのある脚を披露するとは、かなり驚かされました。持ちタイムも芝2400mで2分30秒台、芝2000mで2.06.9と、日本の重馬場でもかなり遅い時計からは、ちょっと想像できない切れ味でした。

しかし大きな勝因は、ムーア騎手のコースどりではないでしょうか。4コーナーで大きく空いた内に切れ込むと、大きなアクションで馬を追って残り200mぐらいで先頭に立ち、一気に5馬身ほど差を広げてセーフティリードとしてしまいました。
以前ペリエ騎手が、ヨーロッパの騎手仲間に対して、日本の競馬は4コーナーで内が空くことが多いので、内でじっとしていれば勝てると言ったそうですが、まさにそういう展開になりました。

先行した3頭の騎手はいずれも若手だったこともあり、4コーナーは大きく外を回っています。京都の外回りは、3コーナーからの下りで勢いがつき、また直線に入ったところに内ラチがないこともあって、内が空きやすいのですが、先行勢が外にふくらんだためか、後続も外を回る馬が多くなってしまいました。
唯一、武豊騎手のコロンバスサークルがうまく内をついて抜け出そうとしましたが、やはり馬の力が違ったということでしょうか。

残念だったのは、メイショウベルーガです。10RのドンカスターS(芝2200m)で、池添騎手がうまく内をついて勝利をあげたので、エリザベス女王杯でも同じ作戦をとるかと思ったのですが、外に出してしまい、アパパネは交わしたものの、4馬身差の2着に終わりました。
結果論ですが、内をついていれば、もっときわどい勝負に持ち込めたのではないかと思います。

アパパネは、調教に覇気があまり感じられず、秋華賞の疲れがあるのではと思って少し狙いを下げたのですが、やはり3冠達成に向けて仕上げた影響があったのではないでしょうか。それでもリトルアマポーラとの競り合いを制したのは、勝利への執念だったと思います。

国際色豊かな競馬は、予想は難しいものの、華やかで楽しいですね。来週のマイルCSから、JC,JCダート、そして今年は東京で行われるワールドスーパージョッキーズシリーズなど、楽しみたいと思います。

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