逃げ馬は強くない? リーチザクラウンのきさらぎ賞

きさらぎ賞は圧倒的な1番人気のリーチザクラウンが、余裕で逃げきって勝ちました。
戦前にリーチザクラウンの唯一の不安として、掛かり気味に逃げてしまうことがあげられていて、陣営もできれば今回は抑えたい意向だといわれていました。
しかし好スタートを切ると、武豊Jは最初こそ抑えるそぶりを見せたものの、そのあとはやや外よりをマイペースで逃げ、直線に入ると突き放して3 1/2馬身差の圧勝でした。

そのあとのインタビューで、次走は抑えられそうかとの質問に対して、武豊Jは「抑える必要があるんですか?僕はそう思いません」というような答えをしていました。
以前サイレンススズカについて語ったインタビューで武豊Jは、理想のサラブレッドは圧倒的なスピードで逃げてそれをゴールまで持続させるような馬だと答えていた記憶があります。そういう意味では、逃げ馬=あわよくば逃げ切りを狙う弱い馬というような図式は、必ずしも成り立たないと、武豊Jは考えているのではないでしょうか。実際にサイレンススズカやミホノブルボンのような、強い逃げ馬というのは存在します。

しかし今の競馬の常識は、ペースにあまり左右されず、かつ不利を受けにくい好位差しが、強い馬の理想的な戦法と考えられているのではないでしょうか。そのために新馬戦で圧倒的な逃げ切りを決めた馬も、2戦目以降は抑えることが多くなります。インタビューアも、そういう常識的な考え方から、上記のような質問をしたのでしょう。

でも武豊Jは、今日のきさらぎ賞で、ある程度ふっきれたのではないでしょうか。次にどこに出るか、また武豊Jが乗るかはわかりませんが、おそらく次も逃げることを進言するでしょう。
脚質というのは、ある意味その馬の個性であり、一番合った戦法をとるのが正しいのではないかと思います。

リーチザクラウンは、パドックなどではややテンションが高く見えますが、レース中は掛かっている感じでもないので、ぜひ正統派の強い逃げ馬として、クラシックを戦っていってほしいと思います。

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